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Yukibou's Hideout on Hatena

自分用備忘録的な何か。

「町の本屋さん」はこの先生きのこる事が出来るのか論。

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本屋で本を買わなくなった。

最近、めっきり本屋さんで本を買わなくなった。

いや、実際には買っている。だが、買っていると言っても殆どがムック本やコミックスで、きちんと装丁された「本」を買う機会がなくなってしまったのだ。

最後に実店舗で買った「本」は、ズラタン・イブラヒモビッチの自伝である「I AM ZLATAN」だったりする。 もう2年半も前の本だ。

I AM ZLATAN ズラタン・イブラヒモビッチ自伝

I AM ZLATAN ズラタン・イブラヒモビッチ自伝

 

では、自分は「本」をどこで買っているのかというと、殆どがAmazonか、AmazonKindleストアである。妻はポイント乞食有効利用者なので、楽天ブックスがメインの購入場所になっている。

 

何故本屋さんで本を買わないのか。

どうしてこんなに本屋さんで本を買わなくなってしまったのだろうか。

まず、最も大きな原因は、本屋さんの淘汰の末のコモデティ化だ。自分の住んでいる町では、どこの本屋に行っても、同じような本しか売っていないのである。

現在、自分の住んでいる町にある本屋は、TSUTAYA数店舗、そして、その他は地域の小さなチェーン店が数店舗、あとは複合施設内にある、くまざわ書店だけだ。

以前は、個人で経営しているような本屋があと数店舗あり、しかもそのお店はいずれも個性的な品揃えで一部では有名だった。

だが、どのお店も残念ながら駐車場が整備されておらず、何年か前に全て閉店してしまった。田舎で駐車場のないお店が生き残っていくのは至難の業なのだ。

残ったお店はいずれもチェーン店で、当然売れ筋の本を中心に揃えている。なので、どこの本屋に行っても同じような本しか売っておらず、自分の買いたいような、ちょっとマイナーな本はなかなか手に入らない状況が殆どなのである。

 

そして、Amazonなどの通販サイトの台頭も当然本屋さんが衰退する原因の一つに数えられるだろう。たとえば、前述のように本屋さんに行って、自分の欲しい本が無かった場合…

  1. そのままカウンターに行って取り寄せの手続きを取って、その後入荷の連絡を受けて、また本屋さんに行って目的の本を手に入れる。
  2. その場でAmazonのアプリで検索して注文し、次の日に自宅に本を届けてもらう

この二つの選択肢のどちらが楽かといえば、、わざわざ言うまでもないだろう。

 

最後は検索性だ。

本屋さんは、目的がない状態でぶらぶらして、思わぬ本と出会う楽しみもあるといえばあるのだが、自分の場合は買いたい本があるから本屋に行くのだ。

だが、本屋さんによって作者順に並んでいたり、出版社順に並んでいたり、ジャンル順に並んでいたり、そのジャンルも本屋さんによって若干違っていたりで、目的の本を探すのは結構一苦労である。

ベストセラー本であれば、入口の近くに平積みされているのだろうが、そうではない本を買うことが多い自分にとっては、まず本を探す手段が面倒に感じてしまうようになった。

昔はそれが当たり前だったのだが、今のように便利な時代になってしまうと、どうしても「検索性の低さ」が「面倒臭さ」に置き換わってしまうのだ。まあ、店員に聞けという話なんだろうけど…

 

雑誌も電子書籍化。

自分が買っていた雑誌は少なかったが、その数少ない雑誌も今では「NewsStand」等で電子書籍化されている。というわけで、雑誌も本屋さんではほとんど買わなくなってしまった。本屋さんで買うのは、いまはたまたま目についたムック本程度になってしまった。

そもそも、その「買っていた雑誌」も、最後には入荷が一冊程度になってしまい、行っても売れてしまった後という事態が多々起きていたのだが。

 

Appleの純正アプリである「NewsStand」は、電子書籍を定期購読できるアプリだ。

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発売日に自動的に端末にダウンロードをしてくれて、支払いはAppleアカウントに紐付けされる。バックナンバーも簡単に見ることが出来るし、当然しおりを挟んでおくことも出来る。雑誌を見るには理想的なアプリといってもいいだろう。少なくとも自分にはそうだ。

このアプリのおかげで、本屋さんに行っても在庫が置いてないという目にも合わなくて済むようになったし、発売日に本屋さんに行く必要すら無くなった。

 

本屋さんがこの先生きのこるには。

出版不況と言われる中、実際問題本屋さんの経営状況ってどうなっているんだろうか?

個人の本屋が自分の町でどんどん潰れていることを考えると、そんなに芳しくはないと思うのだが、下記の記事によれば、店舗数は減っているが、総床面積は減っていないとのこと。

つまり、町の本屋さんと大手の本屋さんのリプレースが起きているといえる。

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※下記記事より引用

thepage.jp

そうなると、売れ筋の本を取り扱う店ばかりが増えて、やはり本屋さんはコモデティ化していくことになる。

 

だが、いくつか施策を講じている本屋もあるにはある。

例えば、電子書籍を実店舗で売る試みだ。

店員がコンシェルジュとなって、客に電子書籍をダウンロードするカードを売ったりする。一時期はAmazonに対抗して「ジャパゾン」などという名前を朝日新聞が付けたものだから、一部の人たちからかなり冷ややかな目で見られた。

r25.yahoo.co.jp

もちろん、田舎のわが町ではこんなサービスはやっていない。いや、やっているのかもしれないけど全く目立たない。なので、この「ジャパゾン」作戦が成功しているのかどうかはサッパリわからない。上手くいってるの?

ちなみに、実店舗で電子書籍を売る作戦では、場合によっては下記のような、予め本がプリインストールされた端末を売ったりもする。グイン・サーガが全巻欲しい!などという人にはいいかもしれない(いるのか)。

ebook.itmedia.co.jp

 

それと、おそらくこちらのほうが効果が高いと思うのだが、本でないものを売る作戦もある。

たとえば、昔から文具のようなステーショナリーグッズは併売されていたが、最近はトレーディングカードを売っている本屋もある。本屋の中にトレーディングカードで実際に遊べるスペースを用意したり、大会を開いたりしているのだ。

聞く所によると、トレーディングカードはかなり利益率のいい商品なので、本屋のみならず中古ゲームショップなどでも重宝しているのだという。

結局、これから小さな町の本屋さんが生きのこって行くためには、こういった「本ではない何か」を売る事に力を入れざるを得ないだろうと思う。

 

まあ、もうウチの町には、「町の本屋さん」自体が無くなってしまったので、そもそも生きのこる事が出来なかったんですけどね。