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Yukibou's Hideout on Hatena

自分用備忘録的な何か。

こんなIoTは嫌だ。

それは、モノのインターネット。

ここ暫く、家電業界で注目を浴びているワードがある。

「Internet of Things」略して「IoT」だ。日本語では「モノのインターネット」などと訳される。

簡単に言うと、一般的なコンピュータや通信機器のみならず、あらゆる「モノ」にネットへの通信機能を持たせ、自動制御、遠隔計測などを行えるようにするものだ。

代表的なものに、スマートメーターがある。

通常、電気やガスなどの料金は、メーターを検針員が目視で確認した上で料金が決定される。スマートメーターは、メーターに通信機能をもたせ、各種ライフライン供給会社とリアルタイムに通信することによって、検針員がわざわざ家を訪れる手間を省くことが出来るようになる。

IoTは、20世紀に考えられていた「未来の生活」を幾つか実現するだろう。

例えば、朝起きたら電気が点いて、ポットはお湯を沸かし、テレビには自分にとって重要だと思われる情報が表示される。家を出ると自動でドアは施錠され、エアコン等はスリープモードに入る。車のナビには渋滞状況を踏まえた会社への最短ルートが表示され、公共交通を利用する場合は、手持ちの端末がその決済を代行し、改札等で交通電子マネーをかざす必要もない。

買い物なども劇的に変わる。

IoT対応の冷蔵庫があれば、中に何が入っているか、その賞味期限はいつまでかを把握できる。それが自分のデバイスに通知され、お店に入店した時に広告と連動して売り場を教えてくれる。

GPSを使って自分の位置を把握している家では、帰宅が近づくと空調を快適な状態に保つためにエアコン等が動作を開始する。帰宅した際にやらなければならないことは格段に減ることだろう。

と、良い事づくめのIoTなのだが、上記の例はあくまで理想的に推移した場合の話だ。これまでも、90年代のバーチャルリアリティブームやマルチメディア構想など、一部は実現されたが結局は机上の空論に終わったものも多い。

先日、ラスベガスでCESという家電の展示会が開催された。当然、IoTに関する展示もかなりされていた。中には、「それほんとにいるの?」的なものもあったりした。だいたい、ブームになると何でもかんでもそれでどうにかしてしまおうという便乗の波が来るものだ。

今回は、そんなIoTで、「それはちょっと余計な御世話すぎるだろ」と思うような機能の勝手な妄想をしてみようと思う。

 

足の臭いや水虫のリスクを測定、通知するスマートシューズ。

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着られるデバイス、いわゆる「ウェアラブルデバイス」は、IoTの中でもかなりホットなジャンルだ。AppleWatchとか、スマートグラスとか、色々な企業が色々なアイディアを出している。

例えば、靴にIoTが搭載されたとしよう。

この「スマートシューズ」は、履いている人間の足の臭いを常にモニターする。靴の中の蒸れ具合や、体温、靴下の素材を分析し、臭いが高まってくると自分のスマートフォンやスマートウォッチなどに通知をする。

万が一、靴を脱いだ時に他人に不快な影響をもたらす可能性が高いレベルにまで臭いが高まると、靴紐をキツくして靴を脱げなくするなどの非常措置を取ることもある。

また、付随機能として、長期的に靴の内部の環境をモニターし、天気予報などから湿度情報を取得して、水虫が発生するリスクを予想し、持ち主に通知する。場合によっては自動的に診察の予約を取り、その予定をGoogleカレンダーに自動的に組み込む。

スマートシューズは、持ち主とその周囲の人すべてを幸せにする、夢のデバイスになるだろう。

 

自動で髪の長さを調節し、湿度等に反応して自然に見せるスマートイミテーションヘアー。

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またもやウェアラブルである。イミテーションヘアー。そう、カツラだ。

自分の祖父はカツラをかぶっていた。だが、明らかに不自然だった。50万も出して買ったのに、全く馴染んでおらずに、結局カツラの上に帽子を被って誤魔化していた。おのれアデランス。

カツラが自然に見えないのは、やはりその境界線の不自然さと、長さが変わらないという弱点のせいだ。それらを解消するのが「スマートイミテーションヘアー」だ。

スマートイミテーションヘアーは、時間が経つとともに髪の毛を伸ばす。どのくらいのペースで伸ばしたいのかは、いつでも自分のスマートフォン等で設定が可能だ。「髪が早く伸びる奴はエロい」とかそういう格言を気にする人は、平均的な人間より遅めに設定するといいだろう。

その日の湿度などによって髪の質、光沢などを自動的に調節する。さらに、強風が吹いた時は驚くべき自然さで風になびき、本物の髪の毛と寸分たがわぬ動きをする。髪をたくし上げるときは、腕の動きをモニターし、髪の毛の弾性を操作して滑らかにたくし上げられるようにする。

散髪偽装機能も搭載され、スマートフォンの音声アシスタントに「伸びた分だけ切って。もみあげは自然な感じで」などと指示すると、まるでカリスマ美容師がカットしたかのように長さを調節し、爽やかさを演出する。

ヘアスタイルも自由自在に変更可能だが、これは課金要素になる。課金したくない人は、毎日アプリの広告をクリックし、アンケートに答えポイントを貯めると、ガチャを回すことが出来る。スパーレアな髪型とかがあるのでゲットしよう。

  

社員の位置情報を把握し、近接通信で渡す手間が省ける「スマート名刺」

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ビジネスマンの必須アイテム、名刺だ。「スマート名刺」は、名刺型のデバイスで、GPS機能を内蔵し、常に上司が社員の位置をモニターできる。明らかにサボっているとわかる場合は、上司のデバイスに通知をして、上司はワンタップで部下に「仕事しろ通知」を送ることが出来る。

スマート名刺は名刺交換の手間も省く。名刺を渡す際の姿勢をあらかじめ登録しておくと、そのモーションを感知した際に、スマート名刺が近接通信で名刺交換相手の情報を取得し、クラウドに送信する。電子化されているのだからそもそも名刺を差し出す必要がないだろうと思われるかもしれないが、形にこだわる日本人には名刺交換という儀式自体が重要なのだ。

名刺には小型のバイブレーターが搭載されており、名刺交換時のマナーが間違っている時に振動して持ち主に教えてくれる。例えば、相手が差し出した名刺の高さよりも高い位置に名刺を差し出した時などに警告してくれる。

複数の人との名刺交換が行われる場合、スマート名刺は自動で各企業のサーバーと通信をして、誰がどの順番で名刺交換をすればいいかを自動的に判定する。自分の番が回ってくるまで名刺上でカウントダウンがされるので、タイミングを合わせて名刺を交換しよう。なお、これらの行動履歴はサーバーに保管されてポイント化される。査定に影響するので、完璧なタイミングで渡せるように家で練習するプラクティスモードが搭載されている。頑張ろう。

 

 

信じるか信じないかは、あなた次第…

まーた馬鹿馬鹿しいこと書きやがってと思われるかもしれないが、案外そういう馬鹿馬鹿しいアイディアが本当に商品化されてしまうのが世の中である。

例えば、シャープのココロボ。

「ココロエンジン」と呼ばれるAIを搭載し、音声コマンドによる操作のみならず、「掃除機と会話が出来る」という誰得機能がウリだ。しかも、最新機種では標準語だけでなく関西弁も選択できる。掃除している時には「通りますよー」などと喋りながら掃除するのだ。

こういうものが本当に商品化されている現代、本エントリで挙げたようなIoTデバイスが本当に商品化されないとは言い切れない。

ハイテク企業の皆さん、こんなIoTはいかがでしょうか?