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自分用備忘録的な何か。

日本vs北朝鮮 じっくりマッチレビュー 東アジアカップ2015

サッカー ハリルジャパン ハリルホジッチ 日本代表 じっくりマッチレビュー

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東アジアカップ2015開幕!

男女共に、東アジアカップ2015が開幕した。

日本、韓国、中国の持ち回りで開催されているこの大会だが、毎回微妙な立ち位置の大会だなぁと思わざるをえない。なんというか、東アジアサッカー連盟の政治力向上のための大会という側面が拭えないのだ。

それでも、前回大会では国内組であった柿谷曜一朗や、山口螢、青山敏弘などが活躍し、日本の初優勝に貢献するとともに、その後のセレッソフィーバーを生み出す原動力になった。あの大会でのセレッソ組の活躍がなければ「セレ女」が生まれることもなかっただろう。

今大会も、当然国際Aマッチデーでは無いので欧州組を呼ぶことは出来ない。というわけで、国内組でのチーム編成となったが、倉田秋(G大阪)、浅野拓磨(広島)、武藤雄樹(浦和)、米倉恒貴(G大阪)、遠藤航(湘南)の5人が日本代表初選出となった

今大会は中国の武漢で行われる。コンディション的には夜でも気温が30度台、湿度も60%近くと、あまりサッカーをするのに適した気候条件とは言えないが、それはどのチームも同じである。この厳しい環境の中でどんなサッカーが出来るかで、この大会を制することが出来るかどうかが決まるのだ。

というわけで、東アジアカップ2015の初戦、北朝鮮戦のスターティングメンバーは次の通り。

GK
12 西川周作(浦和レッズ)

DF
21 遠藤航(湘南ベルマーレ)
5 槙野智章(浦和レッズ)
6 森重真人(FC東京)
14 藤春廣輝(ガンバ大阪)

MF
2 谷口彰悟(川崎フロンターレ)
16 山口蛍(セレッソ大阪)
18 武藤雄樹(浦和レッズ)

FW
20 川又堅碁(名古屋グランパス)
9 永井謙佑(名古屋グランパス)
11 宇佐美貴史(ガンバ大阪)

果たして、前回大会の柿谷のようにブレイクする選手が現れるのかどうか、そういう意味では楽しみな大会である。

 

日本が支配した前半。

試合は開始3分にいきなり動く。

右SBに入った遠藤から、ニアサイドに低いクロスが送られる。それに合わせたのは、現在浦和レッズで大ブレイク中の武藤。常に「じゃない方」と言われた男が、代表デビュー戦で、東アジアカップ大会最速ゴールを決めてみせた。

その後も、日本は高い位置から果敢にプレスに行き、次々とチャンスを作り出していき、北朝鮮が凌ぐという展開が続いた。

北朝鮮は、フィジカルを活かし、サイドから単純に入れたボールなどでチャンスを作りだそうとするが、日本の出足が早いので出処を潰される形になり、なかなかチャンスらしいチャンスを作り出せず、散発的なシュートを時々繰り出すだけ。

前半24分には森重から前線にタテパスが入り、ゴール前の武藤が中央の川又堅碁へパス。川又は得意の左足に持ち替えてシュートを放ったが、ボールは弾き出される。

前半37分、北朝鮮が右サイドでパスをつなぐと、最後はエリア内にいたチョン・イルガンが左足でシュートを放つも、西川が正面で防いだ。

前半38分には、武藤からのパスを受けた宇佐美が、サイドから切れ込んでスペースのない状態から素早い足の振りで鋭いシュートを放つが、ネットを揺らすことは出来なかった。

その直後の39分には永井がループシュートを放つも、北朝鮮のGKが片手で弾き出した。

結局前半は、攻める日本とそれに対応する北朝鮮という構図は変わらず、1-0で終了した。

 

防戦一方となった後半。

後半が始まると、北朝鮮が前への圧力を増してくる。というより、日本の選手が疲れてしまったのか、高い位置でボールを奪えなくなり、サイドに簡単にボールを出され、そこからクロスボールをどんどん入れられるようになる。これで、リズムが北朝鮮に傾いてしまう。

日本は、まず選手交代で状況の打開を図る。

後半11分に宇佐美に代えて柴崎を投入し、トップ下に入る。そして武藤がサイドに出て、谷口がアンカーに入る4-1-4-1あるいは4-1-2-3の様な形にフォーメーションを変更する。

だが、このフォーメーション変更も功を奏することはなく、そのまま北朝鮮のペースで試合が続く。日本は中盤でのルーズボール争いでも劣勢となり、次から次へとピンチを招くことになる。

後半18分、右サイドの永井の折り返しから柴崎が右足でミドルシュートを放ったが、これは枠上を越えていった。。

トップでボールが収まらなくなってきたと判断したのか、後半31分には、川俣に変えて興梠慎三を投入する。

その直後の後半34分、エリア正面で森重が競り負けたボールを受けたリ・ヒョクチョルが、難しい角度からニアサイドをぶち抜いてゴールを決め、北朝鮮が同点に追いついた。

後半39分、ハリルホジッチは永井に代えて浅野を投入する。が、その直後に日本が再び失点してしまう。

左サイドのスローインからクロスを上げられると、中央のパク・ヒョイルがヘディングシュート。これが見事に決まり、北朝鮮に逆転を許してしまった。

結局、その後日本が同点弾を決めることは出来ず、そのまま1-2で敗れ、ハリルホジッチ体制で初黒星を喫してしまった。

これで、日本は男女ともに北朝鮮に初戦で敗れたことになる。

 

情けない姿を見せられた試合。

正直いって、北朝鮮の単調な攻撃は、監督のみならず、選手たちも対応することは十分可能だったはずだ。それなのに、後半あれだけ北朝鮮に攻勢を許してしまったのは、やはりペース配分を誤ったからではないか。

前半はあれだけ高い位置からチェックしてボールを奪い、ショートカウンターに繋げられていただけに、足が止まった感のある後半の戦いぶりは歯がゆいものがあった。

それと同時に、国内組オンリーの大会で、こういうナイーブな試合を見せられてしまっては「やはり海外組がいないと…」と言われてしまうのは想像に難くない。おそらく、セルジオ越後あたりも同じようなコラムを書くかもしれないが、今大会は国内組の意地を見せてもらいたい大会なのだ。

次は宿敵韓国戦。

初戦には負けたとはいえ、韓国と中国に連勝すれば十分にタイトル防衛は可能である。この敗戦を引きずらずに、絶対に連勝して東アジアカップを日本に持って帰るという強い気持ちを見せて、それが伝わってくる試合を見せてもらいたい。