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自分用備忘録的な何か。

レトロゲーム回顧録その4 魔神英雄伝ワタル外伝

ファミコンのキャラゲーは、出ている数が半端ないだけあって、一般的にクソゲー扱いされているゲームが多い。

例えば、Ζガンダムホットスクランブルとか


機動戦士Zガンダム ホットスクランブル - YouTube

忍者ハットリくんとか


忍者ハットリくん ノーマルプレイ 1/4(AREA01~04) - YouTube

オバケのQ太郎ワンワンパニックとか


ファミコン オバケのQ太郎(1/12) - YouTube

うる星やつら ラムのウエディングベルなどが、自分が持っていたものの中での代表例だろうか。


[ファミコン] うる星やつら ラムのウェディングベル / Urusei Yatsura - Lum no Wedding ...

これらのゲームは、クソゲーとか言われちゃってるだけに、当然のことながらゲームデザインに問題がある事が多いが、元となる作品との齟齬が見られるのでクソゲー扱いされているものもある。

たとえば、Ζガンダムホットスクランブルは、三種類の違った内容のゲーム性を持つが、一つ一つの作りが甘いうえ、どのモードもどこかで見たようなものばかりだ。

忍者ハットリくんは、なぜハットリくんがメカ忍者とかと闘いながら、ステージの最後にお父さんから鉄アレイ混じりのチクワの雨あられを受けなければならないのかが全くわからない。

オバケのQ太郎ワンワンパニックは、とにかく恐ろしく難易度が高い。裏ワザの無限コンティニューを使わない限りクリアするのは不可能なのではないかと思えるほどの難易度なのだが、そこまでやる気力がある人間がこの地球上にどのくらいいるのかというのは疑問である。

ラムのウエディングベルに至っては、元々モモコ100%という別のゲームのキャラクター差し替え版なので、うる星やつらである必要性がまるで感じられない。

と言った感じで、一言で言えば、ガンダムやハットリくんである必然性がない。クソゲー扱いされているキャラゲーのほとんどが、「作れと言われたから作った」といった事情が見え隠れするような物が多いのだ。

上記のゲーム以外にも、ファミコンではキャラゲーが山のように出ている。ブームの頃は出せば売れる時代であり、「忍者ハットリくん」ですらミリオンヒットしてしまっていた時代だった。

で、中学生の頃に買ったキャラゲーが「魔神英雄伝ワタル外伝(以下ワタル)」だ。

魔神英雄伝ワタル外伝

魔神英雄伝ワタル外伝

 

 


Majin Eiyuuden Wataru Gaiden (FC) Gameplay ...

実際問題、このゲームも「ワタル」である必然性は感じられない。だが、ゲームの内容は意外と良く出来ている。

販売元はハドソンだが、製作は「ワンダーボーイ」などを作ったウエストンビットエンタテインメント。そう言われてみればサウンドの感じが「ワンダーボーイ」や続編の「モンスターランド」に似ているかもしれない。

ちなみに、「ワンダーボーイ」のキャラ差し替え移植版が、あの「高橋名人の冒険島」で、


PS4 アーケードアーカイブス ワンダーボーイ - YouTube


高橋名人の冒険島 (1/3) in 35:59.92 - YouTube

「モンスターランド」のキャラ差し替え版がPCエンジンの「ビックリマンワールド」だったりする。


VCA「ワンダーボーイ モンスターランド」動画 - YouTube


ビックリマンワールド (PCエンジン) ALLクリア スーパープレイ - YouTube

 

「ワタル」は、ジャンル的にはアクションRPGということになる。フィールドマップはゼルダ風、コマンドやアイテム管理のウインドウシステムはドラクエ風、そして戦闘は固定横画面のアクションと、複数の要素の詰め合わせであるが、戦闘が程々の難易度なのでストレスなくプレイできる。今で言えば、テイルズシリーズのようなスタイルだと言ってもいいだろう。

当時はRPG全盛期だったので、どのメーカーもRPGを出していた。当然キャラゲーでもRPGが山のようにリリースされた。だが、どれもこれもドラクエやFFのパチモノみたいなものが多くて、個性を出す部分といえば、成長や戦闘のシステム、あとは世界観だった。

この「ワタル」はその戦闘部分でオリジナリティを出している。というより、この戦闘部分の動きが、どうみても「モンスターランド」だったりする。妙な慣性のついた自キャラの動きや、敵のアルゴリズム、そしてダメージを受けた時のノックバックの動きなどがそっくりなのだ。おそらく、「モンスターランド」で培った技術がアクション部分に活かされているのだと思う。

ジャンプや攻撃だけでなく、RPGだけにレベルの概念があり、魔法も習得できる。魔法とかいうとワタルじゃなくてグランゾートじゃないのかと突っ込みたくなるが、主人公はワタルではないので、アニメの世界観との違いは説明できる…ということにしておこう。

ストーリーが進めば、アニメに出てきた龍神丸以外の魔神にも乗れるようになるし、一応アニメのキャラも出てくるが、申し訳程度といってもいいくらいの扱いなので、アニメとのリンクはそれほど期待できない。ちなみに、アニメで人気だったクラマと虎王が出てこないのはちょっと残念なところだが、何故なのかは不明。

ゲーム全体のバランス調整はなかなか良好で、ちょっと厳しい敵にはレベルを上げて物理で殴る挑戦すればだいたい勝てるようになっているが、そんなにレベル上げを強いられた記憶はない。敵も普通に歩いてきたりジャンプで向かってくるものから、飛行タイプや浮遊タイプなどのバリエーションがあり、同時に違うタイプの敵が出てきた時には、単に攻撃ボタンを押しているだけでは余計にダメージを食ってしまうだけなので、それなりに戦略を煉る必要がある。慣れてしまえば簡単なのだが、ファミコンであることを考えるとよく出来ていると言えるだろう。

キャラゲーはどうしても「作らされた感」があると前述したが、その中でも、自分たちのノウハウを最大限に活かして、元のアニメとは関連性が薄くなったとしても、ゲームとしてうまくまとまった良作が稀に生まれることがある。このゲームは、まさにそんなゲームだと思う。

ただ、どうしても納得の行かない仕様が一つある。これがこのゲーム最大の謎でもあるのだが、リセットに対するペナルティがやたらと厳しいのだ。

このゲーム、セーブポイント以外でリセットすると、重要アイテム以外の消費アイテム等が消滅し、お金が半減するのだ。メモリ管理の問題でアイテムが消えるのかとも思ったが、お金がわざわざ半分になるところを見ると、やはりペナルティなのだろう。

「トルネコの大冒険」が「風来のシレン」になったように、このシステムを使って別のオリジナルゲームを作っても面白かった気がするのだが、残念ながらあまり売れなかったのか、アニメは「ワタル2」があったのに、このゲームの続編は出なかった。

現在では、ハドソンもコナミに吸収されてしまい、事実上消滅してしまったし、版権の関係から言って、たとえばバーチャルコンソール等でこのゲームが配信される可能性も無いだろう。

残念ではあるが、こういうのは思い出の中で美化しておくのが一番いいのかもしれない。「魔神英雄伝ワタル外伝」は、ファミコン末期にでたおもしろカッコイイゲームであった、と。

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