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自分用備忘録的な何か。

本日、なでしこジャパンカナダW杯メンバー発表! 澤穂希は絶対に連れて行くべき。理由なんているの?

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W杯の決勝に進むということ。

まだ震災の傷跡が生々しい2011年7月17日、それまで幾度も挑んだにも関わらず、一度も勝ったことのなかったアメリカを、PK戦の末に下してW杯初優勝を成し遂げてから、早くも4年の歳月が流れた。

 

4年前、ドイツで開催されたFIFA女子W杯は、当初は全くと言っていいほど注目を集めていなかった。

グループリーグの時期は、まず周りで女子のW杯をやっていると知っていた人は殆どいなかったし、当然話題にもしていなかった。TVのニュースでも軽く触れられる程度で、中継も地上波ではなく、BSだった。

全国的な注目を集め始めたのは、決勝トーナメントで開催国のドイツを、延長の末に丸山桂里奈のゴールで下してからだった。その後、準決勝でスウェーデンを3-1と一蹴し、アメリカとの決勝へと進んだ時には、既に国民の関心事になっていた。

はるか昔に、男子日本代表の無料前座試合で、なでしこ(その頃はそんな愛称ですらなかった)の試合を見ていた自分からすれば、驚くべき出来事だった。W杯の決勝に進んだことが、ではない。自分の周りの人間が、皆なでしこの事を話題にしていることが、である。

これが、W杯の決勝に進むということなのかと、思い知らされた。

決勝戦については、多くを語る必要はないだろう。

なにせ、深夜帯の放送だったにもかかわらず、決勝戦の視聴率は30%を超え、その後彼女らは国民栄誉賞を受賞することになったのだから。あの澤の神がかり的な同点ゴールや、海堀のスーパーセーブ連発のPK戦は、何度も何度もTVで流された。まったく知らない人の方が少ないだろう。

とにかく、女子とはいえ日本がW杯で優勝し、澤が得点王、MVPを獲得し、さらにはその年のバロンドール(FIFA年間最優秀選手賞)までも獲得するなんて、キャプテン翼でも恐れ多くて描けない芸当を、彼女たちは現実にやってのけてしまったのだ。

ちなみに、この試合の録画は、我が家では永久保存版になっている。

 

北京オリンピックの頃。

そのわずか3年前の北京オリンピックでは、なでしこはグループリーグでアメリカと対戦して破れている。結果的にグループ3位だったものの、成績上位チームだったため決勝トーナメントに進むことが出来た。

そして、準決勝で再びアメリカと対戦した。

自分は、トーナメントの一回戦、中国を下した試合後の記者会見で、澤が言った言葉が忘れられない。

web.gekisaka.jp

澤「もうアメリカには負けたくない。アテネのこともあるし、五輪の借りは五輪で返したい。次は負ける気がしない。アメリカに勝って決勝にいきたい」

字面だけ見ると、自信にあふれた強気の発言に思えるが、 自分にはそうは感じなかった。

今からすれば、なでしこはアメリカとも対等に戦えるというイメージを日本人も抱けるかもしれないが、当時の自分には到底そんな感触はなかったし、おそらくは澤もそうだったのだろうと思う。

だから、最初に「もうアメリカには負けたくない」といったのだと思う。アメリカに対するリスペクトや、世界最強のチームと負けられない一戦を戦うというプレッシャーが、澤にそのセリフを言わせたのだろう。

結局、北京オリンピックの準決勝は、なでしこが先制したものの、アメリカに4点を叩きこまれて2-4で破れ、3位決定戦でもドイツに為す術無く完敗して終わった。

世界女王となる3年前のなでしこは、そういう存在だったのだ。

 

なでしこを支え続けてきた澤。

澤は、わずか15歳で代表デビューし、その後20年以上に渡って活躍を続けてきた。

正直いって、北京オリンピックの時ですら「澤が最高の状態で臨める最後の大きな大会になるんだろうな」と思っていたのに、まさかその後のW杯で優勝し、その次のロンドンオリンピックで準優勝するとは思ってもみなかった。

最近では、澤がなでしこにメンバー入りしない試合のほうが増えている。それは、年齢のこともあるだろうし、所属するINAC神戸監督人事の失敗で低迷したという理由もあったのだろう。

以前は、澤がいないなでしこなど考えられなかった。それほど澤の存在感は大きかった。だが、最近は澤がいなくてもなんとかなる…といよりも、澤の不在を感じさせない試合を見せることが多くなった。

それでも、6月にカナダで開催されるW杯には、澤を連れて行くべきだと個人的には思う。理由はいくらでも出すことができるが、どちらかと言うとこれは願望である。

もはや生ける伝説と化した澤。対戦相手も澤がピッチ、あるいはベンチにいるだけでも警戒するだろうし、リスペクトの念を抱くだろう。今の男女をひっくるめて、そこまでのオーラを放っている選手が他にいるだろうか?

今年のINAC神戸は、海外に移籍していた選手が呼び戻され、かつての強さを取り戻した。先日は澤も、W杯決勝を彷彿とさせるゴールを決めたばかりだ。

確かに年齢は36歳と、女子のみならず男子でも引退してもおかしくない域に達しているのは事実だ。だが、それでも、澤は絶対にW杯に連れて行くべきだと思うし、必ずどこかで澤の力が必要になる場面が来ると、自分は信じている。

理屈ではない何かが、自分をそう信じさせているのだ。

だからこそ、今日発表されるカナダW杯のメンバーに、澤が入っていることを心から願っている。 

 

※17:40 追記 正式にメンバーが発表された。

無事に澤もメンバーに選ばれた模様。

選ばれたメンバーは以下のとおり。

GK
福元美穂岡山湯郷ベル

海堀あゆみ(INAC神戸)

山根恵里奈(千葉)

DF
近賀ゆかり(INAC神戸)

上尾野辺めぐみ(新潟)

岩清水梓(日テレ)

鮫島彩(INAC神戸)

有吉佐織(日テレ)

北原佳奈(新潟)

川村優理(仙台)

熊谷紗希(リヨン)

MF

澤穂希(INAC神戸)

安藤梢(フランクフルト)

宮間あや岡山湯郷ベル

川澄奈穂美(INAC神戸)

阪口夢穂(日テレ)

田中明日菜(INAC神戸)

宇津木瑠美モンペリエ

永里亜紗乃ポツダム

FW
大野忍(INAC神戸)

大儀見優季ヴォルフスブルク

菅澤優衣香(千葉)

岩渕真奈バイエルン

 

少々顔ぶれが固定された感はあるが、ディフェンディングチャンピオンとして、堂々とし戦いを期待したい。