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Yukibou's Hideout on Hatena

自分用備忘録的な何か。

MS&ADなでしこカップ2015 なでしこジャパンvsニュージーランドあっさりマッチレビュー

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澤が復活。

女子W杯カナダ大会で連覇を目指すなでしこジャパンは、香川県の丸亀陸上競技場にてニュージーランドと国際親善試合を行った。

なんだか、なでしことニュージーランドって、頻繁に試合を行っている気もするが、それだけニュージーランドが日本にわざわざ来てくれているということなので、ここは「またか」ではなく素直に感謝すべきだろう。

今大会はグループリーグの初戦がスイスということもあり、ニュージーランドは仮想スイスとしても絶好の相手とも言える。ニュージーランドとはいつも接戦になっているイメージがあるので、今回も締まった試合が見られるだろうと期待していた。

 

なでしこのスタメンは以下の通り。

 

GK 21 山根 恵里奈

 

DF 2 近賀 ゆかり

DF 3 岩清水 梓

DF 5 鮫島 彩

DF 20 川村 優理

DF 4 熊谷 紗希

 

MF 10 澤 穂希

MF 7 安藤 梢

MF 8 宮間 あや (Cap.)

MF 9 川澄 奈穂美

 

FW 17 大儀見 優季

 

前日会見でも佐々木監督が明言していた通り、昨年5月の女子アジア杯決勝以来、364日ぶりに、澤がなでしこのピッチに帰ってきた。やはりなでしこの10番は澤がよく似合う。その代わりと言っては何だが、負傷の阪口がスタメンを外れた。

そして、メンバー表を見るだけだと、事前にニュース等で伝えられていた通り、DF5人を並べる布陣となった。数字上は5−4−1となるが、果たして試合中はどういう風に並びが変わってくるのか注目である。ひょっとしたら5バックじゃなくて3バックかもしれないし。

というより、5バックやるなら試合の終盤にやるのかと思っていたが、登録上とはいえ、スタメンから5人使ってくるとは思わなかった。

というわけで、試合のあっさりマッチレビューである。

 

始まってみたらダブルボランチでした。
とにかく、布陣がどうなるのかな〜と思っていたら、4−4−2で、DF登録の川村がダブルボランチの一角として澤と並ぶ形だった。阪口が負傷しているので、ここは川村を試したいという事だろうか。
10分過ぎまでボールが落ち着かない展開が続き、12分過ぎに何度かセットプレーのチャンスが続くが、ニュージーランドもきちんと研究していて、得点には至らなかった。
前半23分、宮間のシュートで得たCKから、中央に飛び込んだ澤が綺麗に合わせて先制ゴールを叩き込む。1年ぶりの復帰試合。注目され、期待された中でゴールを決めてしまう澤。流石としか言いようが無い。

先制してから立て続けに何度かチャンスが訪れるが、あと一歩の所で入らない展開が続く。相手のセットプレーのチャンスもあったが、それ程のピンチには至らず、前半は終了した。

前半開始直後はニュージーランドの思惑通りに、なでしこの中盤が相手の中盤3枚にはめられて、なかなかボールを保持したり展開したり出来なかったが、最終的にはなでしこが試合を支配し、ニュージーランドがカウンターで散発的にチャンスを伺うという展開に落ち着いた。

押され気味に始まった後半。

後半の頭から、川澄に変わって大野がピッチに入る。 

後半も開始早々からニュージーランドが一気呵成に攻めてくる。

その圧力に押されたか、エリア内で熊谷がウィルキンソンを倒したという判定を下され、なんとも微妙なPKを取られてしまうが、これをウィルキンソンが外してくれたので、なでしこは助かった。

前半からそうだったが、なでしこは中距離のパスが微妙に乱れてつながらない場面が目立つ。この辺りは、強豪チーム相手には致命傷になりかねないので、本大会までには修正して欲しい。

後半13分、ニュージーランドのセットプレーに山根が飛び出すが、ボールに触れずに無人のゴールにボールを流し込まれそうになる。だがここは岩清水がクリアして難を逃れた。

後半17分、安藤に代えて菅澤を投入する。

後半21分には川村に代えて宇津木が入る。

宇津木は個人的には澤の後継者になれると以前は思っていたのだが、ユーティリティ性が高過ぎるからか、器用貧乏になりつつあるきらいがある。

後半25分、大きな展開から宮間に渡り、アウトにかけたシュートを狙うが、アウトにかかりすぎてクロス気味のボールになる。大野が触ったボールは枠の外。

この時間になると、近賀の上がったスペースをニュージーランドによく使われるようになるが、大事には至らない展開が続く。

後半30分過ぎには、両チームともに中盤での潰し合いが続く。この時間になっても運動量が衰えない。

後半35分、宇津木をアンカーに据え、4−1−4−1のシステムに変更する。W杯に向けてのテストのウチの一つだろうか?

結局、予想されていた5バックのテストはされずに、澤の1点を守り切る形で試合は終わった。

 

総括。大会前の強化試合としては及第点。

あらかじめ言われていた通り、先行してそのまま逃げ切る為の試合運びという意味では、思惑通りの展開になった試合だった。

中盤でのビルドアップの時のミスがやたら多かったのは反省材料だが、これから大会までまだ時間があるので、まだまだ詰める時間は残っているし、なによりこの時点で仕上がりきっている必要など無い。

そういう意味では、有意義なテストマッチになったといえるだろう。

だが、結局はベストメンバー以外の選手でレギュラー陣を脅かす存在が、この4年間で現れたかというと、決してそんなことはなかった。それだけに、今回のW杯はまさに王者として結果を求められる大会になるだろう。

4年前、ドイツで女子W杯の初戦のニュージーランド戦が行われていた時、日本で注目していたのは一部のサッカー好きのみだった。それから4年が経って、大会前の強化試合が全国生中継される時代になったのだ。

そういう意味では、今回の女子W杯カナダ大会は、これからのなでしこの未来がどうなるかという女子サッカーの命運がかかった大会でもあるのだろう。

求められるのは唯一結果のみなのだ。