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自分用備忘録的な何か。

レスターの優勝がどれだけ凄いことなのか、ドラゴンボールで例えてみる。

今朝行われたプレミアリーグ第35節のトッテナム・ホットスパーとウェストブロムウィッチアルビオンの試合が1-1のドローに終わり、レスター・シティが必要とする優勝までの勝点が3に縮まった。

これは何を意味するかというと、もう残り3試合で1勝すればレスターの優勝が決まるということだ。

今季のレスターは3敗しかしていない。その3敗の内訳も「アーセナルにダブルを食らい、リバプールに負けただけ」というものだ。つまり、今季のレスターをリーグ戦で倒したことのあるチームはアーセナルとリバプールだけなのだ。残り3試合でレスターが1つでも勝つ可能性は極めて高い。

残りの3試合の相手は、マンチェスター・ユナイテッド、エバートン、チェルシーと、強豪揃いだが、この中で一番与し易いのは勿論エバートンだろう。だが、実はプレミアリーグ創設以降、オールド・トラッフォードで優勝を決めたアウェイチームは存在しない。なので、次節のマンチェスター・ユナイテッド戦で決まるようなことがあれば、いろいろな意味で大変なことになる。

レスターがクラブ創設132年目にして初優勝するのがどれだけ凄いことなのかは、下記のコラムに詳しく書かれている。

www.jsports.co.jp

だが、これでもわかりにくい人向けに、もっとわかりやすくドラゴンボールで例えてみよう。

 

第21回天下一武道会で多林寺の先輩が優勝する。

誰だっけそいつという人もいるかもしれないが、多林寺とはクリリンが修行していたお寺の名前であり、この先輩はクリリンの初戦の相手だった人だ。

作中では完全かつ典型的な雑魚キャラとして描かれており、こいつが勝つとはだれも思っていない雰囲気のキャラである。

レスターの優勝はこういう何でもないキャラが勝ってしまうほどのインパクトを持っている。

 

第22回天下一武道会でパンプットが優勝し、三冠を成し遂げる。

こいつも典型的な雑魚キャラ。主人公の強さをみせつけるために過去の実績だけは凄い描かれ方をしている。実際には悟空にあっさりと敗れ去るが、レスターの優勝は彼がジャッキー・チュンも天津飯も倒して優勝し、他の武道大会と合わせて三冠を成し遂げるほどの快挙である。

 

ピラフ一味がピッコロを倒し、ドラゴンボールを7つ揃えて世界を支配する。

初期ドラゴンボールの敵役、ピラフ様である。どうしてもギャクキャラの域を抜けず、とても世界を支配できるとは思えないほど詰めの甘い悪役なのだが、レスターの優勝はピラフ一味がピッコロ大魔王を出しぬいて世界を支配してしまうほどのインパクトを持つ。

 

第23回天下一武道会でヤジロベーが優勝する。

作中では、ヤジロベーは神様が乗り移ったシェンの前に敗れているが、ヤジロベーは最初こそそれなりに強いキャラとして描かれていた。だが、しだいにギャグ要素が強まっていった作者からすれば使い勝手のいい美味しいキャラでもある。

普通に考えてカリン塔を登り切ったり、神様のもとで修行をしたりしているんだから、普通の人間からすれば相当実力があるキャラだと思うのだが、最後の方はもう「仙豆を持ってくる奴」みたいな描かれ方だった。

レスターの優勝は、そんなヤジロベーがついに天下一武道会で栄冠を手にするのに匹敵する。

 

 

サイヤ人やフリーザをヤムチャが撃退する。

ヤムチャ。初期ドラゴンボールにおいて悟空のライバルだったはずの男だが、いつの間にか噛ませ犬的なポジションに収まってしまった可哀想な男。しまいには、サイバイマンに抱きつかれて自爆死したときのあの無様な格好のフィギュアさえ発売される始末である。

p-bandai.jp

レスターの優勝はそんなヤムチャがラディッツ、ナッパ、ベジータ、さらにはフリーザさえも打ち倒すほどの衝撃に匹敵する。

 

 
人造人間をチャオズが倒す。

天津飯とともに登場し、愛らしいルックスで一部にファンの多いチャオズ。だが、人造人間編では天津飯に「チャオズはおいてきた。この戦いにはついていけそうもない」といわれ、それ以降は戦闘に参加しなくなる。

レスターの優勝は、そんなチャオズが人造人間をどどん波で次々と倒していき、世界に平和をもたらすほどの快挙である。

 

魔人ブウをミスターサタンが一捻りする。

最後を飾るのは勿論ミスターサタンである。現実の人間で言うところのボブ・サップほどの実力はないと言われるミスターサタンだが、原作者の鳥山明は実に気に入っているようだ。いちばん好きなキャラとさえ言っているらしい。

レスターの優勝は、そんなミスターサタンが凶悪化した魔人ブウですら一蹴するほどの強大なインパクトがある。

 

こうしてみてくると、レスターの優勝がいかにありえないことであるかがわかるだろう。現代フットボールは、格差が拡大し、ビッグクラブはどんどんビッグに、いやメガになり、下位のクラブは少しでもいい選手を育てて売るしかない。

レスターは、それより下の、いわゆるエレベータークラブというやつだ。ディビジョンをいったりきたりするクラブのことで、やることといえば残留争いである。

プレミアリーグの歴史を振り返ってみても、初年度のブラックバーンを除けば、優勝を経験しているのは、マンチェスター・ユナイテッド、マンチェスター・シティ、アーセナル、チェルシーのみ。みんなビッグクラブだし、初年度のブラックバーンも、大型補強を敢行したうえでの優勝だった。金で優勝は買えないが、金がなければ優勝できないのが当たり前だったのだ。

だが、レスターはそれを変えようとしている。ウェイン・ルーニーとセルヒオ・アグエロの年俸を足した程度の人件費のチームが、他のメガクラブを尻目に栄冠を手にしようとしているのだ。

これを奇跡と呼ばずして何を奇跡と呼ぼうか。