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Yukibou's Hideout on Hatena

自分用備忘録的な何か。

家を買ってはいけないなんて言ってはいけない。

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biz-journal.jp

もう何度目なんだかわからないくらい見かける話題がまた載っていた。

言っておかなきゃならないのは、自分の場合200%家を買うことはない。なぜなら、もう実家があるし、最終的にはいつかあの家に戻らなければならないと考えているからだ。おそらく母の介護が必要になったタイミングで。

自分の住んでいるのは田舎であるため、基本的に「家を買う」とは、「家を建てる」と同義である。大抵の場合、結婚なんかをきっかけに土地探しから話が始まる。今回は田舎の家のお話をしようと思う。

最近ではどこもかしこも建築ラッシュみたいになっている。震災で避難してきた人の災害公営住宅とか、その他の需要によって家が建ちまくっている。実のところ賃貸もそんなに空きはない。人口の流入に伴い、会津若松ではちょっとした不動産バブルが起きているのかもしれない。

ウチみたいな田舎になると、大人になってある程度稼げるようになったら「家を建てる」というのは一種の通過儀礼みたいなものだ。そこでいわれれるのが「家賃を払い続けるより建てたほうが安い」という話。

それが真実なのかどうかはこの際置いておいて(だって人によって違ってくるから)、自分が言いたいのは「自身の支払い能力を考えて決めようね」という事だ。

正直、田舎になると持ち家と賃貸とどっちが優れているかなんていう議論自体が不毛だと思う。だって、この辺じゃ家は建てるものなんだから、持ち家は自分に最適化されたものが手に入る。これは賃貸にはない大きなメリットだ。

じゃあ賃貸のメリットは何かと言ったら、そのフットワークの軽さだ。給料が下がっちゃったりして、いまの家賃がキツくなったら安いところに引っ越すとか、ボロくなったら新しいアパートを探すとか、そんな感じ。

アベノミクスで経済は上向いてるとかお上は言っておられるが、生活は苦しくなる一方である。都会では仕事もあって給料も上がってるのかもしれないけど、田舎には全然そんな波は来ていない。これで労働の流動性だとか働き方の見直しだとか言われたら、さらに給料は下がり、田舎で働くのは厳しくなるだろう。

地方創生とかなんとか言ってるけど、そもそも仕事が増えてない。いや、非正規の仕事は増えてるけど、手取り12、3万円の仕事ばかりで、とても家族を養っていく十分な金額とは言えない。

これで今度は1億総活躍社会とか言って夫婦共々働けとなるんだから、子供なんて育てられない。保育園に預けるのだって安くはないし、そりゃ子供なんて作る気にならないだろう。保育園は収入が低けりゃ料金も安いが、生活が困窮する事に変わりは無い。

社会のシステム的に子供を作って得することが殆ど無いのがいまの、そしてこれからの日本だ。だからコスパ悪いとかそういう話が出てくる。ウチは子供を作って、今のところプライスレスだと思っているが、生まれてみるまでその実感はわかなかった。

百聞は一見に如かずとかいうけれど、だからと言って「子供は二人産むべき」とは易々とは言えない。一人、あるいは夫婦二人が生きていくだけで精一杯の人たちが現代日本には山程いるのだから。

話が逸れた。

持ち家と賃貸とどちらにもメリット・デメリットがあって決められないし、そもそも決める意味なんかないと思う。20年、30年と継続してローンを支払える人なら家を買えばいいし、それが難しいならリスクを考えて賃貸にすればいい。

一番問題なのは、そういう決定を自分で下せないくせに、冒頭の記事みたいなのを読んでわかったような気になる人なんだと思う。

そもそもこういう二元論の根源には認知的不協和みたいな心理作用があったりして、ようはすっぱい葡萄状態な何かがあったりするものなので、相手を否定する材料を提示して勝った気になれればそれでいいのだ。

実際にはこの話題だけでなく多くの対立論で当てはまることだし、自分も以前にそういう対立を結果的には煽るエントリを書いてしまったことがあるのだが、実はそういう構図自体が無意味である。不毛なのだ。

毛はあったほうがいい。

その事を、声を大にして言いたい。