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Yukibou's Hideout on Hatena

自分用備忘録的な何か。

レトロゲーム回顧録その40 R-TYPE III THE THIRD LIGHTNING

初のコンシューマ専用R-TYPE。

R-TYPEIIのリリースから4年後の1993年、アーケードゲームにおけるシューティングゲーム(以下STG)は斜陽の時代を迎えていた。

1990年に「雷電」というヒット作が出た縦スクロールSTGはともかく、1993年には横スクロールSTGは「海底大戦争」「超時空要塞マクロス II」と、ロケテストだけでリリースされなかったが、近年になって何故か稼働している幻のSTG「キメラビースト」のみ。STG自体は30本ほどリリースされていたが、横スクロールSTGは実質2本というのが当時の状況だったのだ。

そんな状況を鑑みてか、R-TYPEの最新作はアーケードではリリースされずにスーパーファミコン(SFC)でのリリースとなった。現在では、STGのナンバリングタイトルがコンシューマでリリースされるのはわりと当たり前ではあるが、当時はまだ珍しかったので「都落ち」的な感覚で捉えられた。

かくいう自分も、「R-TYPEの続編はゲーセンでは遊べないのか…」と、内心がっかりしつつも、ファミ通なんかに載っているスクリーンショットがなかなか面白そうで、思わず予約して買いに行った。

タイトルは「R-TYPE III THE THIRD LIGHTNING」。本来なら、これがR-TYPE最終作になるはずだった。

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R-TYPE3

R-TYPE3

 

 

 

自機の性能が大幅に強化。

シリーズ共通の敵「バイド」は、設定が見なおされ現在の形に近いものになった。これにより「GALLOP」「R-TYPE LEO」が正式にRの系譜に組み込まれ、R-TYPEの世界観が整理された。

本作の自機は第3次バイドミッションに向けて人類が開発した最新鋭の異層次元戦闘機「R-9Ø」。前作のR−9Cが微妙な性能だったのとは対照的に、大幅に強化された。ちなみに、設定もかなり細かく作られており、この作品あたりから「Team R-TYPE」という基地外異能集団がちらほら姿を見せ始めた。

シリーズ共通の兵装である波動砲は「メガ波動砲」に進化した。前作の拡散波動砲のようにチャージできるゲージが2本あって、それをフルに溜めると巨大な波動砲を打つことができ、しかも当たり判定が見た目よりも大幅に大きい。

加えて、ゲージをチャージしている時にRボタンを押すことで「ハイパードライブモード」に切り替えることが出来る。

この状態で2ループチャージをして波動砲を発射すると、貫通力のない小型の波動砲を一定時間連射することが出来る。これがまた非常に強力で、ボス戦などはこれが攻略の基本になっている。そのため、恒例のボス瞬殺はなかなか出来ないようになっている。

なお、ハイパードライブモードは、一定時間経過後にオーバーヒートを起こすため、しばらく使えなくなる。それを差し引いても、自機はとんでもない強化が図られているといえるだろう。

お馴染みのフォースも3種類の中から選択できるようになった。

今までどおりの「ラウンド・フォース」。使えるレーザーの種類も従来どおりのもの。上級者向けとされている。

人類の手で作られた「シャドウ・フォース」。フォースの着脱が素早く出来る様になっており、「リバースレーザー」「オールレンジレーザー」「ガイドレーザー」の3つのレーザーを使える。

最後がなにやらゲル状のビジュアルな「サイクロン・フォース」。切り離し中に引き寄せたり引き離したりと遠隔操作が可能。「スルーレーザー」「スプラッシュレーザー」「カプセルレーザー」の3種類の攻撃方法を持つ。

とにかく新しいフォースは何故かみんな青レーザーがやたら強い。他のレーザーを使わなくてもいいんじゃないかというくらいこれだけで行ける。しかも、今作は波動砲重視でバランス調整が図られているため、あんまり装備の事は気にしなくても良かったりする。

 

 

コンシューマ専用だからこその無限コンティニュー。

ステージ構成は、1面がいかにもSFCのゲームらしく回転拡大縮小を多用し、カラフルな雰囲気なのでR-TYPEっぽさを感じないのだが、それでも初代R-TYPEの1面のアレンジBGMと共に発進するR−9Øのビジュアルはとても格好よくてシビれる。

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2面以降は、従来のR-TYPEらしい生々しいグラフィックスのステージが出てくる。今作の制作はアイレムの子会社だったタムテックスが手がけているが、アイレムらしいドットワークは健在で、「アーケードではなくSFCでのリリース」という不安点を見事に払拭する出来になっている。

4面はいかにもR-TYPEらしい初見殺しが連発するステージで、しかも一旦右端までスクロールした後に、逆走して戻ってくるというかなり難易度の高いステージになっている。ここがこのゲームの峠であると言えよう。

そして5面ではシリーズ初のボスラッシュがある。ドブケラドプスから始まり、ライオス、ゴマンダー、そして何故かゴンドランと、お馴染みのボスが登場する。しかも、BGMは初代R-TYPEのボスBGMのハードロックアレンジだ。最高である

全6面と、R-TYPEIIと同程度のボリュームであるが、全体的に金属的なグラフックスが中心だった前作と比べると、色々な工夫が凝らされていて飽きさせないような構成になっているといえる。

勿論、覚えゲーであることはなにも変わっておらず、2周クリアで真エンディングが見られるというアイレム仕様なのだが、今作は無限にコンティニューができるうえ、自機の基本性能が高いので復活はしやすい。コンシューマでリリースするという、当初ネガティブ視された部分をいい意味で活かしたゲームデザインであると言えるだろう。

前作が「とにかく耐える」という内容だったのに対し、今作は「アグレッシブに攻める」というプレイスタイルがメインになった。メガ波動砲やハイパードライブモードなどの爽快感溢れる無双プレイは、今までのR-TYPEとは一線を画す、まさに集大成とも言える作品だったとも言える。

これでシリーズは終了する予定だった。なので、このゲームのキャッチコピーは「ヲヤスミ、ケダモノ。(BYE×2)BYDO」であった。だが、この後シリーズは突如として復活を遂げる。

それには、5年後の1998年まで待たねばならなかった。