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Yukibou's Hideout on Hatena

自分用備忘録的な何か。

日本代表新監督ハリルホジッチに望むこと。

日本代表 サッカー ハリルホジッチ W杯 ハリルジャパン
いよいよ決定した日本代表監督

ヴァヒド・ハリルホジッチ氏の、日本代表監督就任が基本合意した。

昨年のブラジルW杯で、アルジェリア代表を率い、オープンなグループHに入ったとはいえ、ロシアや韓国などを抑え、誰も予想しなかったグループリーグ突破を成し遂げた。

ラウンド16では、結果として優勝することになるドイツと死闘を繰り広げ、延長戦の結果2-1で敗れ去ったが、90分間では0-0だったことを考えると、善戦などという言葉で表現するのも稚拙なくらい、素晴らしい戦いぶりだったといえるだろう。

 

ハリルホジッチとはどんな監督なのか

ハリルホジッチは、勝つために柔軟にシステムや戦術を変えるタイプの監督だ。つまり、これまでの日本代表監督のような「トレードマーク」の戦い方がない。わかりやすくいえば、オシムに似ている。

相手のやり方を分析し、そのストロングポイントを消すようなフォーメーションを組む。たとえば、ブラジルW杯だけでも4-3-3にはじまり、5-4-1、4-2-3-1、5-1-3-1と、すべての試合で違うフォーメーションを用いている。

戦術的には、選手にハードワークを求め、パスを繋ぐこともあれば、ドイツ戦のように徹底してアーリークロスで裏を狙うという戦い方をすることもあり、かなり様々な引き出しを持った監督であると言えよう。

 

果たして日本にあっているのか?

問題は、かなり気難しいタイプの監督であるということだ。日本サッカー協会トルシエの悪夢を思い出すことになるかもしれない。

たとえば、クロアチアディナモ・ザグレブで監督をしていた際には、クラブの会長と対立していた。自分の領域に他人が入ってくることを許せないようだ。

実際、ブラジルW杯後に、すぐトルコのトラブゾンスポルの監督に就任したが、ヴィジョンが違うという理由で契約を破棄している。それどころか、ブラジルW杯の前でさえ、アルジェリア協会と問題になりかけていたというのだから、日本でなにも起こらないと考えるのはちょっと難しいだろう。

記者会見を突然キャンセルしたり、メディアとやりあったことも一度や二度ではないらしい。2010年南アフリカW杯終了後、日本代表監督にマルセロ・ビエルサ監督の就任を望む声が多くあったが、彼のような「扱いが難しいタイプ」の監督であるといえよう。

日本のメディアの幼稚な質問に、皮肉で答えるような画が目に浮かぶようで、いまから少々心配だ。下手するとその場で退席…などということも考えられる。

 

日本代表に新しい風を吹き込んでくれるのか

選手とは良好な関係を築くことが多いと言われているので、そのあたりで心配はないと思うが、いままでフィジカルとスタミナ重視のダイレクトプレー志向のチームを作ってきた例が多いため、あまりフィジカルが強いと言えない日本代表でどんなサッカーを見せてくれるのか楽しみではある。少なくとも、コートジボワールアルジェリアでやってきたようなサッカーと同じやり方が通用しないことは、本人もわかった上での契約だろう、いくらなんでも。

それと、現トッテナム・ホットスパー所属のペンタラブのような、若手を発掘するセンスもあるようなので、その辺りには期待したい。J1のみならず、若手の視察を積極的に行ってもらって、やや硬直化しつつある日本代表のメンバー構成に刺激を与えてほしいと思っている。

とはいえ、一度衝突するとなかなか関係を修復することが出来ないという話もあり、時に軍隊的な手法で選手を鍛えることもあるらしい。マガトに鍛えられた長谷部や内田なら問題なくフィットできるだろうが、そういう指導を受けたことのない選手はショックを受けるかもしれない。といっても、日本の部活も軍隊的な面があるので、個人的にはそんなに心配はしていない。

 

ハリルホジッチに望むこと

いろいろ性格的に不安な要素はあるが、個人的には、そのパッション溢れるエネルギーを日本の選手に注ぎ込んで欲しいと考えている。

あくまでブラジルW杯アルジェリアの試合でしか彼のことを知らないが、日の丸を背負って戦うことの意味を再認識させ、勝つために全てを投げ打って「闘える」チームを作り上げることが出来る監督だと思えるからだ。

そして、我々ファンは、それを時間をかけて見守っていくしか無い。目先の試合で一喜一憂せず、時には我慢しながら、時には叱咤激励して応援するしか無い。

すべてはロシアで勝つために。

そしていつの日か日本がW杯で優勝するために。