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Yukibou's Hideout on Hatena

自分用備忘録的な何か。

【ゲームレビュー】ダライアスバースト クロニクルセイバーズ “WARNING!! A HUGE BATTLE SHIP IS APPROACHING FAST”

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栄光と没落。

その昔、「ゲーメスト」という、誤植で 有名なアーケードゲーム専門雑誌があった。今では昨年まで定期刊行されていた「アルカディア」という雑誌に名残があるが、とにかくアーケードゲームを専門に取り扱い、全国のハイスコア集計などもやっていたのはゲーメストただ1つだった。

そのゲーメストの読者が選ぶ「ゲーメスト大賞」の栄えある第1回受賞作品が、初代「ダライアス」である。

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ダライアスには、3つのモニターの映像をハーフミラーを使って反射させ、あたかも1つの大画面であるかのように見せる技術が使われていた。当然、専用の筐体が必要である。当時はまだ大画面モニターと言ってもブラウン管なので、継ぎ目がないマルチディスプレイは驚きを持って迎えられた。

続編のダライアスIIも3画面と2画面のバージョンが作られ(しかも2画面は甘えと言われた)、「ダライアスといえば専用のハーフミラー筐体」という不文律の様なものが出来上がった。だから、1994年にSEGA SATURNとPlayStationが発売され、アーケードゲームの(ほぼ)完全移植が可能になっても、ダライアスだけは完全版は出ない。そう思っていた。あの筐体の環境を家で再現するのは不可能だったからだ(後に微妙なのがSATURNで、ほぼ完全な移植がPS2のタイトーメモリーズで出た)。

ところが、その後に出た「ダライアス外伝」は普通の1画面のゲームだった。しかも、全画面攻撃が可能になるボンバーまで搭載されていた。当時は「これはダライアスなのか? まあ外伝だからいいか」などと思っていた。ゲーム自体は非常に面白かった。サターン版は今でも大事にとってあるし、タイトーメモリーズも買ったので、やろうと思えばいつでも出来る。

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外伝だからとか思っていたら、その後に展開されたシリーズはやはり1画面の「Gダライアス」だった。しかもポリゴン。ダライアス外伝で出てきたキャプチャーシステムを発展させ、さらに「メタルブラック」的なビーム干渉システムでのド派手な連打合戦。それなりに面白かったが、あまりゲーセンではやらなかった。このゲームは何故か1プレイ200円だったりしたのだ。そして、この頃には「少し待てば家庭用が出るし」とか思って、あまりゲーセンに足を運ばなくなっていたりした。

その後ダライアスシリーズはパッタリと出なくなった。世の中既にシューティングゲーム(以下STG)の時代ではなくなっていたし、STGも弾幕STGが主流になっていたので、横スクロールSTGは絶滅危惧種と言ってもいい時代が続いた。ダライアスだけでなく、STG御三家と言われたグラディウスやR-TYPEもアーケードでのリリースはされなくなった。

 

 

突然の復活。

2009年。ダライアスが突然復活を遂げた。今度のハードウェアはPlayStationPortable(以下PSP)だった。その名は「ダライアスバースト(以下ダラバー)」。

嬉しくもあったが、「ダライアスが携帯ゲーム機か…」と、残念に思う気持ちが強くて買うのをためらった。Gダライアスが個人的にはイマイチな出来(あくまで個人の感想です)だったため、どうしても二の足を踏んでしまっていたのだ。そうこうしているうちに機を逃し、PSPの時代も終わりを告げ、結局初代「ダラバー」には触れずに終わった。

初めてダラバーに触れたのは、実はiOSアプリとして配信された「ダライアスバーストSP(セカンドプロローグ)」だった。確か、何かの記念で半額セールをやっていたので、せっかくだし買ってみるかと思って買ったのだ。

面白半分、怖さ半分で触ってみたダラバーは面白かった。PSPのグラフィックスからどのくらい描き直しがあるのかはわからなかったが、iPadのRetinaディスプレイでも結構綺麗に描写されていて、バーストシステムもわかりやすくてド派手な打ち合いを楽しめた。なんだ、ダラバー面白かったんじゃん!(なお、バーストカウンターは簡単になっていた模様)

こうなると、アーケードでリリースされている「ダライアスバースト アナザークロニクル」もやりたくなるものだが、残念ながらあの筐体が置いてあるのをついぞ見たことがなかった。そもそも、会津若松にはもうまともなゲーセンなんて殆どなくなっていたのだ。そんな状況でダラバーが入荷するわけがないのである。

せっかくアーケードゲームとして、しかもマルチディスプレイでダライアスが帰ってきたのに遊ぶ術がない。更に、アナザークロニクルはPSPの逆移植版なので家庭用ではリリースされないだろう。そう思っていた。

ところが、リリースから5年も経過した2015年の夏に行われた、タイトーサウンドチームのZUNTATAのライブにて、アナザークロニクルのPS4・PSVita・PCでの発売が決定したという情報が入ってきた。

