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Yukibou's Hideout on Hatena

自分用備忘録的な何か。

FIFAが腐ってるなんて、日韓共催ゴリ押しされた頃からみんな知ってたでしょ。

W杯 サッカー

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FIFAの闇にメス。

5月27日、突如としてアメリカの司法省が、スイス当局と連携してFIFAの副会長2人を含む6人を逮捕した。

www.soccer-king.jp

逮捕された人物を含んでいるのかどうかはわからないが、この件では14名が汚職で起訴される見通しで、記事によれば

また、この件で14名が起訴される模様で、ゆすり、有線通信不正行為、マネーロンダリングなどの疑いが持たれているという。さらに、1990年代から行われていた1億ドル(約123億円)の贈収賄にも関与している模様。賄賂の見返りとしてスポンサー権や放映権などを得たアメリカや南米のスポーツマーケティング会社の関係者も起訴されると伝えられている。 

という内容であり、かなり根が深い問題であると同時に、これまでにない大掛かりなスキャンダルになる可能性を秘めている。

そもそも、FIFAを始めとするサッカー界は、これまでも何度もこういった贈収賄の疑いを報じられてきた。中には、 イッサ・ハヤトウ元FIFA副会長兼アフリカサッカー連盟会長のように、IOCから処分を受けている人物もいるが、のうのうと会長職を続けている。

jp.reuters.com

そう、FIFAの汚職や贈収賄などを含む腐敗などは、以前からずっとささやかれ、暴かれてきたのだ。その度に、FIFAは握りつぶし、揉み消してきた。

そして、その中には日本が大きな被害を被った事例もあったのだ。

 

権力闘争にすり替えられた2002年W杯招致活動。

2002年W杯招致活動。

FIFAは事前に「アジアかアフリカでのW杯」を開催することを示唆していた。

日本は、当時のFIFA会長ジョアン・アベランジェの打診を受ける形で、開催地に立候補。この流れからして、すんなりアジア初の日本開催が決まるものと思っていた矢先、同じくアジアの国から立候補してきたのが、他ならぬ韓国だった。

当初、現職会長であるアベランジェがバックについている日本が有利に招致活動をリードしていた。だが、現代財閥の顧問であり、大韓サッカー協会の会長であり、FIFAの副会長を務めていたチョン・モンジュン氏が、現代財閥を中心とした、なりふり構わぬ「ロビー活動」を展開し、少しずつ親アベランジェ派の票を切り崩していった。

更には、これは本当に上手かったと思うのだが、チョン・モンジュン氏は当時のUEFA会長であったレナト・ヨハンソンFIFA副会長を抱き込んで、いつの間にか日韓のW杯招致活動を、アベランジェとヨハンソンのFIFA内での権力闘争へとすり替えてしまったのだ。

結局のところ、この戦いはアベランジェ側の敗北に終わった。

以下は、Wikipediaからの引用である。

開催国を決定する投票日前日の定例理事会前に行われたパーティー会場でアフリカ理事らとの歓談から敗北を悟ったアヴェランジェ会長は、会長としての権威を保つ為、それまで自身が強硬に反対していた日韓共催(当時の規則ではワールドカップは単独開催のみ)を自ら提案することを決断した。

(中略)

1996年5月30日午後、アヴェランジェ会長はFIFA事務局長のゼップ・ブラッターを通して、ヴィダーホテルで投票を待つ日本招致委員会に対し、非公式に日韓共催案打診の電話をかけさせた。電話を受けたのは語学が堪能な岡野日本招致委員会実行委員長だった。なお、ブラッターの口ぶりは切羽詰まっており、打診というより要請だったという。

(中略)

2時間ほどの協議でも結論は出なかったが、もしも日本が共同開催の受け入れを拒否した場合は「韓国の単独開催」になるのは必至だった。ブラッターへの返答刻限が迫る中、宮澤喜一招致議連会長が「日韓共催は政治にとって悪くない選択だ」と発言した。その発言をきっかけに長沼日本サッカー協会会長はやむを得ず、共同開催案受け入れを決断した。

日本側は、アベランジェの庇護のもとにいるという事に対して、あまりにも安心しすぎたのだろう。

だから、韓国が猛烈な「ロビー活動」を展開して追い上げているのにもかかわらず、「最後にはアベランジェがなんとかしてくれる」という楽観論にすがり、はっきり言ってしまえばもっとカネを使う方向に舵を切るのをためらった。それが、2002年の招致活動の敗北に繋がったのだ。

そう、あの日韓共催W杯は、日本とアベランジェの敗北の結果生まれた妥協案だったのだ。

 

FIFAは変わることが出来るのか。

今回の事件で、FIFAは今までにない本格的な捜査のメスを入れられる可能性はある。だが、実際問題、個人的にはあまり変わらないのではないかとも思っている。なぜなら、こんな状況下にもかかわらず、29日に予定されているFIFAの会長選挙は予定通り実施すると言っているからだ。とんでもない面の皮の厚さである。

www.goal.com

もしも、本当にFIFAが変わる可能性があるとすれば、聡明で優れたカリスマ性を持ったクリーンなリーダーが会長選挙に当選する必要があるだろう。だが、今回立候補しているのは、現職のゼップ・ブラッターと、ヨルダンのアリ・ビン・アル・フセイン王子だけだ。

もう一人立候補していた、元ポルトガル代表であり、レアル・マドリーバルセロナのレジェンドであるルイス・フィーゴ氏は

「私は、FIFAのリーダーたちを悪魔になぞらえた連盟の会長たちが、次の日には壇上で同じ人物をイエス・キリストのように称えている姿を見た。誰もそうしたことを教えてくれなかったが、私はこの目でそれを見た」。具体的な名前は挙げなかったが、選挙活動をして初めて、こうした偽善に突き当たったと語った。

と、FIFA会長選挙の偽善や異様さに、出馬して初めて気がついたとして、出馬自体を取りやめてしまった。

headlines.yahoo.co.jp

本来であれば

FIFAは変化を必要としており、その必要性は差し迫ったものだと私は思う」とコメント。自分をここまでにしてくれたサッカー界に恩を返したかったとも述べ、そうした想いから会長選に出馬したと説明した。 

と、語るフィーゴの様な人物が会長になって然るべきなのだが、現UEFA会長のミシェル・プラティニを見ていると、万が一フィーゴFIFA会長に当選したとしても、強大な権力とカネを手にしてしまえば、人は変わってしまうものだと幻滅していた可能性もある。

今回の逮捕劇で、アメリカ司法省のリンチ司法長官は、FIFAから不正を一掃することを明言している。

www.daily.co.jp

だが、これまでのFIFAを見ていると、この組織には自浄作用など無いとしか思えない。それは、FIFA自身が長い年月をかけて証明してきたことだ。

29日にはブラッターがなんの問題もなく再選するだろう。

そして、今までどおりのFIFAが続いていくのだ。