Yukibou's Hideout on Hatena

自分用備忘録的な何か。

「痒み」と「痛み」は似て非なる感覚だったとかいうことを今更知った。

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夏の風物詩から感じた疑問。

近頃どんどん本格的な夏が近づいてきて、巨大田んぼ地帯のすぐ側にある自分の住んでいるアパートには、昆虫帝国の尖兵たちが次々と攻め入ってきている。

そして、その中でも最も厄介なのが「蚊」

人知れず近づいてきて、そっと血を吸い、痒みだけを残して去っていくあのモスキート軍団は、本当に許しがたい度しがたい。

よく、子供の頃に、蚊に刺された痒みを和らげるために、ぷくっと膨れた刺され跡を、爪を押し付けてバッテンにしてたりしていた。そうすると、なんとなく痒みが収まる気がしていたからだ。

でも、よくよく考えると、これって痛みで痒みを和らげているという事になる。まあ、蚊の場合は唾液にアレルギー反応を引き起こす物質があって、それで痒みを感じさせているんだが、どちらにせよ痒みと痛みにはなにか密接な関係があるんじゃないか。

そんなことを考えて、Google先生に質問攻めをしてみた。

 

痛みと痒みの関係。

昔、なんかのテレビだったかで「人間には元々痒いという感覚はなく、痛みを痒いと錯覚しているだけだ」と聞いたことがあった。自分も長いことその説を信じてきたのだが、どうやら最近の研究ではそれは違うということが分かってきたらしい。

Wikipediaから引用すると…

痒みも、従来は痛覚神経が反応して起きると考えられており、痛みと同様にその防衛反射をさらに補強するものと思われていたが、2009年、痒みが痛みとは独立した神経経路をもった感覚であり、痛みには反応しない脳の頭頂葉内側部の楔前部で反応が起きていることが発見された。

ということで、痒みと痛みでは神経経路が別で、脳の反応する部分も別。つまり、感覚的には別の感覚であるらしい。

 

痒みにも種類がある。

なんてことを調べていくと、どうやら同じ「痒み」にも種類がある事がわかった。まず、痒みには大きく分けて、中枢性の痒みと末梢性の痒みの二つの種類がある。

これらの種類は、どの受容体にどの物質が結合するかで分かれているようだ。

昨年、物凄いじんましんに襲われた事があるのだが、それは中枢性の痒みに分類される。ストレスがかかったりした時に増える、オピオイドという物質が増加することで、中枢性の痒みは引き起こされる。

対して、末梢性の痒みを引き起こす代表的な物質はヒスタミンだ。なので、花粉症などの治療には、アレグラなどの抗ヒスタミン剤が効果を発揮する。

そして、痒みには痛みを抑制する効果がある。蚊に刺された時もそうだが、他にも肌が痒い時に掻きすぎて血が出てしまったりするのは、痒みが痛みを抑制していて、掻きすぎていることに気が付かないためだ。

熱が痒みを生むこともある。例えば、焚き火にあたっている時に、同じ部分ばかり温めていると、次第にそこが痒くなってきたりすることがある。お湯でも同様だ。これは、感覚神経にある、熱を感知するイオンチャネルが活性化することにより起こる。

このイオンチャネルは熱だけでなく、カプサイシンのような辛いモノにも反応する。自分の場合、辛いものを食べると頭が痒くなったりして、奥さんによく笑われているのだが、立派な理由があったのだ。

冷たさには逆に痒みを和らげる作用がある。この「冷感」の受容体は、メントールに対しても感受性を持つ。よく、痒み止めの薬などからハッカの様な匂いがするのは、ハッカの成分で冷感を感じさせ、痒みを一時的に収める効果があるからだ。

 

痒みと痛みは似て非なるもの。

そんなわけで、蚊に刺された時の話から随分脱線してしまったが、日常で感じたふとした疑問が、自分なりに解決できて良かった。

自分の中では、テレビで見た「痒みと痛みは元々同じ」という話をずっと信じていたので、今回のエントリを書くにあたって色々調べて勉強になった。勿論、自分の理解が間違っている可能性もあるが、まあ自分の中では納得できたのでヨシとする。

だが、そんな疑問が解消されたところで、昆虫帝国の攻撃は止むことを知らない。

虫コナーズ的なものをぶら下げてもみたが、まったく効果は見られなかった。さすが消費者庁からなんか言われただけのことはある。結局、彼らの攻撃を完全に断ち切るには、窓を閉め切るくらいしか方法はないのだ。

というわけで、完全にエアコン生活をする熱さになるまでは、昆虫帝国の襲撃に耐えながら、蚊取り用品で対処療法的に迎え撃つしか無い。そして、運悪く指されてしまったら、結局は爪でバッテンにして痒みを痛みで和らげるしかないのだ。

うん、なにも解決していない。