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Yukibou's Hideout on Hatena

自分用備忘録的な何か。

レトロゲーム回顧録その41 空手道

元祖?格闘アクション。

中学生の頃、ゲームコーナーに通いまくっていた自分だが、1つ問題があった。それは、財政難だ。

なにせ、中学生の頃のお小遣いは月3000円。ゲーム1プレイの料金は100円である。当時の自分は、なるべく長く遊ぶために友達と交代でプレイしながら攻略法を研究し、1プレイあたりの時間を伸ばしていった。

だが、時は80年代後半〜90年代前半である。アーケードゲームの難易度は上昇の一途をたどり、ベルトスクロールアクションや格闘ゲームの台頭によりインカム(稼働時間に対する売上率)は上がる一方だった。

インカムが上がるのはオペレーター(昔はゲーセンの経営者をこう呼んだ)にとってはウハウハな話なのではあるが、プレイヤーにとって見れば死活問題で、自分は格闘ゲームの必殺技のコマンド入力がなかなか苦手だったのも相まって、シューティングゲームばかりやっていた。

だが、そんな100円セレブゲームの影に隠れて、ヒッソリとゲームコーナーの端っこに置かれていた筐体群があった。それが20円でプレイできる、少し前のゲームたちだった。

ギャラガのパクリっぽいゲーム。ドラゴンバスターみたいだがなんだか違うゲーム。1942っぽいけどカプコン製じゃないゲーム… 全体的にちょっとパチモノ臭い雰囲気が漂うゲームの中にそのゲームはあった。

それが、レバー2つで操作するという奇抜なインターフェイスの格闘アクション「空手道」だ。登場は初代ストリートファイターに先立つこと3年の1984年である。

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独特な操作体系。

発売はデータイーストだが、開発はあのテクノスジャパン。そう、「くにおくん」の会社だ。というより、テクノスジャパンが元々はデータイーストから独立した社員により興された会社なので、言ってみればコナミとトレジャーみたいな関係である。

だが、テクノスジャパンはデータイーストと一悶着起こしていて、両者の関係はあまり良くなかったと言われている。それなのにプロレスゲームとかこの空手道はテクノスジャパン開発だったりするあたり、データイーストがこのジャンルを当時苦手としていたのかな?とか勘ぐってしまう。

このゲームは、主人公が空手の大会を勝ち上がっていくものだ。特にストーリーらしいストーリーはない。

ゲームが始まると「青雲試練編」とかなんとか表示されるけど、これはチュートリアルである。なにしろレバー2本で全ての操作をするという、あまり類を見ない操作体系なのだ。さすがに80年代でもこれは説明せねばなるまい。

このチュートリアルでは、わりとバンバン技が出る。ここで出まくることで「お、これはいけそうだな!」と思わせるところが上手い。実際に実戦になるとそんなに簡単に技が出ないのだ。なぜかはわからない。ただ、当時、このゲームが入っていた筐体が小さくて、主に立ってプレイしていたのが問題だったのかもしれない。

その後実際に相手と戦ってみるのだが、まあ最初の相手はたいしたことはなく普通に倒せる。この時代特有の音声合成で「初め!」とか「技あり!」とか言われるのがなんだか面白かった。

問題はその後の「自立練習編」とか言って大会に臨むステージだ。ここからがかなり難しい。正直、自分はこのゲーム突きと前蹴りくらいしか出せなかった。調子こいて飛び蹴りとかした日には着地点で待ち構えられて突かれて終わりというパターンがよくあったので、本当にワンパターンゴリ押し戦法しか出来なかった。技の判定が厳しかったのか、自分のプレイスタイルが悪かったのか、あるいは下手だったのかは不明である。

 

さあ牛だ!

とりあえず最初の相手を倒すと、主人公が「さあ牛だ!」といきなり言い出す。

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何が牛なんだよとか思っていると、海辺でいきなり牛が突進してくるので、突きで倒す。倒せないと主人公がばったり倒れる。ただ、ここで駄目でもこれはただのボーナスステージっぽいので、すぐに次の試合が始まる。まあ、確かに牛だった。

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その後は同じ展開が続く。大会→ボーナスステージ→大会…

ボーナスステージは、時に瓦割りだったり、氷割りだったり、だれかが投げてくるビンとかを破壊するものだったりと、わりとバリエーションがある。だが、順番は実際よくわからなかった。牛ばっかりの時もあれば瓦ばっかりの時もあるのだ。ひょっとしたら勝ち方によって変わるのかもしれない。

とにかく、操作体系が変わってて、レバーとボタンの操作しか知らなかった自分にはこのゲームはとても新鮮に思えた。この筐体は4方向レバーの筐体で、斜めに入らないのも凄く新鮮だった。ひょっとしたらそれはウチのゲームコーナーだけだったのかもしれないが。

でも、ある日友達がボーナスステージの瓦割りで、思いっきり下にレバーを入れすぎてポキっと折ってしまった。凄くビックリした。

とりあえずあの時はその後どうしたのかあんまり覚えていない。多分友達がお店の人に言いに行ったような気がするが、どうだったかな。いや、あいつならきっと… うっ、頭が…

ちなみに、現在ではPS4のゲームアーカイブスでこの「空手道」を遊ぶことが出来る。お値段834円。ストリートファイター以前の貴重な格闘ゲーム、体験してはいかがだろうか?

www.hamster.co.jp

オレたちゲーセン族 空手道

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