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自分用備忘録的な何か。

福島県を「フクシマ」っていうの、そろそろやめて欲しいんですけど…

下記のエントリを読んだ。

sn9.hatenablog.com

まあ、言いたいことはわかりますよ。

あの原発事故以来、福島県は「フクシマ」「FUKUSHIMA」として世界中で有名になってしまったし、2011年にロンドンに行った時は、「Where are you from?」って聞かれた時に、「Japan」ってしか言えなかった。もし、あの時に福島から来たと言ったら、あのイギリス人はどういう反応をしたんだろうか。

自分が東京で働いていた頃、「出身はどこ?」と聞かれて、「福島県だよ」と答えても、「福島ってどこにあるんだっけ?」って言われるくらい、マイナーな県だった。むしろ、福島県よりも、自分の住んでいる会津若松市の方が「あー、あの白虎隊の!」とか言われて分かりやすかったくらいだ。

でも、今では福島県は日本どころか、世界でも有名な地名になってしまった。それは、もちろん福島県の本意とするところではない。

他の県ではどうなのか知らないが、福島県内のニュースでは、まだまだ原発関連のニュースだらけだ。毎日毎日、なにかしらの関連ニュースが報道されている。避難指示区域とか、帰還困難区域とかもまだたくさんあるし、立ち入ることは出来ても住むことは出来ない居住制限区域なんかもある。

だが、それらは福島県のほんの一部に過ぎないのも事実だ。

別に、原発事故の影響区域を差別しようとして言っているのではない。

福島県は広いのだ。知らない人もいるかもしれないが、北海道、岩手に次いで日本で3番目に広いのが福島県なのだ。

だから、福島県を「フクシマ」という言葉で簡単に一括りにするのは、そろそろやめにして欲しい。

会津地方、中通り地方、浜通り地方と、大きく3つにわかれていることも知ってほしいし、「フクシマ」として語られているのは、そのほんの一部だということも知ってほしい。

実際に福島県に住んでいる人間としては、「フクシマというゴーストタウン的な何か」みたいな扱いをされるのはたまったものではない。住んでいるのだ。いま、ここで暮らしているのだ。子を育て、生きているのだ。

会津地方は、震災の影響は本当に軽微だった。津波や原発事故の影響が大きかった浜通りに比べれば全然「被災地」という感じではなかった。だが、同じ福島県民として、やはり原発事故は衝撃的だったし、故郷に住めなくなって、他の町に避難せざるを得なかった人たちは大変だと思う。

ウチの町にも大熊町とかから避難してきている人もいて、車のナンバーなんかもいわきナンバーだったりして、「ああ、この人は原発関連で避難してきた人なんだろうなぁ」と、その苦労を察してしまう。もちろん、本当の当事者ではないので、その真の心労はわからないのであるが。

浜通りも、中通りも、会津も、復興に向けて頑張っているからこそ、「福島県の本当の今」を知ってほしい。

外から来た人たちの目が、どうしても原発のある辺りに向いてしまうのは仕方ないことだと思う。だけど、誰も住んでいない地域の写真だけを見て、「フクシマのイマ」っていうのはやめて欲しい。

福島県の現実は、それだけじゃないのだから。