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Yukibou's Hideout on Hatena

自分用備忘録的な何か。

レトロゲーム回顧録その22 悪魔城伝説

ゲーム レトロゲーム レビュー

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コナミの誇る高難度アクションゲーム「悪魔城ドラキュラ(以下ドラキュラ)」シリーズ。その中で、唯一自分のお金で買ったことのあるファミコンソフトが「悪魔城伝説」である。

 

悪魔城伝説

悪魔城伝説

 

なぜ初代「悪魔城ドラキュラ」じゃないんだよと思うかもしれないが、何の事はない、ウチはディスクシステムを買ってもらえなかったから、これ以外のドラキュラシリーズは遊ぶチャンスがなかっただけである。

 

「ドラキュラシリーズ」は、ヴァンパイアハンターであるベルモンド一族とドラキュラとの長い戦いを描くシリーズで、ファミコン時代は全体的に高難易度のゲームとして知られている。

ゲームの基本的な武器は鞭で、後のシリーズでは鞭を使ったワイヤーアクションのようなことも出来るようになり、メトロイド的な探索要素のあるシステムになっていったりもするが、ファミコンで出ていたシリーズは、基本的にオーソドックスなアクションゲームである。

 

このシリーズの難易度が高いと言われる要因はいくつかあって、まずはジャンプ中の軌道修正が不可という点だ。

例えば、スーパーマリオであれば、右に向かってジャンプするときに、空中で左の方向キーを押せば、着地地点を微調整できる。だが、ドラキュラシリーズは一度ジャンプしてしまったら、この微調整が出来ないのである。したがって、ジャンプし始めるポイントが非常に重要で、しかもそれがかなりシビアなのだ。

つまり、狭い足場をジャンプで進んでいく時に、文字通り「一歩間違えれば死」が待っているのである。

 

他には、攻撃を食らった時に一定距離押し戻される、いわゆる「ノックバック」が挙げられる。主人公はほとんどの場面で、ダメージを受けるとノックバックが発生するため、たとえば大きな穴をジャンプで飛び越えようとした時に敵の攻撃を受けると、空中でノックバックが発生し、そのまま穴に落ちてしまったりするのだ。

 

主人公の攻撃手段である鞭も、鞭なだけに攻撃が届く範囲が限定されているので、画面の端にいる敵を倒すことは出来ない。サブウェポンを使えば話は別だが、基本的に敵を倒すためには鞭の届く範囲内に近づかないといけないのだ。

だが、敵は飛び道具などをガンガンに使ってくるし、着地点に合わせて出現するコウモリなどもいたりするので、前述したノックバックと相まって、難易度が跳ね上がってしまうのである。

 

この様な仕様のため、シリーズ全体で「敵の出てくるパターンを覚える典型的なパターンゲー」であるとも言える。

ちなみに、持っていたのにも関わらず、自分はこの「悪魔城伝説」をクリアできた試しがない。パスワードで途中再開できるのだが、どうしても根気が持たずに、クリアはついぞ出来なかった。

Wiiバーチャルコンソールでリリースされた時もすぐ買ったのだが、いまだにクリアは出来ていない。無念である。

 

そんな「一見さんお断り」的な趣きのあるシリーズでもあるが、この悪魔城伝説は、色々な意味で衝撃的なゲームだった。

凄いところは色々あるのだが、なんといっても拡張チップ「VRC6」を駆使した、ファミコンとは思えないサウンドが本当に凄い。どのくらい凄いか、一面のBGMである「Beginning」のYouTube動画を下記に貼り付けてみよう。


Akumajou Densetsu Music (FC VRC6) - Beginning - YouTube

一面からしてこれである。もうテンションMAXである。

 

他にも、「Clockwork」


Akumajou Densetsu Music (FC VRC6) - Clockwork - YouTube

 

「Aquarius」


Akumajou Densetsu Music (FC VRC6) - Aquarius - YouTube

などなど、名曲というか神曲揃いで、プレーせずにサウンドテストモードでBGMだけをずっと聞いてきたこともあったくらいだ。

ちなみに、海外版のファミコンであるNES(Nintendo Entertainment System)だと、こういうカスタムチップを載せられない仕様になっていたため、サウンドがえらい貧弱になる。この悪魔城伝説も、海外版だと…


Castlevania III Music (NES) - Beginning [Level 1 ...

と、なんか残念な感じになってしまう。

こういうのを聞くと、「日本人でよかった」とか思ってしまうのは、大げさな話だろうか。…まあ、大げさですよね。

 

 

音楽も素晴らしいが、グラフィックスもファミコンにしてはかなり頑張っている方だ。特に時計台のステージは、スプライトの回転機能を持たないファミコンで、無理やり歯車が回っているように見せている力技を見ることが出来る。

本当に当時のコナミは凄かった。


FC 悪魔城伝説 2周目縛り攻略 全ステージ補完1(時計台) - YouTube

 

悪魔城伝説は、シリーズで初めてステージ分岐や、パートナーとよばれるコンパニオンキャラクターを導入した記念すべき作品でもある。その中でもアルカードという名のキャラクターは人気があって、後の作品では主人公に抜擢されるほどだった。

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※後の作品でのアルカード

アルカードはドラキュラの息子という設定であり(AlucardはDraculaの有名なアナグラムである)、さらにイケメンなのである。そりゃ主人公にもなるわといったところだ。結局イケメンは正義なのである(何の話だ)。

 

だがその後、ドラキュラシリーズは 停滞期に入ることになる。

SFCの「悪魔城ドラキュラ(第一作のリメイク)」、PCエンジンの「悪魔城ドラキュラX 血の輪廻」を経て、「悪魔城ドラキュラX月下の夜想曲」で、ついにジャンルが探索型のアクションRPGに変更になる。

その後、探索型のシリーズが何作か出た後に、シリーズの名前自体が、海外版のタイトルである「キャッスルヴァニア」に変更され、2010年の「キャッスルヴァニア ロードオブシャドウ」では今風のTPSになったが、あまり話題にはならなかった。 


キャッスルヴァニア ロードオブシャドウ 1-1 - YouTube

ドラキュラシリーズは根強い人気を誇ったフランチャイズではあるが、残念ながら今では迷走状態であると言ってもいいだろう。 

それでも、完全に途絶えてしまったシリーズが幾つもある中で、2014年まで続編がリリースされている事実は、まだ歓迎すべき事なのかもしれない。

たとえそれが、クリエイターの退社などにより、全く別物のゲームになってしまっていたとしても。

いや、違うかな…