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自分用備忘録的な何か。

やっと観る事ができたので、ゴジラ(2014)の超絶今更な感想。

※このエントリはゴジラ(2014)のネタバレを多く含んでいます。万が一観ていない人で、今後観る予定がある人はお気をつけ下さい。

やっと見たゴジラ

先日、随分と前に手に入れてはいたのだが、ずっと手を付けられずにいたハリウッド版ゴジラを観た。といっても、当たり前だがマグロを食っているアイツではない。

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勿論、今回観たのは、イギリス人監督ギャレス・エドワーズ監督の手により蘇った、2014年版のゴジラ(以下ゴジラ2014)である。

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このゴジラ2014、公開前からわりと話題になってはいたのだが、公開後も評判は上々だった。

まず、5月に全米公開されて最終5億ドル以上の大ヒットを記録し、早々に続編も決まったと聞いている。日本でも2ヶ月遅れで公開され、Wikipediaによれば32億円の興行収入と、そこそこのヒットを飛ばしている。

過去のゴジラシリーズのWikipediaによれば、復活ゴジラシリーズの最高記録がおそらくゴジラvsデストロイアの20億円のはず(違うかも)なので、32億円というのはシリーズではかなりのヒットと言ってもいいだろう。

まあ、以前のゴジラシリーズと現在のハリウッド版を直接比べるというのが、アリなのかどうかはなんとも言えないところだが。

 

かつてゴジラが好きだった自分。

自分は、昔ゴジラシリーズが好きだった。とはいえ、年代的に見ていたのは、いわゆる平成ゴジラシリーズの「vsシリーズ」と呼ばれるものだ。毎回映画館まで足を運び、スタッフロール後の「特報」を楽しみにしていた。

ゴジラマガジンという本も買っていた。

記憶では季刊くらいのペースで出ていた気がするのだが、Wikipediaをみるかぎり、そうではなかったようだ。記憶とはあてにならないものである。

1998年のローランド・エメリッヒ版のゴジラも当然楽しみにしていたし、ティザートレーラーなんて本当に良く出来ていて、これは名作なのかもしれないと期待を抱かせるものだった。

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ゴジラが出てくるまでの演出は最高で、巨大なものの描き方も素晴らしかった。

ゴジラがマンハッタンのビルをガラガラと崩して登場した時は、「これはハリウッドにはかなわないな…」などと敗北感を感じたものだ。

だが、実際に姿を現してからのゴジラは、なんだか思っていたのと違うやつだった。冷凍マグロを食っていていて、ドスドス高速でビル街を走り回り、最後には普通にミサイルを食らって絶命するデカいイグアナだった。

ちなみに、このエメリッヒ版のゴジラは、後に「ゴジラFINAL WARS」で、ジラという名前に格下げされ、さらにゴジラに瞬殺されている。

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東宝もエメリッヒ版のゴジラは不評だったと、公式に認めたということだろうか。

 

意外な内容だったゴジラ2014

というわけで、ずっと見ていなかったゴジラ2014をやっと観た。ひょっとしたら、観るのが怖かったのかもしれない。

そして、意を決して見たゴジラ2014は、意外な内容だった。

自分は、いつか見るときのためにゴジラ2014の情報はなるべく耳に入れないようにしていた。知っていたのは、渡辺謙が芹沢猪四郎(ゴジラファンからすると凄い名前だ)という役名で出ているということくらいだった。

正直いって、自分はこのゴジラ2014を、初代ゴジラのようなディザスタームービー的な作品だと思っていた。だから、きっと「何らかの拍子で目覚めたゴジラがアメリカを襲いに来るのを人類が食い止める」というストーリーなのだと、勝手に思っていたのだ。

ところがどっこい、いきなり出てきたのはゴジラとは違うムートーとかいう怪獣だった。冒頭、フィリピンで目覚めた怪獣に日本の原発が襲われるのだが、てっきりゴジラの仕業と思っていたら、違う怪獣でしたというミスリードだったのだ。

だが、このムートーの登場で、この映画が自分が思っていた内容とは違うという事が分かってきた。その後、ムートーが飛来したハワイにゴジラも襲来。そうか、これvsシリーズよろしくモンスタームービーだったんだ。

そして、当然ハワイで決着が着くわけもなく本土決戦へ雪崩れ込む。ここで、米軍が核爆弾でゴジラとムートー2匹(ネバダでメスが登場している)を全部ふっ飛ばしてしまおうという、アメリカ人らしい作戦が実行される。

ダークナイト・ライジングの時も思ったんだが、アメリカ人は核爆弾を威力の強い爆弾程度にしか思ってないのだろうか。 

だが、その計画をやめさせたい芹沢博士は、対案としてゴジラとムートーを戦わせる事を提案するが、芹沢博士の案も根拠に乏しい。普通に考えて、ゴジラがムートーを倒した後はどうするのよ?そもそも、ゴジラが負けたら?という質問に対する答えくらいは用意しておいてくれないと、米軍も首を縦には振れないだろう。 

結局、最終的に米軍の作戦は失敗し、ゴジラはムートーを仕留め、海に帰っていく。

主人公のブロディ一家も(おじいちゃんは死んじゃったけど)無事再会出来てめでたしめでたし。

 

面白かったんだけど、釈然としないところも。

確かに、今回のゴジラは、ゴジラと言っていい風格を備えていた。しつこいようだが、マグロを食っていたアイツとは明らかに違う。

だが、自分が勝手に期待していたものとも違った。

今回のゴジラは、ゴジラ自身の意思はわからないが、明らかに人類の味方的な描かれ方をしている。つまり、立ち位置的には平成ゴジラシリーズに近い。というか、むしろこれは平成ガメラシリーズなんじゃ… 最後なんて、人々の歓声とともに海に帰っていくのである。これにはちょっと驚いた。

懐古主義的な事を言うようだが、先日初代ゴジラのリマスター版をBSで放送した時に、もう一度改めて観てみたのだが、実に素晴らしい映画だった。

最後にゴジラを倒す兵器がオキシジェン・デストロイヤーというトンデモ兵器だったことを除けば、十分にリアリティのある映画だったし、反核映画としても良く出来ていた。ただのディザスタームービーでは無かったのだ。

そう考えると、今回のゴジラ2014は、「過去の核実験はゴジラを倒すために行われたものだった」とか言って、過去の核実験を正当化?しようとしているし、その人類が殺そうとしていたゴジラに運命を託そうとする芹沢博士の考えにもちょっと同調できなかった。

でも、面白かったのは間違いない。エメリッヒ版のトラウマを見事に払拭してくれた、間違いなくゴジラ映画であると胸を張って言える映画に仕上がっていた。

それを考えれば、ゴジラの立ち位置の説明が「調和をもたらす」という、ちょっと説得力のないものだったり、色々ご都合主義的な展開が多かったのも、全体の出来からすれば、重箱の隅をつつくようなものだろう。

続編は、ラドンモスラキングギドラが出るとかいう話も出ているらしく、より怪獣映画らしくなるんだろうと予想できるし、きっとゴジラはよりヒーロー然とした描かれ方をするのだろう。

東宝ゴジラも、庵野秀明総監督、樋口真嗣特技監督のコンビで復活するらしいし、色々これからゴジラ界隈が楽しみになってきたな〜と思っている。

www.cinemacafe.net

 

あと、最後に一つだけ。

冒頭で事故が起きる、日本の「ジャンジラ市」ってどこなの…?