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Yukibou's Hideout on Hatena

自分用備忘録的な何か。

iPhoneってコモディティ化してきたよな。周りが。

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iPhone6s発売。

今年も新たなiPhoneが発売された。iPhone6sシリーズだ。

毎年この時期になると思うのだが、iPhoneってマンネリというか、コモディティ化してきた気がする。iPhoneというデバイスが…ではなく、iPhoneを取り巻くメディアの伝え方が、だ。なんか毎年同じことを繰り返している気がしてならないのだ。

iPhoneはAppleの主力製品であり、基本的に1年に1シリーズしか出ない。例外だったのは2013年に発売したiPhone5sの時で、あの年は廉価モデルであるiPhone5cが出た。が、正直あれは失敗だったとAppleも考えているのではないか。その証拠に、あの年以降廉価モデルは出ていないからだ。

現在では無印iPhoneとPlusが出ているが、ほぼ画面サイズが違うだけの同一モデルと考えていいと思う。まあ、実際には光学手ブレ補正やランドスケープモード時のレイアウトなんかの違いがあるが、sとc程の差は無い(はず)。

というわけで、今回は例年のiPhone祭りの開始から終了までを振り返って、いかにiPhoneに関する報道がコモディティ化して来たかを考えてみたいと思う。

 

秋 iPhone新モデル発売から少し経った頃。

新しいiPhoneの噂話が出始める。大抵はどこかのサプライヤーとか、「確かな情報筋」という、あまり信頼性のない所辺りがソースだ。

中には、「Appleは今年から製品の販売サイクルを変えて、春には新しいiPhoneが出る」という噂が出たりする。この手の話は正に定番で、毎年必ず出る。で、当たらない。

それと、この時期には次のiPhoneのチップの生産をどこが行うのかという話も出る。具体的に言うと、SamsungとTSMCのどちらが生産するかの話だ。

AppleとSamsungはiPhoneとGalaxyとでライバル関係にあり、AppleはSamsungにチップの生産を委託するのをやめたがっているという背景があり、今年こそSamsungを切ってTSMC独占になるのではないかという話が出るのだ。

これは、正直言って消費者にはどうでもいい話なのだが、AppleとSamsungのライバル関係をことさらに取り上げたいメディアにとっては、多分美味しい話なのだろう。

 

冬 コンセプトモデル祭り。

断片的に次期iPhoneの噂が出始める。だが、それも有象無象といった感じのものが多く、だいたいアテに出来ない。中にはフェイク画像なども含まれており、技術的に無理な噂(例えば外装が液体金属になる、など)なども含まれる。

そして、この時期辺りからそのアテに出来ない噂を元にした自称コンセプトモデルの画像が出回りはじめる。

「コンセプトモデル」などというと、なにかAppleが公式にリリースしたものなのかと勘違いしてしまうが、要は単なる予想図である。もっと言えば、「ぼくのかんがえたさいこうのあいふぉん」なのだ。いい加減、コンセプトモデルっていうのはやめて欲しい。マジで。

それと、iPhoneのナンバリングモデルの出た年なら、「次のiPhoneはsが付かないナンバリングモデルだ」という噂も出始める。過去にMacBookやiPadでも突然製品名を変えるということを何度もやってきたAppleだから、その可能性は無いこともないのだが、今のところナンバリングの次の年はsの付いたモデルが出るというパターンは変わっていない。

 

春 部品のリークが始まる。

この時期になると、実際に試作品を作る時に使われたパーツの写真が、中国や台湾あたりから出回りはじめる。メディアは、そのパーツを分析して次のiPhoneのスペックを予想し始める。

中には、前面パネルや背面パネルなど、製品のデザインがわかるようなパーツの写真が出回ったりもするが、この時期はまだフェイクのものが多い。

各メディアでは、Appleの出願した特許を探してきて、こんな機能が搭載されるかも!?という記事が量産される。中には「ディスプレイの表面が浮き上がってキーボードになる」などという無茶な物も取り上げられたりする。

コンセプトモデル祭りは相変わらず続く。だが、強引なものは減っていき、それっぽい無難なものが多くなってくる。だが、過去に出たiPhoneの修正版みたいな画像が多く、後に出た本物を超えるデザインは少ない。

 

夏 発表会の時期予想祭り。

だんだんリークされるパーツの数が多くなり、スペックの予想が本物に近くなっていく。

殆どが中国や台湾あたりからのリークなのだが、7月終わり位になると、パーツだけではなく、本物の前面パネルや背面パネルが出回り始め、それを手に入れた人がYouTubeに動画をあげたりして、それをメディアが取り上げるという現象がよく見られる。

ナンバリングモデルの出る年だと、デザインが完全に刷新される為、最初はリーク画像が本物であっても「いや、Appleがこんなデザインを認めるわけがない」と言われたりする逆転現象が起きる。

そして、iPhoneの発表会の日程予想が始まる。大抵9月なのだが、中には違う時期だと言ってくる「確かな情報筋」も現れる。でも、今のところ日程が大きく変更されたことはない。

 

秋 iPhone発表会。

発表会の前、ニューヨーク・タイムスとかブルームバーグ辺りで発表会の日程及び内容の詳細が報じられる。これはだいたい当たっている。その後、この内容を日経新聞辺りが転載する。

Appleから発表会の招待状が送付される。各社一斉にその招待状からなにかヒントを見出して謎解きを始める。中にはどうでもいい物もあるし、そもそも謎自体が無い時もある。

発表会当日。事前のリーク通りの内容で発表会が開催される。Appleの公式ライブ放送の他に、その内容を翻訳して伝える人や、元Apple社員だった人と一緒に発表会の内容を伝えるメディアなど、様々な形で伝えられる。

発表会が終わるとAppleの株価が落ちる。そして、リーク情報以上のものが無い事に対して「驚きの無い発表会だった」などと報じられる。スティーブ・ジョブズが亡くなって以降は、「ジョブズがいなくなってAppleはイノベーションを失った」とかなんとか言われる。

iPhoneの生産台数について、部品の調達やチップの歩留まりが悪いなどの理由で、今年は少ないのではないか?と報じられる。

 

発売日。

第一次販売国のアップルストアで行列が見られ、テレビでその模様が伝えられる。

iPhoneを手に入れた人が、続々と開封の儀を行い、それをネットにアップする。

買ったばかりのiPhoneを落っことして画面を割った人がSNSに投稿して、それが全世界に拡散される。

iPhoneを銃で撃ったり、ミキサーに入れたりして粉々にする実験?が実施される。今年は液体窒素に入れて叩いて壊すという事をやっていた。買うなよ。

iFixitとかのサイトでiPhoneが分解されて、詳細が伝えられる。全世界のメディアはさも自分たちが分解したかのようにそれを伝える。

一部のネガティブな事前評価をよそにiPhoneは爆売れする。

Appleが「今年のiPhoneは過去最高の滑り出し(ドヤァ…」と発表する。

振り出しに戻る。

 

…以上、だいたい毎年こんなやり取りが繰り返される。

今年も段々このやり取りが始まる。いや、既に始まっている。