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Yukibou's Hideout on Hatena

自分用備忘録的な何か。

なでしこジャパンvsイタリア あっさりマッチレビュー キリンチャレンジカップ2015

なでしこ あっさりマッチレビュー サッカー W杯

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FIFA女子W杯カナダ大会前最後の強化試合。

J3リーグAC長野パルセイロがホームとして使う、南長野運動公園総合球技場にて、なでしこジャパンがW杯前最後の国内での強化試合を行った。

前回のニュージーランド戦は、明確な「仮想スイス」という狙いが見て取れたが、今回のイタリアはどういった位置づけなんだろうか?

正直、欧州でのイタリア女子の実力の程がよくわからないので、なんとも言えない。FIFAランキングは13位とはいえ、イタリアはW杯には出場しないのだ。

少なくとも、グループリーグではイタリアと似たチームは見当たらないので、その先を見据えたマッチメイクなのかもしれない。それとも、過去7戦全敗のイタリアをここで倒して、本大会に向けての勢いを付けたいとの思惑があったのかも…

監督の前日会見では

「パスタより、うどんやそばのほうがうまいぞっていうところを見せて、しっかり勝ちたい」

などと余裕をかましていたが、果たしてそう上手く行くかどうか、見ものである。

というわけで、イタリア戦のスタメンは以下のとおり。

 

GK 18 海堀 あゆみ

 

DF 2 近賀 ゆかり

DF 3 岩清水 梓

DF 4 熊谷 紗希

 

MF 13 宇津木 瑠美

MF 10 澤 穂希

MF 6 阪口 夢穂

MF 8 宮間 あや (Cap.)

MF 9 川澄 奈穂美

 

 

FW 11 大野 忍

FW 17 大儀見 優季

 

登録ではMFとなっている宇津木が左SBに入る形になるのだろう。

ほぼベストメンバーであるが、前述の通り左SBは鮫島から宇津木に変更、さらに、川村ではなく阪口、そして安藤ではなく大野がスタメンとなった。 

 

イタリアがアグレッシブな入りをした前半。

事前に「イタリア戦はより攻撃的な姿を見せる」的な報道がされていたわりには、むしろアグレッシブに試合に入ってきたのはイタリアの方だった。

相変わらず中盤でのミスが多く、なかなかボールが繋がらないなでしこ。

前半17分、中盤で奪ったボールをドリブルで持ち込んだ大野がそのままシュートするが、ボールはポストを叩く。

その直後、イタリアにミドルレンジからシュートを許すが、これは海堀がなんとか弾き難を逃れ、その後の波状攻撃を防いだなでしこ。

イタリアは、女子でもやはりイタリアらしかった。全体のバランスは保ちながら、ワイドに張った選手からのクロスや、DFラインやボランチからのロングボールをFWが落としたところからチャンスを作り出していく。

25分、相手陣内でフィジカルでボールを奪い取った大儀見が、そのままロングシュートを放つも、枠を捉えることは出来ない。

27分には狭い所で大儀見にボールが渡るが、足元に入りすぎたのかシュートは打てず。最初の段階でいい位置にボールを収められていれば、一点もののプレーだった。

前半31分、大儀見がボールを持ってエリア内に侵入しようとしたところで倒され、ペナいるティエリアギリギリでFKを獲得する。宮間が蹴ったボールは、誰かが触ってコースを変えればゴール出来そうだったが、誰も触れずGKが正面で処理した。

前半の終盤から、小気味良くパスが回り始めるが、決定打に欠けるなでしこ。

結局、いくつかのチャンスはあったものの、オフサイドなどにも阻まれゴールを奪うには至らなかった。

後半は日本がいい入り。そして…

後半開始と同時に、川澄に変わって菅澤が入る。合宿の影響なのか、川澄にはキレが見られなかったのと、もう少しフィジカルで勝てる選手を入れるという狙いがあるのかもしれない。

後半は、前半の流れを引き継いで、日本がいい入りをする。

後半7分、宇津木がエリア内に入れたボールが弾かれ澤の元へ、そのボールを再び宇津木に繋いで低いクロスを入れると、飛び込んだ大儀見が足の先で合わせてゴールに流し込み、なでしこが先制する。かなり難しいボールだったがよく決めたと思う。さすが女ドログバ

後半16分、澤を下げて鮫島を投入する。宇津木がボランチに上がって、鮫島が左SBに入るのだろう。

後半22分、宮間のCKから阪口がドンピシャで合わせるが、叩きつけすぎて枠を外れる。

後半23分には、近賀に代わって有吉が入る。今日の有吉は右SB。宇津木もそうだが、ユーティリティ性が高い選手は使われるポジションが読めないから大変だと思う。

後半28分、なんとGKも海堀から福元に代えてきた佐々木監督。意図はよくわからない。全員使っておきたいというのなら、なぜニュージーランド戦は交代枠を使いきらなかったのか。

後半34分になって、宇津木をSBに戻して鮫島をひとつ上げる。鮫島の攻撃力を活かして、もう1点取りたいという意図だろうか。だが、疲労からか間延びし始めて、長いパスが合わなくなってくる。

後半36分、大儀見に代わって安藤を入れる。菅沢との2トップにするのか。前線からのチェイシングを活性化させたいのだろう。

後半44分、菅澤がDFをかわしてキーパーもかわしたが、コースがなくなり鮫島にパスを出す。だが、鮫島のシュートは枠の外。正直、菅澤に決めて欲しかった。

攻撃をテーマにした試合だったが…

今回のイタリア戦は、事ある毎に「攻撃がテーマ」と言われていたが、蓋を開けてみれば前半はイタリアの圧力に押し込まれる時間帯が続いた。

30分過ぎからボールがキープできるようになって、後半は殆どの時間圧倒していたのだが、あと一歩の所でオフサイドに阻まれたり、枠を外したりと、結局のところ大儀見の難しい体勢から決めた1点のみに終わった日本。

イタリアのようにかなりバランスを重視した守りをするチーム相手だと、どうしてもこういう固い試合になってしまいがちだが、たとえばこれがドイツやフランス相手だったら、もっと危ない試合になっていただろう。

とはいえ、なでしこも合宿で追い込んだ後の試合だけに、今日は結構きつかったと思う。あの川澄があまり動けてなかったところを見ると、今が疲れのピークなのではないか。

まあ、本大会までリフレッシュする時間はあるし、対戦相手には恵まれているので、グループリーグに関してはそれほど心配する必要はないだろう。

むしろ、この状態からコンディションを上げていって、強豪チームと闘えるチームに仕上げられるかどうか、それに全てがかかっている。

W杯連覇を期待されているなでしこ。

生半可な目標ではないのだが、頑張ってほしい。

 

…ところで、試合の話とは全然関係ない話なのだが、この南長野運動公園総合球技場、素晴らしいスタジアムだと思った。

信じられるか?これ、J3のスタジアムなんだぜ…

同じJ3のチームを応援する身としては、正直パルセイロが羨ましい。