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アーケード版がアナザークロニクル(AC)、スマートフォン版がセカンドプロローグ(SP)と、移植されるプラットフォームに合わせた名前が付けられているダラバーではあるが、今回の逆移植版にはクロニクルセイバーズ(CS)という名が与えられた。

当初は2015年の年末に発売を予定していたが、結局最終的には2016年1月14日に発売された。しかも、パッケージ版はPSVitaのみの発売という、今のSTGの置かれた状況を顕著に表すリリース形態だった。

実は、個人的には発売直前まで買うかどうか悩んでいた。

アナザークロニクルはやりたいとは思っていたが、ダラバー自体はiOSでも十分堪能したし、どのくらいの追加要素があるのかよくわかっていなかった(アンテナを張り切れていなかった)のだ。

 

 

あ、これ買わないと駄目だわ。

そんなダラバーCS購入を決意したのは下記のインタビュー記事を読んだ時だ。

game.watch.impress.co.jp

これを読んだ後、「あ、これ買わないと駄目だわ」と思った。それくらい、開発者の熱意と愛が伝わってきた。シューターの端くれとして、このゲームは買う義務がある。そんな衝動が自分を突き動かした。

この記事で、今作のメインモードと位置づけられている「CSモード」の説明がなされているが、これはまさにダライアスバーストシリーズの総集編と言ってもいいモードだ。

プレイヤーは年表を模したマスのステージをクリアしながら先に進んでいく。ステージの自機やパワーアップ形態、残機数やクリア条件などは予め決められており、ステージも使い回しは当然あるのだが、色々なパターンが用意されていてやりごたえがある。なにしろボリュームが半端ない。

さらに、この年表は途中で分岐して過去に遡ったりするのだが、そこではダラバーのウリであるバースト機関(強力なビームを発射することが出来る)がまだ発見されていなかった頃の機体で戦うことになる。つまり、前作までの機体だ。

このモードのいいところは、初代ダライアスの自機で出撃するステージでは、BGMも初代のものが流れたりする点だ。現代のきらびやかなグラフィックスの裏で、作品ごとのクレジット音が鳴り、CAPTAIN NEOとかが流れているのはとても不思議な感覚だった。

自機の装備も再現されており、「ああ、そういやこんなんだったな〜」と、ノスタルジックな気持ちでプレイ出来た(ブラックホールボンバーは弱体化してたけど…)。ボスが登場するときのWARNINGの音も各シリーズのものが用意されている。とても懐かしく、そして楽しかった。ちなみに楽曲は100曲以上用意されているらしい。凄い。

しかも、DLCで追加機体が配信されるのだが、ダライアスシリーズに留まらず、「レイフォース」や「ナイトストライカー」「メタルブラック」など、タイトーのゲームの自機が追加され、当然BGMもそのゲームのものが流れる事になっているらしい。25年の時を経て「Born to be free」が蘇るんですよ奥さん!!!

なお、DLCはタイトー以外のゲームの自機も配信されるらしい。詳細はまだ発表になっていないが、今後の展開が非常に楽しみだ。ガンフロンティアも来るんだろうか。タイトー以外なら何が来るんだろうか?

それと、PC版ならデュアルディスプレイでアーケードに近い環境を再現できる。本来ならこれが大正義なのはわかっているが、うちは環境がないのでPSVita版を買った。これはこれで手軽にできていい。なお、デュアルディスプレイ環境のレビューはid:kirineさんが書いてらっしゃるのでそちらを参照されたし。

blog.hylogics.com

 

なんだかレビューというより昔話で殆ど終わってしまった感があるが、このゲームははっきり言っておっさんホイホイである。言いたいことを全部言うと何万文字になるかわかったものではない。一応言っておくと、アーケード版の完全移植の「ACモード」も搭載されているし、PS4やPCなら「クロニクルモード」のマルチプレイも楽しむことが出来る。

ちなみに、今回「CSモード」の話を聞いた時に妙な既視感を覚えた。この感じ、どこかで…と思っていたのだが、発売日にショップに行ってPS2の中古コーナーを見ていて、なんだったのか思い出した。「R-TYPE FINAL」だ。

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R-TYPEの最終作として世に放たれたR-TYPE FINALは、アイレムのゲームの自機が総登場するというのがウリだった。色々な条件をクリアすることで、101機にも及ぶ自機を登場させることが出来る、まさにファンが夢見たようなゲームだった。だが、ステージ構成、BGM、そして何故か主題歌に抜擢された椎名へきるのボーカル… はっきり言って「これがR-TYPEの最終作なのか…」と落胆した記憶がある。

ダライアスバースト クロニクルセイバーズは、そんなR-TYPE FINALに見た理想を実現してくれたゲームだ。ダライアスシリーズ自体がこれで終わるわけではないだろうが、「最後はこうあって欲しい」という、ある意味到達点を見せてくれた。

そんな今作に敬意を評して、同じ日にR-TYPE FINALの中古品を買い直してきた。資料価値は高いんだこのゲーム。

グラディウスもこんな感じのゲーム出ないかなぁ…

それが最後でもいいから…

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