読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

Yukibou's Hideout on Hatena

自分用備忘録的な何か。

高倉なでしこ始動! 新生なでしこジャパンvsアメリカあっさりマッチレビュー

※試合が終わるまでは追記していきます。

f:id:potatostudio:20160414222526j:plain

 

本日、高倉麻子新監督の初陣、アメリカ女子代表との試合が行われた。

長く佐々木則夫監督のもと戦ってきたなでしこじゃぱんだが、先のリオ五輪予選敗退の責任をとって佐々木監督は退任。U-17女子代表を世界一に導いた実績のある高倉監督がその後釜に座ることになった。

新生なでしこの船出はいきなり世界王者アメリカとの2連戦。しかも満員のアウェーという、新チームの初陣としてはあまりにも厳しすぎると思うのだが、それでもなでしこは今後もこういう相手をやりあっていかねばならない。新チームの力を測るという意味合いはちょっと薄い試合だが、どんな試合になるか楽しみではある。

そんな高倉監督が選んだスターティングイレブンは以下のとおり。

GK 12 山下 杏也加
DF   2 有吉 佐織
     3 村松 智子
       4 熊谷 紗希
     19 佐々木 繭
MF 6 宇津木 瑠美
      7 中島 依美
     10 阪口 夢穂
FW 8 千葉 園子
      9 大儀見 優季
     16 岩渕 真奈

 

千葉と佐々木をいきなり使ってくるとは思わなかったが、これから経験を積んでいかなければならないことを考えると、いきなり大舞台に立たせるというのは高倉監督らしいということなんだろうか。

大儀見を左のワイドに配置したのは流石に驚いた。おそらく流動的にポジションを入れ替えるのだろうが、この位置で大儀見が生きるのかどうか、高倉監督の腕の見せどころである。

 

前半の早い時間帯から押し込まれるなでしこ。高地デンバーでの試合ということもあり、また新チームの初戦ということもあり、ポゼッションはアメリカが優位に進める。

日本は前線から積極的にプレッシャーを掛けるというよりは、リトリートしながらサイドに追い詰めてボールを奪う印象。これだとラインが深くなるのでなかなか前線にボールを運べない。全体的にラインが間延びしている印象。

前半12分、前線で大儀見の粘りからの宇津木の突破が日本にCKをもたらすが、あと2試合で100試合クリーンシートがかかっているソロが弾きだす。だが、そのルーズボールから岩渕がボックスの手前で受けておもいっきり足を振りぬき、なでしこが先制する。

なでしこが先制すると、だんだんポゼッションが回復してくる。アメリカはトレーニングで追い込んでいるのか出足が遅いように見えてきた。プラセボだろうか。 

前半15分。岩渕の1トップはアメリカ相手に厳しいと思われたが、案外機能している。大儀見の左サイドはまだなんとも言えない。中島と岩淵で前線でキープし、右サイドから中島が鋭いクロスを入れる。そこに飛びこんだのは大儀見。日本が2点目をゲットする。

2点をリードされたアメリカはロングボールで裏を狙ってくるが、なでしこのラインが高くなり始め、GK山下がうまくカバーしている。前線からのコースの限定も機能し始め、アメリカのバックパスが増えてくる。

前半26分、左サイドの裏に出されたボールをピューのクロスをモーガンがワンタッチで合わせて1点を返す。場内が歓声に包まれる。

なでしこは横いっぱいに広がって選手間の距離が遠く、なかなか細かいパスが繋がらない。ロングボールで状況を打開しようとするがインターセプトされる機会が多くなる。

初代表の千葉は、うまくボールをキープして散らせている。プレッシャーはなさそうだ。

アメリカが1点を返して以降、試合は一進一退の膠着状態になる。このまま前半の失点を防いで後半に繋げたいところだ。 

前半36分。一瞬ボールウォッチャーになってしまったところ、サイドにボールを出され、エリア内の選手にボールを繋がれてしまうが佐々木が身体を投げ出してディフェンスをする。2列目からの飛び出しを捕まえたい。

前半38分、サイドで大儀見がアメリカのケリー・オハラを倒してイエローカード。

前半41分。USAコールが響く中、宇津木から中島にボールが入り、反転してシュートを放つ。が、ボールはクロスバーを叩く。

前半43分、左サイドに侵入したヒースのクロスを村松がクリア。その後のCKは危なげなく処理して事なきを得る。

なでしこの左サイドの裏がどうしても空いてしまう。そこをついたアメリカの攻撃はギリギリで枠を外れる。前半の終了間際はとにかくアメリカが攻勢をかけてきたが、なんとかしのいで1点リードで折り返す。

