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Yukibou's Hideout on Hatena

自分用備忘録的な何か。

インフルエンザ予防接種は効果がないとかいう謎の陰謀論、アレなんなの?

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注射が嫌いなんです。

ゆきぼうは注射が嫌いである。

というより、痛いのが嫌いである。

お前そりゃ誰でもそうだろうと思う方がいるかもしれないが、世の中には痛いのが好き!快感!って人もいるのだ。「のだ」とか言っているが、実はいまだかつてそういう人には出会ったことがないんだけど、一応そういう上級者向けのジャンルがある事を考えると、一定の需要はあるのだろう。

中学生の時、抗原抗体反応の実験で自分の指に針をちょこっと針を刺して血を取るという授業があった。あの時、最後までビビって針をさせなかったのは自分である。結局先生に刺してもらった。すっごく痛かった。

毎年ある予防接種も本当に嫌だった。刺す時はそうでもないが、薬剤を入れる時のあの痛さが嫌いで、一度もまともに正視したことはない。

特に痛かったと記憶しているのは、ツベルクリン反応検査だ。あれはなんか凄く痛かった。ひょっとしたら注射する人の腕にもよるのかもしれないけど、とにかくあれはマジで痛かった。とかなんとか思っていたら、今では全員必須では無くなったらしい。マジか。いい世の中だな。ワシの若いころなんか(略

ツベルクリン - Wikipedia

 

一昨年、職場で倒れた時、呼吸障害だと思われたので、人生でもっとも精密な検査を行った。その一つに「動脈注射」というものがあった。血中酸素を調べるために動脈から血液をとるのだ。

動脈は静脈みたいにすぐ見えるところにはないので、注射にはスキルが要求される。看護師ではなく医師が直接採血するのだ。左腕の肘の内側あたりに垂直に深く針を刺された。物凄く痛かった。ツベルクリンなんて敵ではない。採血が終わった後も暫く腕のしびれが治らなかったほどだ。あれはマジで二度とやりたくない。先生がニコニコ顔で「動脈注射しますねー」とか言ってきた時は覚悟した方がいい。マジで泣きそうになった。

 

 

謎のインフル耐性。

自慢するわけではないが自慢するように書くと、自分は人生でただ一度の例外を除いてインフルエンザにかかったことはない。ずいぶん前に妻がインフルエンザになって、わりとつきっきりで看病していたのだが、まったくうつらなかった。

「一度の例外」というのは、2010年の「新型インフルエンザ」だけだ。

あの年というか、正確に言うと2009年から世界的に流行していた新型インフルエンザは、ウチの会社でも猛威を振るい、「37.5度以上熱があったら出勤せずに診断を受けること」という通達が出ていた。

その日は、前の日からなんだか喉の調子が悪く、朝起きたら体がだるかったので、とりあえず熱を測った。ちょうど37.5度。元々平熱が低いのでこのくらい熱があると普段はフラフラなのだが、何故かその日はそれほどでもなかった。

どうしようか迷った末、妻の説得もあり医者へ。そして鼻にグリグリ突っ込まれて、結果が出るまで車に隔離された。検査結果は見事に陽性。マジか。ついにインフルエンザにかかってしまったかとガッカリしながら帰宅し、夜まで寝た。そしたら熱が39度を超えた。おう、これがインフルエンザの本当の実力か…!

貰ってきたタミフルを飲んで、次の日にはもう熱が37度台にまで下がっていた。すげえなタミフル。正直元気になってしまったのだが、インフルエンザにかかったら1週間は会社に来るなという規定なので、家にいて仕方なく、やむにやまれずゲームをやっていた。ずっと止まってたファイナルファンタジーXIIIをクリアした。何故か気分は晴れなかった。

それ以降、結局季節性のインフルエンザにはかからなかった。

なんなんだろう。なにか耐性があるんだろうか。それとも単なる偶然の産物なのか。あまりにもかからないので、結局その次の年からも予防接種は受けなかった。受けようとした事もあったが、忙しかったりで二の足を踏んでいたのだ。

 

 

神の手を持つ男。

そんな自分だが、娘が生まれてからはさすがにインフルエンザの予防接種を受けようと言う気になった。だが、去年は謎のじんましんがボロボロ出ていたので出来なかった。

今年こそと思っていたのだが、ちょど医者に行こうと思った日に風邪をひいたり、「年末までには…」とか思ってたら滑って転んで肘の骨を損傷したりで、なかなか受けに行けなかった。別に、あの手この手を使って先延ばしにしていたわけではない。

