読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

Yukibou's Hideout on Hatena

自分用備忘録的な何か。

ランキングから見るドラクエ名作探訪「ドラゴンクエスト I 」【ネタバレありレビュー】

みんな気になるドラクエ。

ありがたいことに、ウチのブログに訪れる検索ワードの中で「ドラクエ 名作 ランキング」というものがわりとある。

実は以前に下記のようなエントリを書いた。

potatostudio.hatenablog.com

これ、書いた当初は箸にも棒にもかからないエントリだったのだが、知らない間に検索に引っかかってて、今では毎日一定数のアクセスがあるようになった。まあ、「ドラクエ 名作」でGoogleの1番上にあれば、そりゃ見るよなって気もするが。

だが、上記エントリは一つ一つの作品に軽く触れただけなので、ちょっと心残りでもある。そんなこんなで、今回からは、もう少し一つ一つの作品を掘り下げたネタバレ全開のレビューをしてみようと思う。

ちなみに、ドラクエI〜IVまでは、別シリーズの「レトロゲーム回顧録」でも書いているが、あれは殆ど自分の体験談がメインのシリーズなので、こっちはゲーム内容とストーリーのガチレビューである。

ちなみに、ドラクエIの回顧録はこれ。

potatostudio.hatenablog.com

暇な人は見てやって下さい。 

 

Iはマジ王道。

日本で本格RPGが人々の目に触れるきっかけになった作品、それがドラゴンクエストI(以下ドラクエ)であったことは間違いない。

ストーリーは「悪の権化竜王がアレフガルドの宝である光の玉とラダトームの王女ローラを奪い、世界を支配しようとしている。伝説の勇者ロトの子孫である主人公は、王の命を受け世界を救う度に出る」というものだ。王道である。

ゲームのシステムは、最初のファミコンRPGということで、十字キーとA、Bボタンという操作体系に最適化された、非常に練られたものとなっている。その最たるものが、「マルチウィンドウシステム」だ。

例えば、「どうぐ」というコマンドを選ぶ。そうするとメインコマンドウィンドウの上に重なるように道具の一覧、今で言うインベントリが現れる。さらに使用する道具を選ぶと使うことが出来る。メニューの階層がこのIの時点ではそれほど深くなく、メッセージウィンドウも圧迫しないので、非常にスッキリした画面で見やすかった。

あと、忘れてはならないのが、アイテム名がほとんど日本語であることだ。

それまでのRPGは回復アイテムが「ポーション」であったりして、その道に明るくない人にとってはよくわからないものにしか思えなかったものを、あえて「やくそう」「どくけしそう」と、ひと目で分かる名前にした。これは、地味だが画期的で、素晴らしい工夫だと思う。

だが、「じゅもん」の名前はドラクエ独自の名前になっている。これは、ファンタジー要素を重視したためで、こういう部分で「異世界っぽい雰囲気」を出している。いまでは「ホイミ=回復呪文」だと誰もが知っているというのは、よくよく考えたら凄いことだ。アンチドーテとか言われても普通はわからないよね?

そういう意味では、ドラクエIは日本人の、日本人による、日本人のためのRPGとして、すでにIからかなりの完成度を誇っているといえるだろう。

 

広野を行く。たしかにそう感じた。

竜王を倒すまでの道中は一人旅だ。これは、いきなり複数人数のパーティーのゲームを出したとしても、RPGに不慣れな日本人には難しすぎると制作陣が判断したためだ。

ただ、まだHP管理などに慣れていなかったり、ギリギリの戦いで無理をして死んでしまう事も想定して、ドラクエはデスペナルティもかなり甘く設定してある。所持金が半分になるだけで済むのだ。

って、キツイじゃねーかと思う人もいるかもしれないが、そもそも当時のPCなんかでリリースされていたRPGは「死んだら最後のセーブデータからスタート」なのである。つまり、ドラクエは無理をして洞窟の奥に行ってアイテムを取って死んでも、それが無駄にならないようになっている。これは喪失感を軽減し、やる気を維持する上で非常に有用なシステムだった。

さらに、謎解きは簡単すぎず難しすぎず、世界観を壊さないように丁寧に作られていた。特に、竜王の城に行くための「にじのしずく」を手に入れるまでのくだりは、これが86年のゲームなのかと感心するほどだ。でも、ロトのしるしはちょっとキツイ。ローラ姫の愛がなんか重く感じて怖い。

ドラクエのフィールドは主に橋で区切られており、橋を渡ると強い敵が出てくる。ゲームバランス的にはちょっと厳し目で、必ず拠点でレベル上げをしなければならないので、何も考えずに先に進んでいるとすぐ死んでしまうし、なによりフラグで進行禁止になっているエリアが無いので、やろうと思えばどこへでもいけてしまう。そういう意味では、プレーヤーには慎重さが求められる。

ダンジョンでは「たいまつ」か「レミーラ」という呪文が必要だ。視界が制限されており、しかもレミーラは時間が経つごとに効果がなくなってくる。この「暗い洞窟」というシステムは、階層が深くなると音程が低くなるBGMと共にいい味を出していたのだが、IIからは採用されなくなった。プレイフィールを重視したということだろう。

冒頭で竜王にローラ姫が誘拐されたとあったが、じつはローラ姫は助けなくてもゲームはクリア可能だ。姫の居場所の大したヒントはなく、普通にやっていればわかる場所にはいるが、その前には警告無しでドラゴンが待ち構えている(SFC版はいるのがわかる)ので、レベル7〜8くらいまで上げないと姫を救うことは出来ないだろう。そして、おそらくみんな宿屋に行くのだ。

実はドラゴンタイプのボスが少ないドラクエにしてみれば、竜王は貴重なドラゴンタイプのボスである。最初は魔道士然とした姿で出てくるが、ある程度のダメージを与えると正体を表し、巨大なドラゴンの姿になる。その大きさはコマンドウィンドウにはみ出すほどで、当時のプレーヤーは皆度肝を抜かれた。第1作から2段階変身のボスを出してきたというのは、なかなか凄いことだ。

とにかく、ドラクエは第1作にしてその後の日本のRPGのベンチマークとなった。

王道中の王道、謎の文明も出てこなければ、主人公が自分探しをするわけでもない、ただ1つの目的のためにストイックな旅をする。そんなドラクエのプレイ時間は、わかっている人なら10時間あまりでクリア出来るボリュームだ。

今ではスマートフォンのアプリなんかで、更にブラッシュアップされたリメイク版がプレイできる。昔のゲームだからといって馬鹿にせず、一度やってみるといいかもしれない。日本のRPGの原風景を感じるのもまたいいものだから。

というわけで、個人的ドラクエランキング第4位「ドラゴンクエスト I」のお話でした。