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Yukibou's Hideout on Hatena

自分用備忘録的な何か。

なでしこジャパンvsスイスあっさりマッチレビュー FIFA女子W杯カナダ大会。

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いよいよカナダW杯のなでしこジャパン初戦!

サッカーの女子W杯カナダ大会で連覇を目指すなでしこジャパンは、グループリーグC組の初戦でスイスと対戦する。

C組の残りのチームが、カメルーンエクアドルであることを考えると、このグループ最大のライバルはスイスということになるだろう。

スイスは、欧州予選でのデンマークアイスランドとの戦いぶりや、大会前のドイツとのテストマッチで、ここのところ評価を上げている。油断すれば足元をすくわれかねない実力を持っているチームだと言えるだろう。

FIFAランキングで言えば4位の日本に対し、スイスは19位。決してこのFIFAランキングがそのまま力の差を表すというわけではないが、ここは今大会の今後のためにも、きっちり勝っておきたい。

というのも、このグループを1位で抜けることが出来れば、トーナメントの山でアメリカやドイツといった強豪と反対側の山に入ることができるからだ。力関係から考えて、カメルーンエクアドル相手に勝ち点を落とすとは考えにくいので、この初戦のスイス戦は、普段の大会の初戦よりもずっと重要度が高い試合であるといえる。

というわけで、注目のW杯初戦の発表されたスタメンは以下のとおり。

 

GK 21 山根恵里奈

DF 3 岩清水梓
DF 4 熊谷紗希
DF 13 宇津木瑠美
DF 19 有吉佐織

MF 6 阪口夢穂
MF 8 宮間あや
MF 10 澤穂希
MF 11 大野忍

FW 7 安藤梢
FW 17 大儀見優季

事前番組での予想スタメンの通り、宇津木と有吉のSBということになった。近賀でも鮫島でもないということは、よほどこの二人のコンディションが良かったということだろうか。

GK山根は、W杯での経験が無いが、スイスのような大柄なチーム相手ということでスタメン抜擢なのだろう。

あとのメンバーは、川澄がいないこと以外、ほぼいつものベストメンバーなので不安はないだろう。川澄はテストマッチでも動きがそうでもなかったことを考えると、コンディションが良くないのだろうか。

 

前半、慎重な入りを見せた両チーム。日本がPKで先制!

日本ボールでキックオフ。

人工芝ということを考慮したのか、両チームともグラウンダーよりもロングボールをFWに当ててきたり、サイドにボールを振ったりして様子を見る入りをした。

前半7分、宇津木の突破で得たCKを宮間が蹴り、岩清水がフリーで合わせるも枠の外に行ってしまう。だが、スイスのDFはボールウォッチャーになっていたので、今後もこういう対応が続くのであれば、セットプレーで飛び込んでくる選手が得点を奪う機会も見られるだろう。

11分、中央にパスを通されスイスFWバッハマンのシュートを許すが、飛び出した山根がグッドセーブを見せる。

14分、いい崩しから中央で宮間がシュートを放つも、詰まり気味になってしまい、勢いが無いボールが枠の外へ転がっていった。この辺りは人工芝のボールの転がり方や、バウンドを早めに見切る必要がある。

17分、岩清水から有吉にボールが出て、サイドで一人交わしてからのグラウンダーのクロス。中央で待ち構えていたFWには合わずにファーサイドへ抜けていく。

29分。大儀見から出たロブ気味のボールを、安藤がシュートしたがスイスGKの体を張ったセービングにあう。得点機会の阻止と判断したか、審判はPKを指示した。宮間が冷静に左隅に決めて日本が先制する。

31分。PKを獲得した安藤だが、結局そのまま負傷交代。菅澤が入る。

日本が先制してからも、スイスが前線からガツガツ来るわけではなく、日本も細かいところが合わない展開が続く。その中でも、スイスが何度かカウンターを仕掛けるが、日本のDFラインの位置取りが良いので、なかなかスイスはチャンスを掴めない。

しかし、43分にはDFラインの裏に出されたボールを受けたバッハマンが、鋭いシュートを放つも枠の外に外れる。

前半追加タイムに2本連続でCKを獲得するも、ゴールを脅かすことは出来ず、そのまま前半は終了した。

 

戦前の予想だと、スイスはもっと前からプレスをガンガンかけてくるのかと思われたが、思ったより慎重に入ってきたので驚いた。

とにかく、PKでもなんでも先制点を取れたのは本当に大きい。

人工芝ということで、細かい部分のボール回しが合わない場面が散見されたが、後半はもっとアジャストできると思うので、後半に期待したい。

 

スイスが積極的な入りをした後半。

点が欲しいスイスは、後半開始から積極的に出てくるようになった。SBもオーバーラップしてくるようになり、日本が脅かされる展開が多くなる。ある程度前半はセーブしていた面もあるんだろうか。

後半6分。有吉のアーリー気味のボールから大野がゴール前でシュートするが、枠には飛ばない。

会場がここでウェーブをし始める。元々ウェーブってのは、試合が膠着してつまらない展開の時にやるものなんだが、このウェーブにはどういう意図が込められているんだろうか。

後半9分、ハーフウェイライン辺りでバッハマンがボールを持つと、そこから一気にゴール前までドリブルで突進していく。最後はGK山根もかわされたが、そこで力尽きてくれたので助かった。

後半11分。澤に代わって川村が入る。

再三再四、バッハマンの突破に苦しめられる日本だが、ギリギリの所で持ちこたえている。正直、スイスの中盤のプレスがかなり効いてきて効果的な攻撃が出来ていないので、大野に代えて川澄辺りを投入して欲しい気がする。

後半22分、菅澤が反転してからのシュートを放つがポストを叩く。GKが触っているようにも見えたが、判定はゴールキック

後半29分。スイスのCK。ハイボールを下がりながら処理した山根がボールを落としてしまうが、DFが問題なく処理して事なきを得る。

中盤の下らないミスからピンチを招く場面が増えてきた。人工芝に、よりアジャスト出来ているのはスイスの方なのかもしれない。

後半32分。DFラインの裏に抜けたボールをバッハマンがシュート。ボールは枠を捉えずにゴールキックになる。

両チームとも疲れが出てきて、つまらないミスが多くなる。日本は交代枠を一つ残しているが、その最後の交代枠は川澄だった。大野は何度もスプリントを繰り返して、かなり頑張ったのだが、もう少し佐々木監督の判断が早くても良かったのではないかとも思う。

後半44分、大野に変えて川澄が入る。

後半47分、日本ゴール前に入れられたボールを中途半端にクリアしたところに、バッハマンが飛び込んできてシュートするが枠の外。助かったとしか言いようがない。

結局、最後まで細かいところは合わなかったが、宮間のPKによる1点を守り切ってなんとか勝ち点3をもぎ取った。

 

人工芝はかなり不利かもしれない。

今大会のスタジアムは全て人工芝のピッチだが、かなりボールが止まりやすく、バウンドも天然芝に比べれば随分と違うと聞く。正直いって、プレースタイルからいうと、なでしこにとっては不利な条件かもしれないと思った。

とにかく、細かいパスが繋がらないので、ロングボールをFWに当てに行くのだが、セカンドボールが拾えないので、何度も何度もピンチを迎えることになった。

初戦のスイス戦をモノに出来たのは本当に大きいが、カメルーンエクアドルに大勝しているので、正直言って少々不安の残る試合だった。

次の試合では、もっとなでしこらしいというか、安心できる試合を見せてほしいと思う。

まあ、最近は、こういうマゾっぽく守るのもなでしこらしいのではあるが…