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自分用備忘録的な何か。

「オカルト」は駄目で「スピリチュアル」はOKってなんでなのって話。

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オカルトがわりと好き。

自分は、いわゆる「オカルト」が結構好きだ。

子供の頃は、ギャーギャー言いながら心霊写真の本なんかを読んだし、矢追純一のUFOスペシャルは毎回見ていた。雑誌「ムー」とか「ワンダーライフ」なんかもよく立ち読みしていた。

だけど、世間的にはそういう「オカルト」は、「え〜、オカルトが許されるのは小学生までよね〜」と言わんばかりに、避けられるジャンルの一つでもある。

だが、オカルトが好きだからといって、それら全てを信じているかというと、それはまた別の話だ。

自分は、立ち位置的には「懐疑論者」の範疇に入ると思っている。つまり、存在するに足る証拠がない限り、そう簡単にそういう物を信じたりしない。もっと言ってしまえば、最初は疑ってかかるタイプの人間だ。

それでも、オカルトは好きなのだ。

UFOは宇宙人の乗り物だったら面白いだろうし、ネッシーネス湖にいれば素敵だと思うし、その他にも例えば隠された地下帝国なんかがあるのなら行ってみたいと思っている。

だが、そういうものが本当に存在するという証拠はまだない。だから、信じることは出来ないのだ。残念。

そして、オカルトが好きとか言うと、あまりいい顔をされないのも事実である。

「そんな歳にもなってそんなのが好きなの?」

と、言われることが多い。

別にビリーバーでも無いのに、精神年齢が低いと思われるのは心外である。自分は、ただ真実を明らかにしたいだけなのだ。

だが、世の中にはそんなオカルトの範疇でありながら、あっさり多数の人に信じられている分野がある。それが「スピリチュアル」とかいうジャンルだ。

 

何故か受け入れられるスピリチュアル。

では、スピリチュアルとはなんなのか。Wikipediaから引用してみよう。

スピリチュアル - Wikipedia

現代の日本では「スピリチュアリティ」(霊性)と「スピリチュアリズム」(心霊主義)を柱とする物事を広く指す。この意味でのスピリチュアルは「精神世界」を概ね受けついだ言葉で、精神世界は、1970年代以降ブームとなったアメリカの対抗文化「ニューエイジ」における思想の多くの部分を含む日本のジャンルである。

ちょっと前に流行っていた、スピリチュアル系の番組は、だいたいこの説明通りの内容だといえるだろう。

とはいえ、殆どの場合そういう番組は、霊能力者的な人が主役で、なにか悩みを抱えている人がゲストに来る、人生相談的なものが多かった。

勿論テレビなので、裏でどういう仕込みがされているかはわからないが、そのゲストの人生における悩みなどをズバリと指摘し、既に他界している家族の言葉などを代弁して、ゲストが涙を流しながらお礼を言って終わり…というのがパターンだ。

当たっていると思える霊視なども、ひょっとしたらコールド・リーディングを使っている可能性もあるが、普通に考えてスタッフが予め調査をしているホット・リーディングか、あるいは台本という可能性も高い。

ちなみに、コールド・リーディングホット・リーディングとは…

コールド・リーディング - Wikipedia

コールド・リーディング(Cold reading)とは話術の一つ。外観を観察したり何気ない会話を交わしたりするだけで相手のことを言い当て、相手に「わたしはあなたよりもあなたのことをよく知っている」と信じさせる話術である。

ホット・リーディング - Wikipedia

ホット・リーディング(hot reading)は、占い、カウンセリングに際して、事前に得た情報を利用すること。なぜ占い師が、様々な事実を言い当てることができるかということを説明するために、こうした技法が紹介されることがある。

景気が悪くなると、こういうオカルト系の番組が流行るとよく言われているが、アベノミクスでマクロ経済が回復し始めた昨今、こういう番組は確かに見かけなくなった。

 

