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Yukibou's Hideout on Hatena

自分用備忘録的な何か。

レトロゲーム回顧録その21 スーパーマリオブラザーズ3

スーパーマリオブラザーズ3(以下マリオ3)」は、我が町に出来た唯一の中古ファミコンショップで買った。値段はたしか2500円程度だったと思う。箱も説明書も綺麗な状態で付いていたので、今にして思えばいい買い物だった。

スーパーマリオブラザーズ3

スーパーマリオブラザーズ3

 

 


[ファミコン] スーパーマリオブラザーズ3 / SUPER MARIO BROS. 3 [NES] - YouTube

電源を入れると、マリオとルイージの茶番が始まるのだが、ここがまた前作と本作のちょっとした変更点を説明する、チュートリアル動画っぽくなっていて、さすが任天堂だなと感じてしまう。

今作最大のウリである「しっぽマリオ」になるには、「葉っぱ」を取ればいいということがわかるし、しっぽマリオには空中を滞空する能力がある事もわかる。ルイージが画面外から甲羅を持ってくることで、今作では甲羅を蹴るだけでなく持つことが出来るということも確認できる。

そして、ルイージの反撃を受けて小さくなったマリオが、背景の茂みの裏に去っていくのだが、これもワープアイテムの「笛」を取るときに、背景の裏に入り込むことが出来るのを示唆している…というのは、穿った見方だろう。たぶん。

 

ディスクシステムでリリースされた「スーパーマリオブラザーズ2(以下マリオ2)」は、難易度が上昇したマイナーチェンジといえる内容だったため、マリオ3の実質的な前作は、初代「スーパーマリオブラザーズ」であるといえる。

ちなみに、ウチにはディスクシステムは無かったので、マリオ2は友達の家でしか遊んでいない。

後にWiiでリリースされた「スーパーマリオコレクション スペシャルパック」で実際に遊んでみたが、レベルデザインがいきなり難しく設計されていて、前作では上級テクニックとされた技などが使えないと、まずクリア不可能なように作られている。

当時の小学生はこんなものを嬉々として遊んでいたのか(お前だ)。

スーパーマリオコレクション スペシャルパック

スーパーマリオコレクション スペシャルパック

 

 

マリオ3は、とにかく前作からの変更点、追加要素の数が半端ではない。

まず、ドットむき出しだったグラフィックスが全面的にリニューアルされ、全体的にコミカルになり、特にピーチ姫はやっとヒロインらしいデザインになった。なによりである。

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スーパーマリオブラザーズのピーチ姫

 

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スーパーマリオブラザーズ3のピーチ姫

 

さらに、面構成が、前作のような1-1→1-2とリニアに続いていく方式から、すごろく盤のようなフィールド画面的なものにステージが点在するという、エリアマップ(ワールド)方式に変更になった。これは、今後の2Dマリオに脈々と受け継がれていく重要な変更になった。

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ステージのスクロールも、前作まではメモリの関係上、一度右にスクロールしてしまうと戻れなかったが、今作では自由に戻ることが可能になっている。加えて、しっぽマリオだと空を飛ぶことが出来るようになったため、上下にもスクロールすることが可能になった。

アスレチックステージでは、新たに強制スクロールで進んでいくステージも追加されている。このタイプのステージでは、狭い足場をジャンプしながら進んでいくパターンが多く、全体的に難易度は高い。

 

ワールドのバリエーションも多彩で、しかもそれぞれ草原、砂漠、海、氷など個性的な特徴を持っている。

各ワールドでは、キノピオの家などの特定のポイントでアイテムを獲得することが出来、それをマップ上で使用することで、ステージに入る前からパワーアップした状態にすることが出来る。中には、ずっと空を飛び続ける事が可能なアイテムもあり、どうしてもクリアできないところはそれでスキップしてしまうことも可能だ。

マリオ3は、前半こそだれでも遊べる難易度になっているが、後半、特に最終ワールドになると、一部ステージではマリオ2並の難易度に跳ね上がる。それでも、マリオ2と比べてなんとなくマイルドな難易度に感じるのは、マップ上でアイテムを使う事ができるからだろう。

 

基本的に各ワールドは、砦にいるブンブンを倒した後、城に待ち構えるコクッパを倒すという流れで進んでいく。コースをクリアする順番はある程度決まっているが、いくつかは飛ばしたり迂回したりすることが出来るようになっており、クリアの自由度は増している。

他にも、神経衰弱、スロット、宝船など、ミニゲームや、ワープゾーン等の隠し要素も満載で、よくこれだけの要素をファミコンのカセットに詰め込んだものだと感心するほどだ。

 

シリーズ恒例の無限増殖も健在だが、今作ではそのバリエーションも増えた。やろうと思えば1-1でいきなり出来るのはスーパーマリオ2と同じだが、1-1でやるには難易度が高い。

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ただ、甲羅を踏み続ける以外の無限増殖がたくさん用意されていたのは、マリオ2のように意図的にそうデザインされていたのではないものも多かったのだが、探す楽しみもあって面白かった。

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※画面はSFC版「スーパーマリオコレクション」収録のものです。

 

どこをとっても楽しいマリオ3ではあるのだが、たったひとつだけ問題というか残念な点があって、それはゲームのボリュームがありすぎるが故に、普通に遊んでいたのではクリアまでに時間がかかりすぎるのだ。なので、このゲームにバッテリーバックアップが付いていなかったのは本当に残念だった。

 

ちなみに、任天堂は1986年にディスクシステムが発売された当時、「もうロムカセットではゲームはリリースしない。これからはディスクシステムのみでソフトを供給する」と宣言している。これは、当時のロムカセットよりも磁気ディスクのほうが大容量で、なおかつ安価に供給できたからだ。

というわけで、「マッハライダー」発売の1985年11月から、「マイクタイソンパンチアウト」発売の1987年11月までの2年間に、ロムカセットのソフトを1本も発売しなかった。

だが、その間にロムカセットの進化が進み、ディスクの容量を追い越してしまった。そんな顛末もあり、任天堂ディスクシステムを諦めて、ロムカセットで再びゲームを供給せざるを得なくなった。

ロムカセットでゲームのセーブを実現するには、当時はバッテリーバックアップを搭載するしか無かったのだが、マリオ3は当時にしては大容量の3メガビットカートリッジを採用していた。ここにバッテリーバックアップを搭載したら、恐らくは子供のお小遣いで買える値段(定価6500円)を超えてしまっていただろう。だから、これだけの大ボリュームのゲームでありながら、バッテリーバックアップ機能を見送ったのではないかと思われる。

 

というわけでマリオ3には、ディスクシステムには当然のように付いていたセーブ機能が無いということで、珍しく説明書にお詫びが記されている。

To Mario's Players
スーパーマリオブラザーズ3”をお買い上げいただきまして、ありがとうございます。
今回、マリオファンのみなさまのお声にお答えして、前作よりも、もっともっと楽しく新しいゲームをと考えできあがったのが、この“スーパーマリオブラザーズ3”です。
(中略)
 そのほか、今度の旅はいろんな謎や仕掛がいっぱい。はたしてマリオとルイージにはどんな不思議が待っているのか?これからじっくりお楽しみください。
Yours faithfully, 1988.10.23.
Mario's Staff
 
P.S.
残念なことにバッテリーバックアップ機能がないため電源を切ると、また初めからのプレイになってしまいますが、コースのどこかに隠してある“笛”が何かの役に立つかと思います。

取扱説明書に謝罪文的なものが載っているゲームというのも珍しいのではないだろうか。