Yukibou's Hideout on Hatena

自分用備忘録的な何か。

UFOって、今すんごい進化してんだぞ!…と、信じる人達。何故なのか。

未確認飛行物体、あるいはエイリアンクラフト。

Unidentified Flying Object、略してUFO。

普通に日本語訳をするならば、未確認飛行物体である。だが、この単語はどちらかと言うと宇宙人の乗り物というイメージが強い。いわゆる、エイリアンクラフトだ。

UFOの目撃情報は、古くは古代の神話の時代からあるが、中にはコロンブスが航海中に遠くで明滅する光る物体を見たなどという記録も残っている。

面白いのは、UFOというものは、常にその時代の技術を一歩先取りした姿で現れるところだ。

例えば、20世紀初頭、UFOといえば「幽霊飛行船」だった。謎の飛行船が飛んできて、ビシッとスーツとシルクハットで決めた紳士が飛行船の中からハンカチを降っていたりするのである。

だが、飛行機の発達とともに、幽霊飛行船は目撃されなくなり、戦前や戦時中になると「幽霊飛行機(フー・ファイター)」と呼ばれる、高速飛行したり忽然と姿を消したりする飛行機(あくまで飛行機である)が目撃されたり、噂されるようになる。

その後、UFOは飛行機からロケット型へと姿を変えたりするのだが、ある時その後のUFOの方向性を決定づける大事件が起きる。それが「ケネス・アーノルド事件」だ。

 

世界初の空飛ぶ円盤目撃事件。

1947年6月24日。消防機器会社社長(空軍大佐などと紹介されることがあるが、それは間違い)の、ケネス・アーノルドは、空軍からの依頼で、前日消息を絶った海兵隊の輸送機の捜索をしていた。

その際に、アーノルドは9機の高速で移動する物体を目撃する。その時の状況を「尾翼のないブーメラン型の飛行物体が、水面を跳ねるコーヒーの皿のような飛び方をしていた」と説明したのだが、これが「空飛ぶ皿(円盤)」と誤って伝えられてしまった。

アーノルドはあくまで「飛び方」の説明に円盤という単語を使ったにすぎないのだが、少しの誤解で「円盤そのものが飛ぶ」事にされてしまった。そして、その後世界各地で「空飛ぶ円盤を見た」という目撃報告が続出することになる。

そう、UFOの目撃情報は、その出自からしてボタンの掛け違いが起きていたのだ。だが、この「空飛ぶ円盤」は、そのわかりやすさもあってUFOのテンプレと化していく。

 

忘れられていたロズウェル事件。

UFO事件史上最も有名なのが、UFOがニューメキシコ州に墜落し、宇宙人の死体が回収されたと言われる「ロズウェル事件」だろう。

だが、ロズウェル事件は1947年に起きた時には新聞にも取り上げられて話題になったが、全世界を揺るがす事件へと発展したのは、1980年代にUFO研究家がこの事件のことを調査して、テレビなどで紹介されてからだ。つまり、40年近くに渡って忘れ去られていた事件だったのである。

ロズウェル事件の事を語るには、それだけでエントリが一つ埋まってしまうし、もはや説明不要の有名なエピソードなので、あえてこのエントリでは触れないが、今ではロズウェルの町自体が「UFOフェスティバル」などを開催し、町おこしの重要な一翼を担っているようである。

一つだけ言うとすれば、このロズウェル事件(の再評価)をきっかけとして、UFO墜落ストーリーが巨大な都市伝説へと進化していったと言うことだ。そして、その墜落したUFOを政府が隠蔽していて、最新の軍事技術などに応用しているというテンプレが出来上がっていくことになる。

 

遠ざかっていく宇宙人。

1952年、ある一人の男が、カリフォルニア州の砂漠で金星からやってきたという宇宙人オーソンに出会う。その男こそ、世界で最も有名なコンタクティ(宇宙人とコンタクトしている人の事)であり、我々がイメージする空飛ぶ円盤の基礎を作り上げた男、ジョージ・アダムスキーである。

アダムスキーの事を知らなくても、下記のようなUFOの写真や形は知っているという人は多いだろう。

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※俗にいう「アダムスキー型円盤」

だが、アダムスキーにとって問題だったのは、宇宙人の来訪元が金星という「距離的に極めて地球に近い星」だったことだ。なぜなら、後にアポロ計画等の惑星探査で、太陽系の惑星は地球以外人間が住めるような星ではないという調査結果が出てしまったからだ。

その後、アダムスキーに続くコンテクティが次々と現れるが、その代表格といえばビリー・マイヤーだろう。彼が賢かったのは、自分がコンタクトしている宇宙人の来訪元を、プレアデス星団という地球から遠い場所に設定したところだ。

彼は、驚くほど鮮明なUFOの写真や、8ミリフィルムによる動画を残している。だが、写真はあまりに鮮明すぎて「ちょっとこれはどうなんだろう…?」という物が多い。ピントの合い具合から見ても、合成なんじゃなかろうかという写真が多いのだ。

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※マイヤーのUFO写真。ピントと影が不自然である。

それに動画も問題が多い。UFOが左右に揺れながらゆらゆら飛んでいる場面が映されているのだが、この動き、UFOを上から糸で吊っているとしか思えない動きなのだ。

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突然UFOが瞬間移動する動画もあるが、その移動の瞬間、画面全体が明滅する。普通に考えると編集してるんじゃないか?と思えるエフェクトだが、マイヤーに言わせるとUFOから発せられたエネルギーがフィルムに影響したのだそうだ。

現在では、コンタクティーという種類の人達はかなり少なくなってしまったが、宇宙人の住処はどんどん遠くになっている。中にはアンドロメダ銀河から来たという宇宙人すらいるのだ。250万光年離れたところから人知れず来ている宇宙人には、頭が下がる思いだ。

 

UFO自体も進化しているらしい。

ここ十数年、正直言ってUFO業界は冬の時代が続いている。新しいネタが無いからだ。

だが、最近になって突然UFOは進化を遂げた。それが、「ストレンジクラフト」だ。どんなものか言葉で説明するのは難しいので、まずは下記の写真を見て欲しい。

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※ストレンジクラフトとされる飛行物体。

なにやら、アダムスキー型円盤からすると、物凄い幾何学的な進化を遂げていると言えるだろう。

だが、このストレンジクラフト、確認出来た限り殆どがフェイクである。いくつかある動画も、全てタイトルに「CG」と書かれているのだ。

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だが、いわゆるビリーバーの人たちは、これらの写真や動画を本物だと思って、自分のブログなどで「これは凄いですよ!」などと言って紹介している。リンク先というか、動画のタイトルにCGと書いてあるにもかかわらず、だ。

何故、明らかに作り物なのに信じてしまうのか。その辺りの心理はよくわからない。信じたいものが目の前にあるからかもしれないし、単に注意不足なのかもしれないが、いずれにせよ何故なのかは当の本人にしかわからないだろう。

自分もオカルト好きな人間なので、UFOが宇宙人の乗り物で、地球に訪れているのであれば是非見てみたいし、この広大な宇宙で地球だけに知的生命体がいるなどとは思っていない。だが、明らかにフェイクとわかっているものまで盲信するのはどうかと思う。

何はともあれ、UFOの外見は、人類のテクノロジーの進歩とともに、一歩先ゆく形で進化してきた。これからも、どんどん色々なUFOが現れては消えていくだろう。いつの日か、その中から本物のエイリアンクラフトが出てきて欲しいと、オカルトファンとしては思っている。

そして、できればそれが友好的な宇宙人でありますように。