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Yukibou's Hideout on Hatena

自分用備忘録的な何か。

レトロゲーム回顧録その33 出たな!!ツインビー

1985年にアーケード(以下AC)で「ツインビー」の第1作がリリースされて以来、ファミコンを中心に続編が作られてきたが、グラディウスシリーズが矢継ぎ早にACでも続編が作られたのに対し、「ツインビー」は、ACでの正当な続編はなかなか開発されなかった。そして、実に6年の月日を経てようやく登場したACツインビーの続編が、この「出たな!!ツインビー」である。

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基本的なゲームのルールは、初代「ツインビー」に準じている。

パワーアップのシステムはベルを使った独自のもので、新たにスピードダウンをもたらす「黒ベル」と、「しっぽバリア」という新たな能力を使うことが出来る「紫ベル」が追加された。この「しっぽバリア」は、敵弾をかき消してくれる分身のようなもので、かなり使えるギミックである。

自機の基本性能にも改良が加えられた。この時期のシューティングゲームにかなりの確率で搭載されていた「タメ撃ち攻撃」が実装されたのだ。これにより、全滅ボーナスを持っている雑魚の編隊などを、一撃でなぎ払うことがきできるので、スコアタックには欠かせない要素になっている。

他にも、前作「ツインビー」のエントリを書いた時にうっかり言及するのを忘れたのだが、このシリーズは二人同時プレイ時に合体攻撃が出来る。しかも、横に合体(手を繋ぐ)した時と、縦に合体した時で攻撃方法が変わるのだ。それぞれ横が「ツイン攻撃」、縦が「ガッチンコ攻撃」となり、縦に繋がった時は音声で「ガッチンコ!」とキャラクターが喋って、実に賑やかである。

地上物を破壊した時にもパワーアップアイテムが出てくることがあるが、今作では3Way攻撃だけでなく、三人目のキャラクター「グインビー」が出てくることもある。このグインビーと合体すると、ショットがウェーブ的なものになり、タメ撃ち攻撃も判定範囲が広がった強力なものを放つことが出来る。さらに、二人同時プレイ時にグインビーを挟みこむように合体すれば、画面中をグインビーが跳ねまわるスペシャル攻撃的なものを放つことも出来る。

 

全体的な雰囲気は、第一作よりもよりメルヘンチックになっており、更に基板の進化によりグラフィックスは格段の進歩を遂げた。カラフルな敵と背景、画面いっぱいに広がる雲、そこから出てくる大量のベル、そして美しく書き込まれた多重スクロールのステージの背景と、巨大で個性的なボス達…全てが前作よりもパワーアップしており、6年という月日のテクノロジーの進歩を感じさせてくれる。

BGMも素晴らしく、コナミサウンドの大ファンだった自分は、当然サントラも購入した。

出たな!!ツインビー

出たな!!ツインビー

 

残念ながら、iTunesStoreではツインビー関連の楽曲はあまり販売されていないようなので、現在はCD以外でこのゲームのBGMを手に入れる方法はなさそうだ。だが、この時期は個人的にコナミ矩形波倶楽部の全盛期だと思っているので、このゲームの曲はもっとたくさんの人に聞いて欲しいと思う。それくらい出来がいい。

 

このゲームの「雰囲気」において、前作との最大の違いが、「キャラクター性の付加」だろう。

ゲームを開始すると、惑星メルのメローラの姫からのメッセージで始まる。

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そして、ステージ間デモでは、自機のパイロット達の姿がアニメーションで描かれる、いわゆるアイキャッチ的なものが挿入される。

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前作は、グラフィックスはポップなものだったが、実際にはストイックなシューティングゲームという立ち位置だった。今作では随分とアニメ風な演出を取り入れて、親しみやすい雰囲気を醸し出しているが、だからといって難易度が低くなったのかといえば、実は決してそんなことはない。

むしろ、二周目を含めると前作よりも難易度は上昇しているといえる。自分の腕では、二週目は3面にたどり着くのがやっとだった。時間差打ち返し弾が恐ろしく驚異的で、とてもパターンなど組めない有様だったのだ。

ちなみに、出たな!!ツインビー以降のこの「キャラクター路線」は、続編ではより強化されていくことになり、次の「ツインビーヤッホー!」では、ひっきり隙なしにキャラクターが喋り、イベントが起こるなど、より賑やかな方向へと進んでいくことになる。

そして、それがいずれは優秀なシューティングゲームだったこのシリーズを迷走させ、アクションやパズル、果てはRPGなど色々なジャンルでシリーズ展開を試みた末、「ときめきメモリアル」のブームがやってきて、コナミはツインビーを忘れ去ってしまうことに繋がるのだった。