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自分用備忘録的な何か。

コーヒーや緑茶が死亡リスクを低減する! それじゃ紅茶は?というハナモゲラ考察。

雑記 ハナモゲラ考察

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コーヒーで長生き?

先日、下記のような記事がYahooニュースに載っていた。それに、テレビでも結構報じられていたので、目にした人も多いと思う。

headlines.yahoo.co.jp

またインチキ臭い記事を…と思って読んでみたら、なんと国立がん研究センターがソースだという。

例によってYahooニュースは掲載時期が過ぎると見られなくなってしまう上に、元記事は有料記事だったので、代わりにもっと詳しく書いてあるマイナビニュースの記事と、大本の国立がん研究センターのURLを貼っておく。

news.mynavi.jp

コーヒー摂取と全死亡・主要死因死亡との関連について | 現在までの成果 | 多目的コホート研究 | 独立行政法人 国立がん研究センター がん予防・検診研究センター 予防研究グループ

要約すると…

  • 国立がん研究センターは、40~69歳の男女約9万人を対象として約19年間追跡調査。緑茶とコーヒーの習慣的摂取と全死亡およびがんなどの主要死因死亡リスクとの関連を調べた。
  • 緑茶を一日1杯未満飲むグループを「1」とすると、一日5杯以上摂取したグループの全死亡リスクは、男性が「0.87」、女性が「0.83」となっており、それぞれ13%、17%もリスクが低下していることになる。
  • 緑茶摂取で心疾患などによる死亡リスクの低下が確認された理由について、同センターは緑茶に含まれ、血圧や体脂肪、脂質の調整作用があると言われる「カテキン」の効果によるものではないかと推定している。
  • コーヒーの場合、一日3~4杯飲むグループの全死亡リスクが最も低くなっていた(0.76)。コーヒーを1日3~4杯飲む人の死亡リスクは、全く飲まない人に比べ24%低いことになる。
  • 血糖値を改善し、血圧を調整する効果があるとされているクロロゲン酸や、血管内皮の機能を改善する効果があるとされているカフェインがコーヒーに含まれていることが、今回の結果につながったのではないかと推測している。
  • 一日4杯までのコーヒー摂取は死亡リスク低下と有意な関連があることが示唆されたとする一方で、この研究では、缶コーヒー、インスタントコーヒー、レギュラーコーヒーを含むコーヒーの摂取頻度を尋ねており、またカフェインとカフェイン抜きコーヒーを分けてはいない点を留意すべし。

といったところか。 

 

今までとは違う傾向の研究結果。

これまで、緑茶はともかく、コーヒーに関しては色々なリスクを高めるという内容の研究結果が出ることが多かったし、コーヒーとともに摂取される糖分や、カフェインに関してもネガティブな言及が過去にあった。

それに、コーヒーは、IARC(国際がん研究機関)の発がん性リスク分類において、膀胱がんになる可能性が"あるかもしれない"(Probably Carcinogenic)にも位置づけられている。

今回の記事では、がんとの相関関係は見いだせなかったとしているが、心疾患による死亡は男女ともリスクが低くなり、脳血管疾患と呼吸器疾患については男性でのみ低いという結果が出たとしている。

そういう意味では、今回の研究結果は少々驚きである。

しかも、「飲む量が増えるほど死亡リスクが下がる傾向があることも統計的に有意だった」という一文も、限度があるといはいえ、飲む量が多いほどいいという、恐ろしくポジティブな内容になっている。

さらに、飲むコーヒーの種類(当分の有無等)を厳密に分けているわけでも無いというところがまた驚きだ。普通、無糖のほうがいいとか、そういう条件が付いていたりするものなのに、今回の調査はそうではないという。

にわかには信じがたい内容だが、なにしろ19年もの追跡調査の結果で得られた数字である。かなりの説得力があると言ってもいいだろう。

 

紅茶は?紅茶はどうなの?

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自分は、緑茶は好きだが、コーヒーは飲まない。そして、紅茶が大好きだ。

今回の調査結果では、緑茶に含まれるカテキンと、コーヒーに含まれるクロロゲン酸及びカフェインが、死亡リスクの低下に影響を及ぼしているとしている。カテキンもクロロゲン酸も、まとめてポリフェノールと呼ばれているが、紅茶にも当然ポリフェノールが含まれており、カフェインも入っている。

じゃあ、緑茶やコーヒーじゃなくて、紅茶でもいいんじゃないの?と、思ってしまうのだが、残念ながら今回の研究では紅茶は対象外になっているようだ。

とはいえ、紅茶はその製造工程で茶葉を発酵させるので、焙煎の際に豆の細胞を破壊してカフェインが溶けだすコーヒーとは違って、葉の細胞に損傷が少ないためにカフェインの量がコーヒーより少ない。ついでに言うと、発酵している分、緑茶よりポリフェノールの量も少ない。

また、コーヒーはカップ一杯あたりで約10g前後、紅茶は約3gと、一杯に使用する量でも紅茶のほうがカフェイン量は少なくなる。

参考:http://www.seasontea.jp/effect_of_tea/kocha_no_seibun.html

と、なると、コーヒーと紅茶のグラムあたりの各種成分が同じと無理やり仮定して、ハナモゲラ考察的に安易な結論を出すと、紅茶でコーヒーと同じだけの効果を得るには、少なくとも3倍の量を飲まなければならないのだろうか?そうなると、1日12杯程度の紅茶を飲まなければならなくなる。

 

イギリスなら、イギリスならきっと…

そんなに飲んだら逆に身体に悪い影響が出てきそうな気がするが、イギリス人ならそのくらい飲んでいるんじゃなかろうか。

ただ、イギリスは紅茶にミルクを入れる事が多く、その行為がせっかくの紅茶の心血管系を保護する効果を薄めてしまうという研究が、Verena Stangl氏によって発表されている。

参考:Addition of milk prevents vascular protective effects of tea | European Heart Journal

なので、紅茶を沢山飲んだ時に、心疾患に対して有意な効果があるのかどうかという事は、残念ながらよくわからない。

むしろ、食べているものの違いのなのか、イギリスの心筋梗塞なんかの罹患率は、日本に比べてめちゃくちゃ高い、というか、男性は2位、女性は1位とか、世界トップクラスじゃないですかヤダー。

参考:http://www.env.go.jp/council/former2013/07air/y078-04/mat01_1.pdf

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てなわけで、紅茶をメチャ飲んでいるイギリスの例は、残念ながら参考にはなりそうもない。

 

日本は、どちらかと言うと紅茶よりコーヒーの方が好まれる国なので、紅茶好きとしては肩身が狭い。もうちょっと美味しい紅茶が飲めるお店が増えてくれてもいいんじゃないかと、勝手なことを常々思っている。

だれか、紅茶が健康にもたらす素晴らしい効果を実証して、大々的に発表してくれないかなぁ…(他力)