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Yukibou's Hideout on Hatena

自分用備忘録的な何か。

レトロゲーム回顧録その46 ファイナルファイト

ゲーム レトロゲーム レビュー

中学生の頃、いつものように「グラディウスII」や「R-TYPE」でもやろうかと思って、地元のゲームコーナーに行った時のことだった。入ってすぐの筐体から昨日までは無かった効果音が聞こえてきた。

「ぬおぉぉぉぉぉ!」

横スクロールアクションのようだが、なにやらでかいキャラクター達がド派手な戦闘を繰り広げるゲーム画面。一瞬にして「これは絶対面白いやつだ!」と思わせられた。そして、気がついたら100円を投入していた。それこそが、ベルトスクロールアクションの大傑作「ファイナルファイト」だ。

ファイナルファイト

ファイナルファイト

 

それまでも「ベルトスクロールアクション」と定義されるゲームはあった。特に有名なのが「ダブルドラゴン」シリーズだが、業界を代表するようなメジャーなジャンルに押し上げたのはファイナルファイトだと言って間違いない。

実際、ファイナルファイト以後は猫も杓子もベルトスクロールアクションになり、あのセーラームーンですら殴り、蹴り、車をぶち壊したりしていたのだから、業界に与えたインパクトは計り知れなかった。

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ゲームは、主人公の一人コーディーの恋人ジェシカが、マッドギアという犯罪集団に誘拐され、これまた主人公の一人であるハガー(市長)の元に恐喝の電話がかかってきたところから始まる。ハガー、コーディー、そして忍者(!)のガイ(SFC版では削除。その後、ファイナルファイト・ガイで復活)の3人は、ジェシカを連れ戻すために町へと繰り出す。

基本的に、ベルトスクロールアクションは横に進んでいって、敵を殴る蹴るなどし、ステージの最後に待ち受けるボスを倒すのが目的だ。と聞くと単調なゲームに思えてしまうのだが、多彩な自キャラの技の数々、考えられた敵のアルゴリズムやレベルデザインのおかげで全く飽きさせないようにできている。

主人公のグラフィックスも、マーシャルアーツの使い手にしてジーバン野郎のコーディー、元プロレスラーにして超犯罪都市メトロシティの現役市長ハガー、赤色の道着に身を包み現代に生きる忍者ガイと、とても個性的。

対して敵キャラの方も、いかにも雑魚なモヒカン野郎とか、ケンシロウみたいなやつだとか、ボディコンミニスカなのにオカマなやつ(海外からのクレーム対応のための設定)とか、アフロのノッポだとか、とにかくインパクト大。

ボスキャラも個性にあふれていて、特に2面のボスのソドムはトラウマとして心に刻みつけられている人も多いのではないだろうか。ご多分に漏れず、自分もこのソドムにはえらく苦戦して、必ず倒せるようになったのはだいぶ後のことだった。

アクション面では、とにかくレスポンスが良く、気持よく技が出る。自分の間合いに入ると敵を掴むことができ、左右に投げることが出来る。その時にそこに敵がいると一緒に巻き込んで一気にダメージを与えることが出来るのだ。これが気持ちいい。

さらに、多くの敵に囲まれてどうしようもない時は、必殺技(正式にはなんて言うんだろう?)で切り抜けることが出来る。ボタンを同時押しすることにより、自キャラの周りの敵を吹き飛ばすことが出来るのだ。ただし、代償として体力を少し消耗するので、バンバン使いまくる訳にはいかない。

道中、ナイフや鉄パイプなどの武器が落ちていることもあり、これを使うと効率的に敵を倒すことが出来る。また、敵が使っている武器を奪い取り、こちらが使うことも可能だ。このように、単調にならないような戦略性があり、非常に面白い作品だった。

ファイナルファイトの後、雨後の筍の如くベルトスクロールアクションが世に溢れ、文字通り粗製濫造されていく。正直、自分はなんでもかんでもベルトスクロールになるもんだから、1年もすれば飽きが来ていた。

だが、カプコンは次の手を既に考えていた。元々、この「ファイナルファイト」は「ストリートファイター89」というタイトルで開発が進んでいたのだ。そして、2年後の1991年には、ゲーム業界を一変させる、あるタイトルがリリースされることになる。

それが、「ストリートファイターII」であることは言うまでもない。