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自分用備忘録的な何か。

レスターがこの先生きのこるには。

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いまだに信じられないが、レスター・シティが見事にプレミアリーグを制した。

最後の決定は自力でのものではなかったが、それでも2試合を残しての優勝決定は十分な快挙だし、いわゆるビッグクラブ以外のチームが欧州3大リーグ、しかも、もっともお金のかかるプレミアリーグを制するというのは、まさにお伽話以外の何物でもない。

今回の優勝によって、レスターには200億円を超える収入がもたらされる。来季の補強予算は100億以上費やすことが可能だ。なんといってもUEFAチャンピオンズリーグ(以下CL)に出場するのだ。かなり大掛かりな(選手層的な意味で)補強を刊行しなければ、プレミアリーグ、リーグカップ、FAカップ、CLと、4つのコンペティションを戦うのは容易ではない。

選手の流出も懸念されている。エースのジェイミー・バーディー、リヤド・マフレズのみならず、エンゴロ・カンテ、ダニー・ドリンクウォーターあたりも熱視線を浴びている。彼らを残留させることができたとしても、年俸のアップは必至だろう。

そして、CLで戦うために補強する選手も、それなりの移籍金、年俸を支払わなければならない。そうなると心配なのは来季CL出場を逃した時の資金のやりくりだ。膨らんだ人件費を賄えずに財政が逼迫し、最悪破綻という可能性だってありうる。

実は、過去にそういうチームが実際にあった。

自分は、プレミアリーグでいうとアーセナルが大好きなのだが、実はもう一つ好きなチームがある。それが、現在イングランド2部でくすぶっているリーズ・ユナイテッドだ。FIFAというサッカーゲームでは、毎年リーズをCL優勝させるのが楽しみの一つだ。

リーズは80年台に黄金時代を迎え、イングランドの強豪だった。プレミアリーグ創設後もそれなりの強豪として活躍し、とくにデイヴィッド・オレアリー監督時代は。「ヤングリーズ」「ミラクルリーズ」などとよばれ、CLでもベスト4に進出するなど躍進し、「マンチェスター・ユナイテッドを倒せるのはもう一つのユナイテッドだけだ(ユナイテッドって名前のチームいっぱいあるんだけど…)」などと言われたりした。

しかし、リーズはリオ・ファーディナンドを約30億円で獲得するなど金満補強がたたり、2001-2002シーズンのCL出場を逃すと途端に財政難に陥り、主力選手を次々と放出、翌02-03シーズンは15位、03-04シーズンには19位となり、2部降格してしまう。

話はここでは終わらない。

イングランド2部に相当するチャンピオンシップでも成績は低迷。06-07シーズンには選手の給料すらまともに払えない状態にまで財政が悪化し、ついに財政破綻してしまい、勝点を剥奪。結果リーズは3部にまで転落してしまった。

2001年にCLでベスト4になったチームが、その6年後には3部リーグにまで一気に急降下してしまったのだ。

幸いにして、レスターのクラウディオ・ラニエリ監督は「チームにビッグネームは必要ない。来季の目標は10位以内」と、謙虚な姿勢を崩していないが、フロントがどう考えているかは不明である。

今のところ、来季ラニエリ監督が「壊し屋」の本領を発揮して成績が低迷し、シーズン途中で解任されてさらに成績が下降して残留争いに巻き込まれて降格、チームは草刈り場と化してしばらくプレミアリーグに戻って来られない…というのが最悪のシナリオだ。

だが、レスターにはリーズを反面教師として頑張ってほしい。チームのスタイルに合った選手を獲得し、武器であるカウンターに更に磨きをかけ、自分たちの立ち位置を把握したうえでCLに望んでもらいたい。

幸いにして優勝したおかげで第1シードのポッドに入れるはずだ。グループリーグでバルセロナやバイエルン・ミュンヘンといった強豪とは当たらずに済むはず。

リーズのように取らぬ狸の皮算用で突っ走ってしまわずに、足元をしっかりと見て一歩一歩進んでいって欲しいと思う。

真に強いチームは一夜にしては生まれないのだ。