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自分用備忘録的な何か。

レトロゲーム回顧録その49 スーパーマリオ ヨッシーアイランド

大学生の頃、年間50本ほどゲームを買っていたゲーム馬鹿であった自分は、当時出ていた主要ハードはひと通りそろえていた。とはいえ、PC-FXやネオジオは流石に持っていなかったが、PlayStation、SEGA SATURN、NINTENDO64を持っていた。

1996年のNINTENDO64発売までは、任天堂はスーパーファミコン(以下SFC)で戦っていた。だが、ハードウェア能力で劣るSFCにも関わらず、超絶グラフィックスの「スーパードンキーコング」や、スーパーFXチップを使ったポリゴン描写による「スターフォックス」「ワイルドトラックス」などの名作を世に出していた。

そんな中、そのスーパーFXチップを搭載して世に放たれた2Dアクションゲームが「スーパーマリオ ヨッシーアイランド(以下ヨッシーアイランド)」だ。

スーパーマリオ ヨッシーアイランド

スーパーマリオ ヨッシーアイランド

 

 

実を言うと、発売当初のヨッシーアイランドの扱いは「マリオシリーズ」である。現在ではヨッシーのゲームがシリーズ化して独立した形になっているが、このゲームの発売時は「スーパーマリオシリーズ」という扱いだった。実際、海外でのヨッシーアイランドのタイトルは「Super Mario World 2: Yoshi's Island」となっている。

このゲームを知ったのはファミ通などのゲーム雑誌を通してだが、正直画面写真からは「手書き風のグラフィックスが綺麗ですね」的な感想しか抱かなかった。だが、マリオシリーズはやらねばなるまいという謎の義務感で買った記憶がある。

実際に遊んでみると、このゲームは自分が思っていたよりも遥かに面白く、任天堂の底力を感じさせる素晴らしい内容だった。

マリオシリーズという触れ込みではあるが、実際の主人公は当然ヨッシーである。マリオは赤ちゃんであり、カメックにさらわれてしまったルイージを助けるために旅立つヨッシーの背中に乗っているだけである。ただし、スターを取って無敵になった時だけは活躍する。

本作でのヨッシーは、マリオワールドの時より格段の進化を遂げており、多彩なアクションが出来るようになっている。後のマリオシリーズにも取り入れられたアクションなどもあり、かなり後進の任天堂ゲームに影響を及ぼしている。

ヨッシーの特徴である「物を食べる/吐く」事に加えて、敵及び物を飲み込んだ状態で十字キーの下を押すと卵を産むことが出来る。卵はフリッキー(古いか…)のヒヨコよろしくヨッシーの後を追従してくる。

卵がある状態でAボタンを押すとカーソルが現れ、もう一度Aボタンをおすことによりその方向に直進するように卵を投げることが出来る。この「卵を投げる」というアクションが、このヨッシーアイランドのキモとなっている。

卵投げは敵を倒すのは勿論、ステージのギミックを動かしたり、アイテムを取るのにも使える。卵の挙動は壁にぶつかると規定の回数までは反射する。このアクションはゲームに幅をもたせることに成功している。

ふんばりジャンプが導入されたのも本作が最初だ。Bボタンを押すとジャンプするのだが、押しっぱなしにすると一定時間滞空することが出来る。これにより、普通のジャンプでは届かないところにジャンプしたり、落下しそうな場面で踏ん張ってミスを免れたりすることも出来る。

ジャンプ中に十字キー下を押すとヒップドロップをする事ができ、これにより、ステージ中に配置された杭を引っ込めたり、柔らかい地面を掘り進むことが出来る。これを使わないと進めない場面も多い必須テクニックだ。このアクションは好評だったのか、後に本家のマリオもヒップドロップを使うようになった。

ステージ途中に配置されているアイテムでヨッシーは変身することが出来る。これを「モーフィング」といい、ヘリコプターで空を飛んだり、モグラになって土の中を進んだりする事が可能になる。これには時間制限があるが、タイムアップになると変身した場所まで戻されるだけなので、何度でも挑戦できる。

余談だが、任天堂のアクションゲームにおいて、ステージにサブタイトルが付いたのも本作が最初である。サブタイトルはステージの説明や攻略のヒントになっていて、これは今の任天堂ゲームに引き継がれている。

全体的に普通にクリアするだけなら難易度はマイルドに抑えられており、たとえば敵に当たってもすぐミスにはならず、背中のマリオが空中にフワフワ漂っているうちに回収すれば問題なくゲームを続けられる。スタージ内の所々に配置してある星を回収することで、空中のマリオが連れ去られるまでの時間を延長することができ、そうそうミスにはならない。

マリオシリーズでお馴染みのステージ内の時間制限も撤廃され、のんびり攻略することが可能になった。ステージクリア後のミニゲーム?などで残機もガンガン増えていくので、そう簡単にはゲームオーバーにはならないし、所々に卵の補給ポイントがあったりして、詰むことはないように配慮されている。

とはいえ、まったく歯ごたえがないヌルゲーというわけではなく、赤コインやフラワーを全て集めて全ステージで100点を目指そうとすると途端に鬼畜ゲーと化す。とくに、全ステージ100点を達成した後に出てくるスペシャルステージは、即死トラップ満載の鬼難易度で、正直マリオワールドのスペシャルステージより難しい気がする。

スーパーFXチップによる美しいグラフィックスとなめらかなアニメーション、回転拡大縮小を駆使した演出によるゲーム体験は、そんじょそこらの次世代ゲームよりも面白く、事前の期待値が従来のマリオシリーズほど高くなかったこともあって、嬉しい誤算だった。レベルデザインも大変考えられており、完成度の高さはマリオシリーズにも匹敵する。

BGMも大変素晴らしく、特に最終決戦のBGMは現在でも人気が高い。あの激しいロック調の音楽の中ラスボスに挑むのは、かなり燃えるシチュエーションだ。戦闘方法が突然変わり、足場がなくなっていく中にあのテンションの曲を聞かされると本当に熱い。

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本作の続編(とはいえ繋がりはない)として「ヨッシーストーリー」が1997年に登場し、そこから2015年の「ヨッシーウールワールド」まで脈々と続いているヨッシーシリーズ。最初はマリオのおまけだったのに、主役の座を勝ち取った*1のは、不遇のルイージにはないサクセスストーリーとも言えるだろう。

いや、ルイージシリーズも有りますけどね。

なんかネタ扱いキャラだけど…

*1:ヨッシーが主役になったのは本作が初めてではないが、マスコットの域を脱したのは本作だと思う

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