で、ようやく先週の金曜日、仕事が終わった帰りに行くことが出来た。

会社の子持ちの同僚に言わせると「あの人の注射は神ですよ!」という評判のその医者は、実は自分の以前の主治医だった。だが、過去の注射の痛さがフラッシュバックしてきて内心ドキドキバクバクしながら名前を呼ばれるのを待っていた。

いざその時になってみると、あまりのあっけなさに拍子抜けした。

「はい、ちょっとチクっとしますよ〜」といわれた次の瞬間、肌に何かが触れたような気がして、その後「はい、おわりですよ〜」と言われた。驚いた。まったく痛くなかった。あなたが神か。

現代の注射針は、細く鋭利になっていて、痛みはかなり軽減されていると聞いていたが、まさか採血の時よりも痛くないとは思ってもみなかった。

ルンルン気分でその日は帰った。次の日、午後くらいになると凄く頭が痛くなってきて、ちょっと昼寝をした。それでも頭痛は治まらず、熱を計ってみると36.5度付近。平熱が低い自分にしてみれば「微熱」といえる体温だ。

日曜日になっても頭痛は治まらない。体もだるい。蓄膿症も治りきっていないので、最初はそっちを疑った。だが、その日の夜にお風呂に入っている時にインフルエンザのワクチンを打たれたところがちょっと痒かったのをキッカケにこう思うようになった。

「これ、インフルエンザのワクチンのせいなんじゃないの?」

インフルエンザワクチンを接種して、頭痛や倦怠感などの副作用が現れる人は5〜10%だと言われている。素人判断は危険だが、症状は合致するので可能性は高い。ウチの奥さんが会社の保健師にちらっと聞いてみたところ、「多分そうだろうね」と言われた。

自分はというと、結局頭痛は治まらず、復帰したばかりの会社を二日間休んだ。

よくよく考えてみると、インフルエンザの予防接種なんて25年ぶりくらいに受けたのだ。いまのメンタルの病気になってから、色々な理由で抵抗力が落ちてしまっているので、副作用が顕著にでてしまったのも仕方ないかなと思っている。

 

 

ワクチンなんて百害あって一利なし!  …本当にそうか?

ここで、「インフルエンザワクチンは副作用が出るだけで無意味! 新聞とかでもそう報道されてたし!」と言う人も出てくるかもしれない。実際に下記のような報道があった。

インフルワクチン乳児・中学生に予防効果なし 慶応大など、4727人調査

http://mainichi.jp/articles/20150830/ddm/001/040/149000c

 

で、この記事の元になった論文がこれ。

journals.plos.org

 

これねー。

英語が得意なわけではないので確実なことは言えないけど、毎日新聞の(意図は不明だが)解釈が悪いんだと思う。

毎日の記事では「乳児・中学生に効果なし」ってなってるけど、元々の論文ではそこは「NA」つまり、Not Availableってなっている。さらに脚注には「Not analyzed because few patients developed influenza.」となっており、つまり「サンプル数が少なすぎて分析できません」ってことなんだけど、これがニュース記事では「効果が認められません」と書かれちゃうわけだ。

毎日新聞のデスクがどういうつもりでこの記事にゴーサインを出したのかは知らないけど、そのすり替えはいくらなんでもやり過ぎだろう。

以前からワクチンの効果が低いとされるB型は全年齢で26%しか効果がないとの結果になった。

っていうのも、元の論文には「B型は流行時期が遅いから、ワクチン接種からの経過時間のせいで効果が薄まるのではないか」と書かれているのに、記事では「もともと低いと言われてたけど、やっぱ低い」とすり替えられてしまっている。

たしかに、「本当はこう信じられているのに、実はそれは間違いでした!」という見出しや記事はインパクトあるけど、「7割〜9割効果があり、重篤化の防止も同程度ある。一部は統計学的に結論は出せないサンプル数でした」っていう内容の論文を、「一部は効果なし」って言っちゃうのは本当にどうかと思う。

陰謀論が好きな人は、製薬会社とWHOと各国政府が金儲けのためにインフルエンザの予防接種や流行の警告告知などをしているのだとか言っているが、そんな凄い組織がつるんでるのに毎日新聞ごときの記事を潰せないのはなんでなの?と個人的には思う。情報統制が甘すぎるだろ、その闇の組織。

 

とかなんとかいうエントリを、副作用の頭痛に悩まされながら書いている次第であります。

痛くないのがわかったから、来年からは早めにおちゅうしゃされに行こう。

あと、明日は会社に行けますように…