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Yukibou's Hideout on Hatena

自分用備忘録的な何か。

子供を作るっていうのは、アラフォーの自分にしてみれば人生最大の「決断」だった。

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三十路での結婚。

自分が結婚したのは、2006年。ちょうど30歳の時だった。

結婚自体には特になんの抵抗もなかった。結婚の2年くらい前から付き合い始めて、その時点で二人共20代後半だったので、その後のことを考えて交際をするのは自然の成り行きだったのだ。

理想的な付き合い方をしたかどうかはわからない。自分は、社会的な常識に関して疎いところがあるので、果たして両家の橋渡しを上手く出来たのかどうかとか、キチンと順序を踏んで結婚までこぎつけたのかどうかは、今でも正直自信がない。

だが、今の妻と結婚したのは心の底から正解だったと思っているし、正に理想の相手に巡り会えたとも思っている。

当初から、結婚してすぐ子供を作る予定はなかった。少なくとも2、3年は夫婦二人の生活を満喫して、落ち着いた頃に子供を作るということで、二人の間では話を済ませていた。

だが、その予定は諸々の理由から大幅に狂わされることになる。

 

様々なトラブルに見舞われ、振り回される家族計画。

結婚してから2年が経過し、そろそろ子作りでもしようかと思った時、あのリーマン・ショックが起こった。

それでも、初めは自分の会社にそこまでの影響を及ぼすとは思っていなかった。だが、あれよあれよという間に会社は資金繰りに行き詰まり、翌年の2月には経営破綻をしてしまう。

会社自体は更生法の元、再建を目指すことになったが、その代わりに経営のスリム化をせざるを得なくなり、従業員のリストラが行われた。そのリストラに、妻も含まれてしまった。

こうなると子作りどころではない。妻は再就職のためにハローワークに通い詰める羽目になり、暫くの間子作りは延期になった。

その1年後、妻は派遣ではあるが、現在の会社に再就職することが出来た。だが、仕事が決まっていきなり産休で休みますというわけにも行かず、子供は仕事が軌道に乗るまで作らないと決めた。

その後、妻の方の職場での働きぶりは安定してきたのだが、自分の方の会社が相変わらず不安定で、その間に二度の買収と再びの大規模なリストラがあり、当初の人数の5分の1程度の人数になってしまう。そして、常に倒産の噂がつきまとっていた。

だが、いい加減子供を作らないと高齢出産になってしまうということで、夫婦間で話し合いをし始めていた。そんな時、あの東日本大震災が起こったのだ。今後、色々な意味でどうなるか不透明になってしまったことにより、またもや子作りなどしている場合ではなくなってしまった。

その半年後、自分は栃木にある同じ系列会社に半年の出張を命じられる。正直いって、そのままその栃木の会社に異動しろと言われるのではないかとビクビクしていたが、なんとか約束通り半年で帰ってくることが出来た。

結婚してからもう6年が経っていた。正直いって、初産としては十分高齢出産の域に入り始めていた。色々なリスクがあるのは承知していたので、二人でよく話し合って、それでもやはり子供がほしいということで、子作りをすることに決めた。

まさか、それから子供が出来るまで2年近くかかってしまうとは、その時は思いもよらなかった。

 

「無理な理由」を探していた自分。

子供が欲しいと強く望んだのは妻のほうだった。

自分は、どちらかと言えば、二人が幸せならそれでいいというスタンスだったのだ。だから、子供を作ろうと妻に何度と無く言われても、「今は無理な理由」を探していたのかもしれない。

正直に言えば、会社が不安定になろうが、妻がリストラに会おうが、子供なんて作ろうと思えば作れたはずだ。だが、その度に、自分は妻を説得する理由を探してきては、あーでもないこーでもないと断り続けていた。

何の事はない。自分が父親になる覚悟が出来ていなかっただけなのである。

だが、今にして思えばその程度の理由で、妻に高齢出産というリスクを背負わせてしまったのは、本当に申し訳なかったと思っているし、自分も馬鹿だったと反省している。

おそらく、それには自分が父親の愛というものを知らずに育ったということも影響しているのだと思う。

両親は自分が2歳の頃に離婚している。自分には驚くほど父親の記憶が無い。だから、父親として子供にどう接していいのかわからなかった。ひょっとしたら、「父親」というものに何か抵抗感があったのかもしれない。

妊娠中は、妻の妊娠糖尿病というトラブルがあったものの、無事に元気な女の子が生まれてきた。嬉しかったと同時に、正直ホッとした部分もある。やはり、高齢出産では色々なリスクが伴うからだ。何事も無くて良かった。それが、正直な感想だった。

生まれてきた子供を見ていると、とても幸せな気分になれる。どうして早く子供を作る「決断」ができなかったんだろうと、自分を責めたくなってしまう。多分、大人としての階段を一つ上るという自信がなかったんだろうと思う。

だが、いまはその「決断」をしてよかったと思うし、そう決心させてくれた妻にも感謝している。

今の我が家は、娘が生まれたことですべてが変わった。

妻が、そして娘が、自分を変えてくれたのだ。