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Yukibou's Hideout on Hatena

自分用備忘録的な何か。

レトロゲーム回顧録その6 グラディウスII -GOFERの野望-

中学生時代、自分の住んでいる町に初めて中古ソフトが買えるファミコンショップが出来た。月のお小遣いが3000円程度だった昭和の子供にとって、中古ショップの開店は福音であった。中学生時代に遊んだファミコンソフトの8割はこのお店で買ったと言っても過言ではないだろう。

そしてある日、銀色に輝くパッケージのソフトがケースに並んでいるのを見た。値段は1500円。月収の半分である。だが、自分は躊躇することなくそのソフトを買った。それこそが、ファミコン版「グラディウスII」だ。

グラディウス2

グラディウス2

 

 


ファミコン版グラディウスII - YouTube

家に帰って電源を入れてみてまず驚いたのがそのサウンドだ。

グラディウスIIはカセットに拡張チップのVRC4を積んでいて、グラフィックスの表現力は格段に増しているが、音源チップは積んでいない。にもかかわらず、ファミコンとは思えないサウンドを実現している。それに、パワーアップしたときにはアーケード版と同様に「スピーダッ」「ミッソー」等の音声が再生されるのだ。ファミコンで音声が再生されるゲームはそれまでも数多くあったが、それでも驚いたのを覚えている。

ただし、移植とはいえファミコン版はアーケード版とは明確に区別されていると言ってもいいだろう。なぜなら、ゲームのタイトルから、副題である「GOFERの野望」が外されて、単に「グラディウスII」となっているからだ。おそらく、ステージ構成や一部のボス、それにBGMがファミコン版オリジナルのものに差し替えになっているが故の措置なのではないかと思われる。

それでも、前作であるファミコン版グラディウスから比べると、アーケード版に近づけようという努力はあらゆる所に見て取れる。

まず一番の違いはオプションが4つ付けられるようになった事だ。正直、オプションに関してはファミコンのスプライト表示の限界なのかと思っていただけに、とても驚いたし、初めて4つのオプションを装備した時は感動したものだ。そして、オプション4つの状態の時にさらにオプションを取ると、自機の周りをオプションが回転するのだ。これが強いのかどうかは意見の分かれそうなところではあるが、この要素は後の作品に「ローリングオプション」として導入されることになる。

それと、レーザーが細切れではなくなり、螺旋模様のついた、いわゆるサイクロンレーザーになり、見栄えが遥かに良くなった。すでに沙羅曼蛇で使われていたものではあるが、やはりグラディウスのレーザーは長いものであって欲しいと思っていただけに、これもとても嬉しい変更点だった。

前作では不可能だったステージの上下スクロールにも対応し、広々とした宇宙をビックバイパーが縦横無尽に飛び回ることが可能になったし、アーケード版ほどではないが、巨大なボスキャラがアニメーションしながら襲ってくるなど、中学生時代の自分でも、これはファミコンの限界を超えた表現だとはっきりわかる程の凄い出来だった。

これらは、スプライトを高速で明滅させたり、走査線が画面の任意の位置に来た時にオブジェクトを表示させるなどのテクニックを駆使して実現したものであり、コナミのファミコンにおける職人技の集大成の一つと言ってもいいだろう。

そもそも、ファミコンの性能でアーケード版の完全移植をするのはまず無理なのは火を見るより明らかであり、それは子供の自分にもわかっていた。そして、このファミコン版を買った時点では、自分はまだアーケード版のグラディウスIIを見たことすら無かったのだ。それでも、このファミコン版の凄さは十二分に理解できた。そして、やり込みまくったのだ。

やがて、ついに我が町のゲームコーナーにもアーケード版のグラディウスIIが入荷する日が来た。

ファミコン版をやりこんで、一周15分程度でクリアし、その後何周でも出来るようになっていた自分は、アーケード版のグラディウスIIもそれなりに出来ると思っていた。だが、アーケード版はファミコン版とは別次元のゲームだった。


Gradius II Stage1 Burning Heat - YouTube

難易度も去ることながら、美しいグラフィックスやサウンド、そしてファミコン版と似てはいるが、より洗練されているステージ構成と、より巨大で手強いボスたちの前に、当時の自分の腕と財力では6面の高速スクロールステージに進むのが精一杯だった。

それでも、ファミコン版グラディウスIIを馬鹿にする気には全然ならなかった。むしろ、こんな凄いゲームをよくファミコンにここまでの形で移植できたものだと、あらためて感心したものだった。

そして、自分はその後コナミのゲームのファンになった。落ち物パズルのブームが来ても、格闘ゲームのブームが来ても、コナミの作るシューティングゲームこそが最高であると信じ、グラディウスやツインビーやパロディウスなんかを遊び続けた。「STGの歴史が変わる。コナミが変える」と豪語したXEXEXも当然プレイした。コナミのサウンドチームである矩形波倶楽部も大好きになり、オリジナルサントラも、アレンジCDであるパーフェクトセレクションも買った。

だが、その後、ときめきメモリアルの大ヒットをきっかけにコナミが変わっていってしまうとは、その頃の自分には知る由もなかったのだった。

ときめきメモリアル ~forever with you ~ PS one Books

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