Yukibou's Hideout on Hatena

自分用備忘録的な何か。

君は、アメリカ大統領選挙に出馬したことがあるか。

初の女性大統領か、あるいは黙示録の獣か。

現在、アメリカ合衆国の次期大統領候補者を指名するための予備選挙が盛り上がっている。

与党である民主党はヒラリー・クリントンが優位に立っているが、絶対的なリードを確保しているわけではない。むしろ話題に上がっているのは野党の共和党の候補者、ドナルド・トランプだろう。

シリア難民やメキシコ移民のみならず、同盟国である日本にも辛辣な暴言を吐き続ける不動産王トランプは、さながらヨハネ黙示録に描かれている、十本の角と神を冒涜するさまざまな名が記されている七つの頭を持つというあの獣のようだ。

いままでの予備選挙で、ここまでエキセントリックな候補者がいたのかどうかは知らないが、さすがに「こいつが大統領になったら世界は終わるな」と思わせる人物がいたという話は聞いたことがないので、今回のトランプの大躍進は前代未聞の出来事なんだろう。

いくらなんでもトランプが大統領になるとは思えないが、正直今の勢いを見ていると何が起きてもおかしくないような気がしてくる。一昔前なら、ゲームの中でしか起きない様な展開だが、アメリカのヘイトを一手に引き受け、それを何倍にもして吐き出しているトランプが人々の支持を集めてしまっているのは事実だからだ。

え? その前にアメリカ大統領選挙のゲームなんかあるわけないだろ!って?

ところがお客さん… あるんですよ。

タイトルもそのものズバリ「アメリカ大統領選挙」!

1988年にヘクトからファミコンで発売された、

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アメリカ大統領選挙

アメリカ大統領選挙

 

 

 

わりとリアルな選挙シミュレーション。

「アメリカ大統領選挙」は、現実の大統領選と同じように、民主党か共和党の候補者の中から一人選んで予備選挙、全国党大会、そして本番の大統領選挙を勝ち抜き、アメリカのリーダーとなるのが目的のゲームだ。

ファミコンのゲームといっても、なかなか内容は現実に即していて、各州の党員集会や予備選挙が再現されており、政策においても財政健全化、増税・減税、軍縮・軍拡、対日貿易(バブル時代なので標的は日本)、中東問題と多岐にわたっている。

やろうと思えば、移民労働者を規制し、エイズ患者を隔離し、軍事力を増強し、愛国教育をし、日本からの輸入品を規制し、イランへ制裁をかます候補者になることも出来るのだ。多分当選しないけど。

※ちなみに、政策は各州3つの政策を選び、それに対する賛成・反対の割合を決めて選挙に臨む。どの組み合わせがいいのかとかは詳細不明。

先日クリントンとトランプが勝利したスーパーチューズデーもちゃんと再現されており、この日はすべての州を回ることは不可能なので、幾つかの州をひとまとめのエリアにして選挙戦を展開し、一斉に開票がおこわなれる。

全国党大会で党の大統領候補として指名を受けると、他の候補者のなかから副大統領候補を選出し、本選挙に臨む。

候補者は全部で6人おり、以下のようになっている。

  • 共和党
  1. プッシュ 副大統領。テキサス州出身。中道派。WASP。自由貿易主義。
  2. サッシャー 上院議員。ミシガン州出身。保守派。鉄の女。対日強硬派。
  3. ロバート テレビ伝道師。バージニア州出身。ウルトラ派。キリスト教ニューライト。反共産主義。
  • 民主党
  1. デカキス マサチューセッツ州知事。マサチューセッツ州出身。中道派。ギリシア系。労組に強い支持。
  2. ザクソン 牧師。イリノイ州出身。リベラル派。黒人。長年公民権運動に従事。
  3. スズキ 上院議員。カリフォルニア州出身。保守派。日系二世。農業議員。

ちなみに、それなりにリアルに作られているとはいえ、選挙戦はダイジェストである。自分でプレイできない州の結果は実は毎回同じだ。いわば基礎票のようなものである。つまり、基礎票が低い候補者でプレイすると必然的に難易度が上がってくるのだ。勿論そんなことは説明書のどこにも書いていないのだが。

 

殺伐とした選挙戦に舞い降りた一人の天使。

このゲーム、候補者を選んだ後にアシスタントを選ぶのだが、その中で絶大な人気を誇るのが元テレビ局特派員で5ヶ国語を話すマルチリンガル、ペネロープちゃんである。おそらく、このゲームのプレーヤーで彼女を選ばない人はあまりいないのではないか(独断)。

説明書なんかを読むと、スタッフとの相性も大切らしいのだが、正直そこまで気にしなくていい。いや、実際はなにか戦略的に有利な組み合わせがあるのかもしれないが、このゲームは当時もそんなに人気があったわけではないので、資料があまりないのだ。

というわけで、ペネロープちゃんである。

彼女の写真を見てもらえば、「まあ選ぶよね」となるのは仕方ないと思う。

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ちなみに、選挙の結果によってはペネロープちゃんは色々な表情を見せてくれる。一説によれば、ペネロープちゃんは困ったときの顔が一番いいらしい。

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さすがのトランプも、ペネロープちゃんの前では罵詈雑言は言えないのではなかろうか。

いや、逆に考えるんだ。ペネロープちゃんのちょっと困った顔を見たいがために、トランプはあんな暴言を撒き散らしまくっているのではないか。

なるほど。

いいぞ、もっとやれ。