読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

Yukibou's Hideout on Hatena

自分用備忘録的な何か。

レトロゲーム回顧録その17 スーパースターソルジャー

1987年にNECホームエレクトロニクスから発売されたPCエンジンは、実質ハドソンのハードと言ってもいいくらいハドソン主導で進められた。

PCエンジン 本体(白ボディ) 【PCエンジン】

PCエンジン 本体(白ボディ) 【PCエンジン】

 

PCエンジンWikipediaによると

1985年にハドソンで「プログラマーにとって、もっとゲームが作りやすいハードができないか」というコンセプトでPCエンジンの開発が企画され、チップ開発が始まった。PCエンジンのハード開発企画はシャープやソニーに持ち込んだが折り合わず、NECホームエレクトロニクスと共同開発する事となった。

という経緯があったらしい。

というわけで、PCエンジンが発売されて以降は、キャラバン公式ソフトもPCエンジンのものになったが、88年はなぜか野球ゲームのパワーリーグだった。前年までずっとシューティングゲーム(以下STG)だったのに、なぜこの年は野球ゲームだったのかは不明(単にソフトが無かっただけかも)だが、さらに参加条件が二人以上のチーム制だったらしく、なんか妙にハードルが高くなった感があったらしい。

 

翌1989年はSTGの「ガンヘッド」が公式ソフトとなり、やっとキャラバンらしさが戻ってくる。


PCエンジン版 ガンヘッド (PC Engine Gunhed) 1/3 - YouTube

ガンヘッドの製作はあの「コンパイル」である。

コンパイルは、ぷよぷよの大ヒットのせいで、すっかりパズルゲームのメーカーだと思われがちだが、昔は「ザナック」とか「アレスタシリーズ」とか、硬派なSTGもわりと作っていたのだ。

ガンヘッドは当時はプレイしたことがなかった。やりたくて中古屋巡りをしたことがあるが、ついぞ見かけなかったからだ。

現在では海外版の「Blazing lazers」が各種配信サービスで手に入る。なぜ海外版なのかというと、元々「ガンヘッド」というゲームは、1988年公開の東宝映画「ガンヘッド」のタイアップで作られたゲームだからだ。とはいえ、内容は全く関係ないのだが、権利的な問題で日本版をそのまま配信することは出来なかったのだろう。

まあ、海外版とはいえ、内容は同じなので自分も当然ながら買った。いい時代になったものだ。

 

 

そして、1990年に満を持して発売されたキャラバン公式認定ソフトが、スターソルジャーの正統続編である「スーパースターソルジャー」だった。

スーパースターソルジャー 【PCエンジン】
 

 

製作は「エアバスター(家庭用はエアロブラスター)」で有名なKANEKOである。

とはいえ、KANEKOというと、どうしても「大江戸ファイト」とか


カルトゲー 「大江戸ファイト」 ゲームプレイ - YouTube

「富士山バスター」とかの奇ゲーや


ARCADE - FUJIYAMA BUSTER ( SHOGUN ...

ギャルズパニック」のようなおやじゲーの方が有名かもしれない。


[HQ] Gals Panic S3 MAME Gameplay- (ギャルズパニッ ...

KANEKOは、後にスーパーカネコノバシステムという、カセット式のシステム基盤の開発を巡って日立と訴訟問題に発展し、その後どうなってしまったんだろうか?どう検索しても出てこないところを見ると、もう会社としては存在しないのかもしれない。

 

まあ、それはさておきスーパースターソルジャーである。

当時、テレビで「大竹まことのただいまPCランド」という番組をやっていた。


大竹まことのただいま!PCランドOP - YouTube

なんで大竹まことがゲームの番組の司会をやっていたのかは知らないが、PCエンジンとはいえ、最新のゲームの映像が見られる貴重な機会であったので、日曜(土曜だったかな?)の朝にはちゃんと起きて見ていた。だが、テレビ東京の番組だったので、地方では数週遅れでの放送だった。

その番組で初めてスーパースターソルジャーを目にした。見ているだけでも凄く面白そうで、どうしてもやりたかったのだが、PCエンジンは親に気軽に買ってといえる値段ではなかった(25000円位)ので、中学生の自分は指をくわえて見ているしか無かった。

 

その後、PCエンジンを持っている友達が、スーパースターソルジャーごと貸してくれたのでやっとプレイ出来たのだが、残念ながらそのPCエンジンはまだ連射機能が標準装備されていなかったので、難易度的には楽しむことが出来なかった。やはり、ハドソンSTGは連射が命なのである。

