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自分用備忘録的な何か。

ドライヤーって便利だよな!

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毎日のお供、ドライヤー。

毎日かならず使うけど、あまりにも生活に溶け込んでしまっていて、その便利さに気が付かないものが世の中には沢山ある。お風呂に入るorシャワーを浴びるなどして、濡れた髪の毛をわずか数分で乾かしてくれるドライヤーも、そんな便利アイテムの一つだ。

ドライヤーがなかった時代は、当然自然乾燥するしか方法がなかった。

例えば平安時代みたいに、髪の毛は長ければ長いほどいいと言われていた頃は、その長い髪の毛を米のとぎ汁で洗ったりしていたらしい。そして、澡豆と呼ばれる小豆の粉を炒ったものを髪全体につけて、お湯で洗い流しながら櫛でとかすという方法が取られていたという。今で言うトリートメントだろうか。

さらに、乾かす時も寝っ転がって髪の毛をぶわーと拡げて乾かしていたらしい。身分が高い人になると、火桶が近くに置かれ、女中がその暖かい空気を仰いだり、髪の毛を拭いて乾燥させていたらしいが、何にしても恐ろしく時間のかかる作業であり、当然毎日できるものではなかったはずだ。一説によれば、髪を洗うのは多くて月に一度。大抵、年に数回だったと言われている。

近代になっても、自然乾燥に頼らざるをえないのは変わらなかったはずだ。冬ならば、なにか暖房器具(暖炉とか、薪ストーブとか?)を使って、熱で乾かすことも出来ただろうが、夏であれば普通に放置して乾くのを待つしかなかっただろう。ヘアセットとかどうやってたんだろうか。

 

ドライヤーの歴史。

そもそもドライヤーは、Wikipediaによれば19世紀末のフランスで開発されたが、商品化されたのはドイツであるらしい。

ドライヤーの歴史をネットで調べていたら、下記のようなサイトがあったのでリンクを張っておくが、開発途上のドライヤーには現代では気にもしないような問題があったようだ。

ヘヤードライヤの歴史

たとえば…

ヘヤードライヤは洗髪の後に使用われることから、濡れた手でヘヤードライヤを操作すると、ヘヤードライヤの内部に水が浸入したりして感電事故が発生することから、感電防止の対策が大きな課題でした。

という部分を読むと、確かになるほどなと思うのだが、現代人でドライヤーを使ったら感電するかもしれないなんて考える人はまずいないだろう。先人の色々な努力が、今の自分達にそういう余計なことを考えなくても済むようにしてくれたのだ。

上記サイトは、ドライヤーがいかにして開発され、そして小型化されていったかが丁寧に解説してあるが、初期のヘアドライヤーのイラストを見ていると、なにやら兵器のような趣きさえ感じる程だ。

そのゴツいドライヤーは、改良に改良を重ねてどんどん小型化されていった。だが、欧米でもドライヤーが普及するのには、モーターが小型化されてドライヤー自体が軽量化される1970年代を待たねばならなかったようだ。この頃には、ファッション誌で様々なヘアスタイルが特集され、ドライヤーで髪をセットするというライフスタイルが定着していくことになる。

日本においては、Wikipediaにもある通り、戦前に既に松下電器がドライヤーを開発していたらしいが、市場を形成するまでには至らなかった。その後、戦後に美容院などで業務用の据置型ドライヤーが普及し始めたのだが、当時は「髪の毛は自然に乾かすもの」というのが常識だったらしく、家庭用のドライヤーはなかなか普及しなかったらしい。

だが、日本でもファッション誌や新聞のおしゃれ特集などがきっかけとなり、ドライヤーが次第に普及し始める。素材には金属ではなくプラスチックが使われるようになり、モーターの高出力化などにより、片手で持てる重量になったことにより、70年代の終わりからは一気に各家庭に普及していった。

 

コモディティ化と、高付加価値化。

現在のドライヤーは、普及価格帯の2〜3000円クラスのものと、高価格帯の数万円クラスのハイエンドモデルで市場が形成されている。

ここ十年くらいは、謎のマイナスイオンブームに支えられ、ドライヤーもいろいろな機能が付け加えられていった。だが、マイナスイオンブームが去ると、各社ドライヤーに付加する機能に四苦八苦することになり、本来髪の毛を乾燥させるはずのドライヤーなのに「髪をしっとりさせる」という、真逆の機能を謳う機種まで現れる始末だった。

また、海外の業務用ドライヤーのように、熱ではなく、それなりの温度だが大容量モーターを使って大風量を生み出して乾かす、本格派のドライヤーも売りだされている。

とはいえ、もうドライヤーは進化の極みに辿り着いた感もあり、いわゆるコモディティ化したジャンルの一つと言えるだろう。

だからこそ、その便利さに普段は気が付きにくいのかもしれない。だが、こういうものは無くしてから初めてその大切さに気がつくのだ。

というわけで、我が家にはいつ何が起きてもいいように、ドライヤーのスペアが常備されている。

壊れたら大変ですからね、ドライヤー。