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自分用備忘録的な何か。

J1リーグの2ステージ制は、本当に注目を集めているのか?というハナモゲラ考察。

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浦和レッズが1stステージ優勝!

明治安田生命J1リーグ 1stステージ第16節。

優勝まで、あと勝ち点1さえ取れば(あるいはガンバ大阪が勝ち点を獲得できなかった場合)OKという状態になっていた浦和レッズが、ノエビアスタジアム神戸で苦手のヴィッセル神戸と対戦し、一人退場するというアクシデントに見舞われたものの、1-1のドローに持ち込んで、見事に無敗のまま1stステージ優勝を決めた。

昨シーズン、終盤まで2位に勝ち点10以上の大差をつけて首位をひた走っていたにも関わらず、例年通りの大失速を演じてガンバ大阪に振り切られてしまった苦い思い出を、この優勝で半分はかき消すことが出来たといえるだろう。

監督のミハイロ・ペトロヴィッチも、「いいサッカーはするがタイトルは取れない」という評判を、これでようやく払拭することが出来た。

今シーズンのレッズは、例年通り大補強を敢行したのだが、それに加えてサッカースタイルも、より現実的なものにシフトさせたと言える。

ロマンの塊のようだったミシャサッカーを、一部かなぐり捨ててまで臨んだシーズンだっただけに、結果がついてきたのはそれが報われた証と言ってもいいだろう。ACLが散々だったのは、やや味噌がついた感があるが…

 

世の中の注目はいかに。

さて、今シーズンから復活した2ステージ制であるが、今回レッズが1stステージ優勝を決めたということで、ある一つの結果を確認することが出来る。それは、世間一般的な注目はどうなったのか、という事だ。

元々、Jリーグ事務局側が2ステージ制を復活させた背景には、Jリーグの一般社会での知名度が下がっているという問題があった。だから、2ステージ制にして、優勝の山場を増やせば注目度も上がるし、報道される機会も増えて、結果的に世間への露出度が上がるという皮算用をしていたわけだ。

じゃあ、結果として今回のレッズの優勝がどのように報道されたのかを確認してみたいと思う。

 

▼試合の中継の場合。

一番重要な試合の中継だが、地上波での全国生中継はなく、中継はNHK BSとスカパーのみ。まあ、これはこの日に優勝が決まるという事がわかっていたわけではないので、当然といえば当然である。

だが、NHKだけでなく民放であっても、国民の注目が集まれば緊急的に編成を変更することはあり得る。たとえば、なでしこジャパンの前回のW杯や錦織圭の試合などである。つまり、今回のレッズの優勝は「そこまでする程のものではなかった」という事になる。

 

▼スポーツ新聞の場合。

常日頃からスポーツの事を伝えているスポーツメディアは、当然レッズの優勝を大きく伝えている。これは当たり前なので特にあーだこーだいう話ではないだろう。

参考までに、日曜日の各スポーツ新聞の1面は以下のとおり。

  • スポニチ→レッズ優勝
  • ニッカン→貴ノ浪急死。
  • デイリー→阪神関係。
  • サンスポ→レッズ優勝。
  • 報知→巨人関係。

※あくまでネットで調べた限りの話なので、各地域によって差があるかもしれません。

と言った感じで、各紙一面独占という感じではなかった。

 

▼一般メディアの場合。

一応、一般メディアの中の一つと言える47News速報のTwitterでは、優勝が決まった瞬間には下記のツイートがされていた。

次に、普通のニュース番組ではどうだったか。

この日は土曜日だったので、夜のニュース番組というとNHKの「ニュース7」くらいしか無い。とはいえ、この「ニュース7」はおそらく日本で最も多くの人に見られているニュース番組と言えるほどなので、この番組での露出度というものは、一般社会への浸透度を測る指標にもなるだろう。

では、この日のニュース7のラインナップはどうだったのかというと、下記のようなものだった。 

  • オープニングはプレミアム商品券の映像。
  • トップは不安定な天気の話題。
  • MARSの話題。
  • プレミアム商品券の話題。
  • 口永良部島→箱根山の話題。
  • 安保法制の話題。
 続いてニュースヘッドライン
  • 沖縄戦の体験を語る人の話題。
  • 仕事と子育ての両立に関する話題。
  • ここでレッズ優勝の話題(1分12秒)
  • 他のJリーグの話題(10秒)
  • 高校野球の地方大会開始の話題。
  • プロ野球の話題
  • 天気
  • 締めの話題は、再び不安定な天気の話題。
  • 終わり。 
流石に「優勝」と名が付いているだけあって、スポーツニュースの最初に話題を持って来た。
他のJリーグの結果と合算して、時間にして約1分22秒。これが、今回多くのサポーターの反対を押し切ってまで断行した2ステージ制移行がもたらした、「一般メディアへの露出度」である。
普段のJリーグであれば、映像などつかない結果のみを十数秒で読み上げるだけのものなので、それから考えれば進歩はしているといえるだろう。だが、それでもこの程度である。
 
▼ヤフーニュースの扱いはどうか。

ちなみに、ネットメディアのトップとも言えるヤフーニュースではどうだったか。

下記は、夜の9時前頃のヤフーニュースのトップ画像である。レッズの記事は下記のように写真入りで伝えられている。

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スポーツカテゴリでは、上から2番目に無敗で1stステージを制したことが伝えられている。

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インパクトとしてはどうだろうか。

ちょっとスクリーンショットを撮るタイミングが悪かったかもしれない。試合終了直後辺りに見て、撮っておけばよかった。

 
本当に「優勝」が増えれば、世間の話題になるのか。

正直言って個人的には、現段階では2ステージ制にしたことによるメリットはそこまでは感じられなかった。

たしかに、この時期のニュースに映像付きでJリーグの事が取り上げられるというのは、ステージ優勝でも無い限りあり得ないことかもしれない。なんといっても、高校野球の地方大会が始まったということがニュースになるくらい、日本は野球の国なのだ。

だが、このニュースが伝えられたことでJリーグの人気が上昇するのかといわれれば、まあそんなことは無いだろう。

今日の試合が地上波での全国生中継無しという事実を見るまでもなく、現在のJリーグは相変わらず注目度は低いし、Jリーグに興味のない人は試合をいつやっているかすら知らないのだ。

チャンピオンシップのように、その日に絶対にチャンピオンが決まるというのであれば、多少は違うのかもしれないと思うし、Jリーグ側もそれを狙って2ステージ制にしたのは想像に難くない。

テレビ放送する側(この場合はTBS)も、明らかに優勝という「結果」が出るからこそ、チャンピオンシップの開催を条件にJリーグの放映権を買ったのだ。逆に言えば、今のJリーグにはそれくらいしか出せるカードは無いということだ。

かつて2ステージ制が当たり前だった時代、ステージ優勝はもっと価値が高いものだった。選手も優勝が決まれば全身で喜びを表していた。だが、今日のレッズは案外冷静だった。

勿論、浦和レッズという多数のタイトルを獲得してきたチームの選手だったから、1stステージ優勝は通過点にすぎないと思えたのかもしれない。それを差し引いても、今回の2ステージ制での優勝は、「取ってつけた感」があるのは否めないだろう。

とはいえ、無敗で1stステージをここまで突っ走ったレッズは立派だったと思うし、選手、監督、スタッフ、そしてサポーターの頑張りは讃えられるべきだろう。

チャンピオンシップまではまだまだ時間がある。

レッズが今回得たものが何だったのかは、そのチャンピオンシップが終わった時にわかるだろう。

というわけで、やや乱暴なハナモゲラ考察でした。