身近なスピリチュアル。

先日、同僚と仕事中に話していたら、たまたまそういうスピリチュアル系の話題に何故かなってしまった。

初めは、お盆の休みが取れるのかどうかという話から始まった。

その同僚は、長い間腰を痛めていて、整体にずっと通っているらしい。で、今年のお盆は休みがちゃんと取れるかとか、お墓参りに行けるかどうかという話になった時、同僚が言い始めたのが、今回のスピリチュアル談義の発端だった。

「やっぱり先祖は大事にしないと駄目だよ。俺なんて、そういうの疎かにしていたから腰がこんなになっちまったもん」

え?と、思った。

だって、腰とご先祖様にどういう関係が有るのだろうかと思ったからだ。だが、その同僚が言うには、腰とご先祖様には密接な関係があるのだという。

「俺の友達に、整体やってる奴がいるんだけど、そいつ、見えちゃうんだよね、そういうの。で、そいつに言われたんだ… 憑いてるって」

お、おう…と、自分は思ったのだが、他に聞いていた二人の女子は興味津々である。

なんでも、その人が言うには、お墓参りも「お盆だから行かなきゃならない」という消極的な理由で行くのは良くない。ご先祖様を大事に思って、能動的に行かなきゃならないのだという。まあ、そういう気持ちは大事だとは思う。

ただ、問題なのは、その整体霊視能力者(勝手に命名)が、同僚の友達であるということだ。これではコールド・リーディングどころか、熱々のホット・リーディングし放題だと思ってしまうのだが、どうだろうか。

さらに同僚が続ける。

「ウチの蔵を探すとさあ、紋付袴とか昔の伊万里焼とかの立派なのがいっぱいしまってあるんだよね。多分、先祖はお城に上がってたお侍だったの。だから、人とかも斬ったり、色々していると思うんだ。そういうのが、子孫の俺達にやっぱり回ってくるんだよね〜」

最初は先祖を大事にしないから…という話だったのに、いつの間にか先祖のカルマが子孫に影響を及ぼしているという話にすり替わってしまっている。

「だから、俺の腰は、現代医学じゃ治らないんだよ。先祖のせいだもん」

ということらしいが、自分には、どうも無理やり繋げてるようにしか感じられなかった。だが、会社の女子には好評だったらしく、その整体霊視能力者を是非紹介して欲しいと迫られていた。

 

世の中的にはスピリチュアル≠オカルト。

正直いって、自分にしてみれば、こういうのはいわゆる「オカルト」となにも変わりないと思うのだが、世の中的には「スピリチュアル」と「オカルト」は、なにか別のものであるという風潮が漂っている。

そして、スピリチュアルなものはアンタッチャブルで、素人が安易に批判できない雰囲気も醸成されているように思う。でも、自分からしてみれば、スピリチュアルだろうがオカルトだろうが同じジャンルだと思ってるし、なぜそれらが線引きされてしまってるのかがイマイチわからない。

前述の同僚の話も、とてもその場で「いや、それはおかしいでしょ」などとは言えない雰囲気になってしまっていて、自分はずーっと黙っていた。

不思議だなぁと思う。

元々、そういったジャンルは好きだから、よく色々な本を読んだり、テレビの番組なども録画して見たりするのだが、どうもこのスピリチュアル界隈の番組は苦手で見る気が起きない。

不思議なものが存在すれば面白いだろうとは思う。だから、自分はオカルト的なものが好きなのだ。だが、その存在の是非に触れてはならない空気があるのがスピリチュアル系の話題だ。そういう窮屈な空気が、自分はどうしても苦手だ。

自分の頭が固すぎるのだろうか。

とりあえず、社会に出てから学んだのは、こういう話題にはあまり自分の意見を述べずに、一通り聞いて場の空気を読むということだ。ここで頑なに否定したり、他のオカルト系の話をしてしまったりすると、途端に自分が浮いてしまうからだ。

そういう意味では、スピリチュアル界隈の話題は、自分に処世術を教えてくれた貴重な先生だとも言えるだろう。

なんだ、役に立ってるじゃないか、スピリチュアル。