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Yukibou's Hideout on Hatena

自分用備忘録的な何か。

「サイレントヒルズ」を開発中止にしたコナミはこの先生きのこる事ができるのか論。

ゲーム業界 ゲーム 先生きのこる論

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「バイオハザード」の偉大なフォロワー「サイレントヒル」

1996年、カプコンから発売された「バイオハザード」は、当時のゲーム業界に多大な影響を与えた。

元々は海外ゲームの「アローン・イン・ザ・ダーク」と、自社の「スウィートホーム」という二つのゲームから着想を得て作られたゲームだったのだが、完成度が非常に高く、業界に多くのフォロワーを生み出した。

そんなバイオハザードフォロワーの中でも、最もメジャーな部類に入るのが、コナミの「サイレントヒル」シリーズだ。

サイレントヒル

サイレントヒル

 

www.youtube.com

サイレントヒルの舞台は、霧に包まれている。これは、視界を制限することにより、静かな恐怖をもたらすとともに、PlayStationのハードの制約により、あまり遠くまで景色を描写できないのを逆手に取った、素晴らしいゲームデザインでもあった。

日本でもヒットを飛ばした本作であるが、むしろ海外でのほうが評判は高く、海外で発売された外伝的作品が、日本でのリリースを見送られるなどということも、後に起きている。

 

ファンが待ち焦がれたサイレントヒルの新作。だが…

事の発端は、昨年の8月に突如としてリリースされた「P.T.」というホラーゲームだった。これが、サイレントヒルの関連作品なのではないか、という噂がゲーマーの間で瞬く間に広まったのだ。

2004年に、現時点で最後のナンバリングタイトルである「サイレントヒル4」がリリースされて以来の、10年ぶりのナンバリングタイトル発表かもしれないということで、ファンは歓喜した。

そして、それはゲーム内に隠されていたティザー映像で現実のものと判明する。

しかも、驚くべきことにその映像では「メタルギア」シリーズの小島秀夫氏と、映画「パシフィック・リム」などで有名な、ギレルモ・デル・トロ監督がコラボして作品が作られる旨が示唆されていて、後にコナミからも正式に発表があった。

www.famitsu.com

タイトルは「サイレントヒルズ」と複数形になってはいるが、わざわざティザーデモまで作ってから発表するあたり、正式な後継作品であると言ってもいい作品であると期待された。

「P.T.」自体の出来も、テクニカルデモの域を出ないボリュームとはいえ、サイレントヒルの名に恥じないホラー感満載のゲームとなっており、配信間近の昨年夏の段階では、ファンの期待も最高潮に高まっていたと言える。

ところが、先日、これまた突如として、そのサイレントヒルズの開発中止が発表されたのである。これだけ話題になったタイトル、しかも自社の看板クリエイターである小島氏が関わっているタイトルが開発中止になるというのは、普通の事ではない。

nlab.itmedia.co.jp

ちなみに、「P.T.」自体も既に配信が終了している。ということで、「P.T.」がインストールされたPS4がeBayに出品され、プレミア価格が付いている。

www.gamespark.jp

本当に今回のコナミの「サイレントヒルズ」を開発中止するという判断は正しかったのだろうか…?

 

クリエイターの流出が続くコナミ。

以前のエントリ

potatostudio.hatenablog.com

でも言及したのだが、現在コナミはクリエイターの流出が続いている。

まずは「悪魔城ドラキュラ」シリーズのプロデューサー、五十嵐孝司氏。

www.gamespark.jp

そして、「ラブプラス」「ときめきメモリアルGirl's Side」などの、内田氏とミノ☆タロー氏。

www.famitsu.com

更には、「メタルギア」シリーズの生みの親、小島秀夫氏にまで退社の噂が出る始末である。

matome.naver.jp

当然、看板クリエイターの小島氏の退社がコナミに与えるダメージは計り知れないので、コナミは即座に否定したが、今回のサイレントヒル開発中止騒動を鑑みると、コナミと小島氏の関係が悪化しているのではないかと勘ぐりたくなってしまうのは、自分が何も知らない素人だからなのだろうか?

 

NY証券取引所での上場を廃止。

下記の記事は、コナミがニューヨーク証券取引所からの上場廃止を発表した事を伝える海外サイトの記事である。

www.dualshockers.com

Google先生に教えてもらいながら、ハナモゲラ翻訳を敢行してみると…

  • ギレルモ・デル・トロと小島秀夫による「SilentHills」が破棄されたというニュースに続いて、魂斗羅を作ったこのメーカーではさらなる醸造(訳注:さらなる計画的な意味?)が進んでいる。
  • 4月24日、コナミ株式会社は、同社のADS(米国預託株式)ニューヨーク証券取引所からの自主的な上場廃止を要求したことを発表した。この種の動きは、投資界用語では「閉鎖(あるいは消滅)」と呼ばれている。
  • 実際には、コナミはカジノゲーム機での事業で非常に成功している。
  • コナミは、正式には今年の7月12日に上場廃止し、もはや取引法に基づく証券取引委員会(または投資家)に報告する義務がなくなる。
    ※ハナモゲラ翻訳なので、訳が間違っている可能性が大いにあります。

ということで、この記事では、カジノ(日本ではパチンコ?)業界への本格的な進出を睨んでの上場廃止だという事になっている。つまり、情報開示にうるさい証券取引委員会に、事業の詳細を報告したくないから、上場を廃止するということなのだろう。たぶん。

 

コナミは「ノンゲーム」を目指すのか。

かつて、コナミは偉大なフランチャイズをたくさん抱えていたメーカーであった。

そして、同じく偉大なフランチャイズの持ち主であったハドソンを買収した時は、「ひょっとしたらコナミは日本のEAを目指しているのでは?」と思ったことすらあった。だが、ハドソンブランドは、コナミの元で殆どゲームをリリースすること無く自然消滅した。

コナミ自身も、もはや「ウイニングイレブンシリーズ」「パワプロシリーズ」「メタルギアシリーズ」以外のゲームは、スマートフォン向けを除いて縮小、あるいは削減されていると言わざるを得ない。

これでは、クリエイターが出て行ってしまうのもやむ無しといったところだろう。

実際に、ドラキュラシリーズのプロデューサーだった五十嵐氏も「自分の作りたいゲームを出せない状況になった」という理由で、コナミを退社しているのだ。小島氏のような偉大なクリエイターをコナミが失う可能性も、ゼロであるとは言い切れない。

かつて同じ道をたどったアイレムや、現在同じような道をたどりつつあるセガのように、コナミもゲーム機以外の「ノンゲーム分野」を目指すということなのだろうか?

個人的には、もはや、コナミが作る「グラディウス」が遊べないのは、とうの昔に覚悟ができている。

だが、現在のコナミを取り巻く状況を見ていると、それ以外のゲームですら終焉を迎える可能性も、それほど低くないのではないかと思えるような、そんな気がしてならないのだ。

 

かつてコナミを愛していた一人のゲームファンとして、それだけはあってほしくないと願っている。

※2015年12月16日追記。

小島秀夫監督、コナミを正式に退社。 

potatostudio.hatenablog.com