とはいえ、普通のモードは連射がなくてもそこそこ楽しめるようにデザインされている。ショットも、スターソルジャーお得意の五方向ビームの他には、いわゆる東亜系STGっぽい感じの三方向サンダーレーザーだったり、いまいち使い道が分からない火炎放射的なものがあるが、一番強いのはおそらくリングレーザーなんじゃないだろうか?これさえあれば最後まで行けるくらい強い。


スーパースターソルジャー "SUPER STAR SOLDIER" STAGE 1 - YouTube

 

だが、むしろこのゲームのメインは、キャラバン用の2分間モードと5分間モードにあるといえるだろう。

このモードではマジで連射がないと話にならない。なにしろ、ファミコン版の何倍もの地上物がギッシリと敷き詰められているのだ。襲い来る空中の敵を撃墜しつつ、一つ一つはそうでもなくても塵も積もれば山となる地上物を破壊するのが、このモードでのハイスコアを出すための地道な作戦の一つなのだ。

とはいえ、ヘクター87のように地味な稼ぎだけでなく、ファミコン版のスターソルジャーにあった、ラザロやデライラなどの高得点ボーナスキャラも復活し、PCエンジンのスベックを活かしたスピード感も相まって、実に爽快感溢れるスコアアタックモードになっていた。

スーパースターソルジャーはセレクトボタンで自機のスピードを任意に変更することが出来るのだが、この時に発生するバックファイアですらも、ただのエフェクトではなくて攻撃判定が発生している。当時のファミ通の攻略記事には、このバックファイアも使ってハイスコアを出すための技などが載っていて、「俺も連射さえ出来れば…」などと思っていたものだ。

ちなみに、この2分間モードと5分間モードのBGMは、ヘクター87とFC版のスターソルジャーのアレンジBGMが使われている。これがまた闘志に火をつけるのだ。このころのハドソンは熱かった。


スーパースターソルジャー 5分間モード / Super Star Soldier 5minuets game ...

 

その後、大学生時代に友達からPCエンジンコアグラフィックスIIを、クソゲー30本付きで3000円で買った。

コアグラフィックス2本体 【PCエンジン】

コアグラフィックス2本体 【PCエンジン】

 

この頃のPCエンジンには連射装置が標準装備されており、当然ながら中古ゲーム屋を回ってスーパースターソルジャーを探し当て、買ってきた。

中学生時代に読んだファミ通の記事を思い出しながら猿のようにやったが、なかなかいいスコアは出なかった。

当時の2分間モードの予選通過ラインが50万点だったらしいが、そこまで達したことは無く、自分の記録としては49万点台が限界だった。

やはり、地上物の全破壊、キャラクターコントロールによるラザロ等のボーナスキャラを倒しやすい場面で倒す等のテクニックを使わなければ高得点は出せないのだろう。

ゲームアーカイブスが出た時もすぐに購入してプレイしたが、三十路を超えた自分の実力では48万点台が最高記録で、いまでも時々思い出したようにプレイするが、50万点の大台に達したことはない。

ちなみに、TASを使えば63万点という記録も可能らしい。とはいえ、TASなので参考にはならないが…

 

スーパースターソルジャー以降、キャラバン公式ソフトは「ファイナルソルジャー」「ソルジャーブレイド」と続いたが、残念ながら個人的にはプレイしたことがないので、多くを語ることは出来ない。

その後、キャラバン自体も何故か天外魔境ZEROを使ったミュージカルイベントをやってみたり、トレーディングカードの大会になってみたりと迷走をしたあげく、2000年をもってキャラバンという名のイベントそのものが終了することになる。

 

そんな中、ハドソンを思わぬ悲劇が襲う。

1997年に起きたメインバンクである北海道拓殖銀行の破綻をきっかけに経営難に陥り、2005年にはコナミに買収されてしまったのだ。

その際のゴタゴタがきっかけで、「桃太郎電鉄」や「マリオパーティ(任天堂の下請け)」などの重要なフランチャイズを失い、高橋名人も退社してしまう。

そして、買収されたコナミの元で殆どゲームをリリースすることなく、ハドソンブランドは実質的に消滅してしまった。

かつてファミコン時代は最強のサードパーティの一角を成し、PCエンジン以降はNECを炊きつけて任天堂セガと熾烈なシェア争いを繰り広げたハドソンの最後にしては、あまりにもひっそりとしていて、寂しすぎるものだった。