 

後半。宇津木が交代で川村優理が入る。高倉監督は単に勝ちに行くわけではなく、メンバーを変えながらテストもしっかりやりたいようだ。

後半1分、右サイドを駆け上がっていったジョンストンがクロスをあげるも、どうにかクリアして、最終的にはボールデッド。日本のGKに。

アメリカは高いラインを保ち、ポゼッションしながら裏を狙ってくっる。後半3分には飛び出してきたモーガンがシュートするもGK正面。

後半4分、右サイドからのアメリカのロングスローは、ニアですらされるもGK山下が抑える。

高地という条件が影響しているのか、ロングボールが伸びる傾向がある。ショートパスでビルドアップできれば日本のほうが有利か?

後半8分、中盤でフリーで受けた中島がおもいっきりシュートを放つも枠の外。その後、いい連動から大儀見がシュートを打つが、これはソロの正面。その後、アメリカのカウンターを受けるがクロスがラインを割る。

後半10分。岩渕と交代で横山久美が入る。

後半12分。大儀見が後ろからのタックルで2枚目のイエローを受けてしまい退場。余計なファウルで試合を去る。 

後半14分。DFのクリアをモーガンにかっさらわれるが、シュートはGK正面。 

後半15分、アメリカはブライアンに代えてホランを投入。さらにダンに変えてプレスを送り出す。

なでしこは後半15分に千葉と増谷理花を交代する。

後半17分、ピューに対して深いスライディングをして熊谷にイエローカード。流れが流石に悪くなってきた。 そのセットプレーでモーガンが決めてアメリカが同点に追いつく。厳しい展開になってきた。

なでしこは大儀見の退場でプランを変更しなければならないだろう。高さで分が悪いなでしこは、この先のアメリカの攻勢を凌げるだろうか。

アメリカは両サイドを広く使って攻めてくる。日本は一人少ない分、ボールの出処を抑えられないので防戦一方になる。チャンスはそれほど多くはないだろう。2ラインでブロックを作る形になっているため、前線の横山には殆どボールがわたらない。

後半25分過ぎからようやく日本がポジションをしだすが、なかなかゴール前には迫れない。ディフェンスでかなり消耗しているのでなかなか攻め上がれないが、アメリカも疲れているのかプレスバックが少なく助かっている。 

アメリカはクリンゲンバーグに代えてクリーガーを投入。

横山が中盤に下がらざるを得ず、前線にスペースがないため、彼女のドリブルが活かせない。ボールロストが多くなる。 

日本はマイボールになってもなかなかラインを押し上げられないし、整えられない。これはかなり厳しい。中盤に広大なスペースが有るため、アメリカがインターセプトをどんどん狙ってくる。

後半32分、日本がロストしたボールをアメリカが繋ぎ、プレスがロングシュート。だが、枠を外れる。

後半35分、バックパスのぼーるをグラウンダーで蹴ったGK山下が、相手にボールを渡してしまう。が、これはGKがセービングしてどうにか防いだ。

後半36分。佐々木に変えて中里優が送り出される。

後半37分、アメリカがヒースに変えてメウィスを投入。

アメリカはとにかく決勝点を狙って攻めてくる。日本はかなり押し込まれながらもギリギリで守っている。

なでしこはボールを奪っても前線への追い越しが少なくて攻め手がない。

後半42分、CK崩れから左に展開されてアーリークロスを入れられるも、そのままラインを割る。日本はこのままドローを狙うしか無いのか。

後半44分、右サイドからホランに入ったクロスに、CBとGKが同時に出てしまいボールをゴールにねじ込まれてしまう。山下の経験の無さが出た格好か。 

アディショナルタイムに入って、リスクを犯して攻めるなでしこ。一人少ない状況でなかなか難しかったが、阪口から横山にパスが入り、冷静にゴールに流しこむ。なでしこ同点に追いつく!

最後のアメリカの攻撃を凌いで試合終了のホイッスル。10人のなでしこが世界王者アメリカと3−3の打ち合いを演じて初陣を終えた。

正直なところ、ラインは間延びしていてパスは繋がらず、アメリカのコンディションも不明だし、高地というロケーションもあって、試合内容はいいものではなかった。だが、2点を先行し、一人少ない状況で追いつくという力強い試合運びを見せてもらった。

急造チームなので、勿論戦術の浸透などはまだまだである。これから、高倉監督がどんなチームを作っていくのか、またU-20のメンバーから誰が割って入ってくるのかが楽しみだ。