Yukibou's Hideout on Hatena

自分用備忘録的な何か。

同人誌・二次創作活動は、他人のフンドシで相撲を取る行為だと思い込んでました。

f:id:potatostudio:20150721201834j:plain

「同人誌」との衝撃的な出会い。

自分は、長い間「同人誌」を毛嫌いしていた。

勿論、その中には同人誌、更に言えば二次創作活動への無理解があったからに他ならないのだが、どうしても「他人のフンドシで相撲を取る」ようなものにしか思えなかったからだ。おそらく、それは「同人誌」のファーストインプレッションが良くなかったせいなのではないかと思っている。

中学1年くらいの頃、自分はアニメオタク真っ盛りだった。

アニメ情報雑誌を買い、テレビで放映されるアニメはとりあえず第一話は録画して、気に入ったものはその後も録画して何度も見た。オマケに、もっと気に入ればOVAなんかも買ったりして、友達と上映会を開いてたりもした。

そんな中、友達の一人が聖闘士星矢の「同人誌(らしきもの)」を買って、学校に持ってきた。

聖闘士星矢は結構好きだったので、早速見せてもらったのだが、何かがおかしい。普段肉体と肉体がぶつかり合う激しい戦いを演じている主人公たちが、なんだか普通の生活をしていて、しかも妙に仲がいい。というより、キャッキャウフフしていると言ってもいいくらいの内容だった。しかも、やたら少女漫画チックに描かれたキャラクターは、原作ともアニメとも似ても似つかなかった。

そう、それは今で言う「BL本」と呼ばれるジャンルの一種だったのだ。

その頃の自分には、これは受け入れることが出来なかった。誤解を恐れず言ってしまえば、あれは「聖闘士星矢の名を借りた偽物」にしか思えなかった。もっとはっきりいうと、中学生の自分にはちょっと「気味が悪い」世界だった。よくよく考えたら当たり前である。あれは女性向けの本なのだから。

なんであの本を友達が買ってきたのかは全く不明だが、この原体験が自分の「同人誌」へのイメージを決定的に悪くした。だから、コミケのような「同人誌即売会」も、ああいう「気味の悪い本を沢山売っている所」というようにしか思うことが出来ず、コミケに行きたいとはこれっぽっちも思わなかった。

 

二つのターニングポイント。

この同人誌というか、二次創作活動への誤解が解けるには、それから二十数年後に元腐女子の奥さんと結婚するまで続いた。

結婚してすぐの頃は、やはりまだ自分の思いを変えることはせず、どうしても同人誌に対して肯定的な態度を取ることは出来なかった。だが、何度かそういう話をするうちに、「最初の出会いが悪かった」ということと、「同人誌にも色々なジャンルがある」と言うことが分かってきた。

そして、もう一つのきっかけはニコニコ動画だ。

2007年頃、ニコニコ動画でよくゲームのプレイ動画を見るようになった。そのプレイ動画には色々種類があって、自分のプレイを実況する実況プレイ、字幕で実況する字幕プレイ、その両方と同じだが、ゲームの良さを見ている人に伝える解説プレイなどがある。

中でも、ある時期を堺によく見るようになったのが「ゆっくり実況プレイ動画」だ。

ゆっくり実況プレイとは、「SofTalK」と呼ばれる音声合成ソフトを使い、プレイ動画に音声をアテレコする動画の事だ。この「SofTalK」による合成音声及びそれにあてがわれるキャラクターのことをゆっくりと呼ぶ。

詳しくは下記参照。

dic.nicovideo.jp

自分がこのゆっくり実況プレイを好きなのは、普通の実況プレイが、実況者のキャラクターを全面に押し出したものが多いのに対し、ゆっくり実況プレイはゲームを解説したり、プレイ内容を説明したりするものが結構多いからだ。もちろんそうでない物もたくさんあるが…

さらに、ゲーム内のキャラクターの声にゆっくりでアテレコすることにより、ゲーム内で話していない台詞をキャラクターに喋らせ、独自のストーリーでゲームを解釈するプレイ動画などもある。

こういう動画を見るようになって、これも二次創作の一種であることに気がついた時、自分の同人・二次創作活動に対する偏見というか、見識の狭さに気がついたのだ。こんなにおもしろい世界があったことに、いままで気が付かなかったなんて。

 

二次創作も立派な創作である。

とはいえ、まだ自分の中に原作原理主義っぽい部分が残っているので、例えばコミケに行ってグッズを買ったり本を買ったりということをするまでは至っていない。だが、自分の中で価値観が完全に変わったのは確かだ。

そして、どこか自分の中では低レベルなものだと思っていた二次創作作品が、実はとてもレベルの高いものであることにも最近気が付かされた。

たとえば、下記の動画は「東方Project」という作品の二次創作アニメなのだが、普通にテレビで放送していても全然遜色ないレベルの作品だと思う。こんなものが同人作品として作られていることに驚いた。

www.youtube.com

勿論、こういう高レベルな作品ばかりが同人作品ではないだろうし、そもそも高レベルであらねばらない訳ではない。おそらく同人活動をしている殆どの人が、自分が楽しむことが第一という純粋な気持ちでやっているのだろう。中には大きくなりすぎたが故に、商売の為にやっているという人(サークル)もいるだろうが。

それでも、今の奥さんと結婚し、ニコニコ動画に出会わなければ、一生同人・二次創作活動に、勝手な嫌悪感を抱いたまま過ごしていただろうと考えると、今はその誤解が解けて良かったと思っている。

第一印象って大事だなぁ。