読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

Yukibou's Hideout on Hatena

自分用備忘録的な何か。

ハゲには悪いが、まるでハゲる気がしない。

雑記

まだ小学生の頃、4つ年下の従兄弟が埼玉から遊びに来ていた日の事だった。

祖父は、その日は時代劇もなかったので早めに寝ていた。その寝床に従兄弟が潜り込んでいった時のことだ。まるで世界の終わりドラゲナイみたいな泣き声が聞こえてきて、従兄弟が逃げ出してきたのだ。

従兄弟はまだ2、3歳だったので、その意志を上手く伝えられなかったが、自分は察した。従兄弟は見てしまったのだ。眠るためにカツラを外した祖父の姿を。そう、祖父はいわゆるツルッパゲだったのである。

自分は父の事を知らない。2歳の頃に離婚して母に引き取られたからだ。だから、父の頭部がどんな感じだったのか、今どんなもんなのかを知らない。

今の自分の髪の毛は、とてもしっかりしている。白髪は随分混じってしまったが、生え際も別に後退していないし、密度もかなりのものだ。自分で言うのも何だが、はっきり言ってハゲる気がしない。

会社の同僚や友人の中には、30代半ばから既にヤバイ感じになってきている人が何人もいる。特に多いのがサイドだけ残るであろう頭髪後退型のハゲである。

スタートレックのピカード艦長ことパトリック・スチュワートのようなハゲ方なら、結構かっこいいといえるのだが、日本人でああいうハゲ方をすると結構見苦しい感じに見えることが多い。

特に、無理やりサイドから髪の毛を持ってくるサイドバーコードタイプのハゲはかなり見苦しい。アレは少しでも髪の毛を「あることにしたい」からやっているんだろうけど、あんな事をするくらいなら総スキンにしてしまったほうが潔いと思う。少なくとも自分がああいうハゲ方をしたら剃るだろう。

だが、世の中には隔世遺伝という現象もある。親からの遺伝ではなく、祖父母などから世代を飛ばして遺伝する現象のことだ。生物の時間でメンデルの法則を学んだ時に、ひょっとしたら自分に隔世遺伝でハゲの形質が引き継がれているのではないかと心配したこともあった。

40歳になって、改めて自分の頭を鏡で見てみると、まるでハゲる気がしない。力強く生えている頭髪を見ていると、おそらくは隔世遺伝の魔の手からは逃れることが出来たのではないかと思われる。

それでも、少しは心配なので、Google先生に「ハゲ」と聞いてみたところ、一番上は広告だった。その次に来ている実質トップヒットのサイトは「ハゲ大学」というサイトだった。すごい名前だ。

ハゲ大学~自分でできる、はげ対策・予防方法を解説します。

基本的に育毛剤を推しているサイトっぽいので、ひょっとしたらアフィリエイトサイトなのかもしれない。かなり詳しい使用レポートが書かれているが、これ一人で体験したものなんだろうか? サイトの説明を見てみると個人運営っぽいけど…

育毛剤以外だと、生活習慣や食べ物、ツボ押しやハゲが目立たないヘアスタイルなど、とにかくハゲに関する話題に溢れている。運営者自体が元ハゲで、現在では脱ハゲしているだけに、説得力がありそうだが実際どうなんだろうか。ハゲる気がしない自分からすれば、これらの対策は必要なさそうなのでなんとも言えない。

正直、ハゲにも個人差があるので、原因があったとしても対策は人それぞれということになるのだろう。はっきり言って、あの人に育毛剤が効いたから自分にも効くという保証はどこにもないのだ。そう考えると、育毛剤も結構な運ゲーである。わりと高そうなだけに。

祖父がかぶっていたカツラは、ひと目でカツラと分かるシロモノだった。勿論、長い間使い込んで人毛には見えなくなってしまっていたということもあるが、それでもあの時代にあのカツラを50万とか出して買っていたと考えると、結構ボラれていたのかもしれない。それとも、当時の相場はそんなものなのだろうか…

ちょっと調べてみようかと思ってアデランスとかアートネイチャーのサイトを見に行ったら恐ろしく見難い。料金体系もわかりにくいし、とにかく資料請求!って感じで、なんか必死さが伝わってくる。いや、必死なのは注文する方なのかな…

とにかく、ハゲになると大変だな〜ということだけはわかった。カツラはどうやら初期費用だけでなく維持費用もかかるようなので、そう考えるとカツラによる自然な髪型を保つには相当な出費が必要みたいだ。

現代ではむしろ増毛の方がメインストリームのようで、アデランスもアートネイチャーもトップページは増毛に関するものだった。歯の治療のようにジワジワとやっていくので、エステのように長い間客をつなぎ留めて置けるのだろう。一度始めてしまったら途中ではやめられないだろうし、そもそも終わりはあるのだろうか。

このまま歳を重ねていけば、おそらく自分は白髪の老人になりそうだ。髪はわりとこまめにカットしているので短髪をキープしている。ハゲるそぶりも見せないので、髪を切ることに抵抗はない。

ハゲるか否かは自分では選べない。そして、ハゲてしまったら甘んじてそれを受け入れるか、高いお金を出してそれを隠すかするしかない。今回、ハゲに関する調べ物をして、その大変さがよくわかった。

全てのハゲに愛を。

彼らは常にハゲと戦っているのだ。

そんな彼らには悪いが、自分はまるでハゲる気はしない。

戦いのない日常はいいものだ。